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【売上ランキング】湊かなえおすすめ小説10選|2023年最新

湊かなえさんおすすめ小説TOP2023

「湊かなえ」2023年書籍(小説)ベストセラーランキング発表

2008年8月に刊行された、デビュー作『告白』で衝撃的なデビューを飾った湊かなえさん。同作は発売直後より話題となり、翌年に第6回本屋大賞を受賞。2010年には映画化され、単行本と文庫をあわせた累計発行部数が377万部を超える、いまなお読まれ続けるロングセラーです。

その後、2012年に「望郷、海の星」で日本推理作家協会賞短編部門を、2016年に『ユートピア』で山本周五郎賞を受賞したほか、2018年には『贖罪』がエドガー賞候補となるなど、湊作品は国内外で高く評価されています。

数々の話題作を生み出し、2023年にはデビュー15周年を迎えた湊さん。その作風から「イヤミスの女王」とも呼ばれますが、人間心理を巧みに描き出す筆致はとどまるところを知らず、ますます磨きがかかっています。

今回は、湊さんの書籍(小説)で、2023年の販売冊数を集計したベストセラーランキングをご紹介します。ランキングをご参考に、ぜひ書店店頭でお好みの1冊を手に取ってみてください。

※ランキングは2023年の販売冊数を集計しています(集計期間:2023/1/1~2023/12/31)
※日販調べ

 

2023年に一番人気の作品は…?!

湊かなえさんの書籍で、2023年に一番人気があった作品は、『カケラ』でした。

『カケラ』は美容整形をテーマに、美しさとは、幸せとは何かを問う作品です。「田舎町に住む女の子が、大量のドーナツに囲まれて自殺したらしい」というエピソードに始まり、美容クリニックの医師・久乃が関係者たちに話を聞く形で物語が進行していきます。食い違う語り手たちの証言の中から浮かび上がる、少女の死の真相とは――。湊さんならではの、登場人物たちの“語り”の力でぐいぐい読者を引き込んでいく心理ミステリーです。

カケラ

『カケラ』
著者:湊かなえ
発売日:2023年1月
発行所:集英社
定価:726円(税込)
ISBN:9784087444735

美容外科医の橘久乃は幼なじみの志保から「やせたい」という相談を受ける。カウンセリング中に出てきたのは、太っていた同級生・横網八重子の思い出と、その娘の有羽が自殺したという情報だった。有羽は高校二年から徐々に学校に行かなくなり、卒業後、ドーナツがばらまかれた部屋で亡くなっているのが見つかったという。母が揚げるドーナツが大好物で、それが激太りの原因とも言われていた。もともと明るく運動神経もよかったというその少女は、なぜ死を選んだのか? 「美容整形」をテーマに、外見にまつわる固定観念や、人の幸せのありかを見つめる、心理ミステリー長編。

(集英社公式サイト『カケラ』より)

 

「湊かなえ」2023年書籍(小説)ベストセラーランキング第2位~第10位

第2位『落日』

落日
著者:湊かなえ
発売日:2022年08月
発行所:角川春樹事務所
価格:858円(税込)
ISBNコード:9784758445085

わたしがまだ時折、自殺願望に取り付かれていた頃、サラちゃんは殺された――新人脚本家の甲斐千尋は、新進気鋭の映画監督長谷部香から、新作の相談を受けた。十五年前、引きこもりの男性が高校生の妹を自宅で刺殺後、放火して両親も死に至らしめた『笹塚町一家殺害事件』。笹塚町は千尋の生まれ故郷でもあった。香はこの事件を何故撮りたいのか。千尋はどう向き合うのか。そこには隠された驚愕の「真実」があった……令和最高の衝撃&感動の長篇ミステリー。

(角川春樹事務所公式サイト『落日』より)

 

第3位『母性』

母性
著者:湊かなえ
発売日:2015年07月
発行所:新潮社
価格:781円(税込)
ISBNコード:9784101267715

女子高生が自宅の中庭で倒れているのが発見された。母親は言葉を詰まらせる。「愛能う限り、大切に育ててきた娘がこんなことになるなんて」。世間は騒ぐ。これは事故か、自殺か。……遡ること十一年前の台風の日、彼女たちを包んだ幸福は、突如奪い去られていた。母の手記と娘の回想が交錯し、浮かび上がる真相。これは事故か、それとも――。圧倒的に新しい、「母と娘」を巡る物語(ミステリー)。

(新潮社公式サイト『母性』より)

 

第4位『告白』

告白
著者:湊かなえ
発売日:2010年04月
発行所:双葉社
価格:681円(税込)
ISBNコード:9784575513448

「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」我が子を校内で亡くした中学校の女性教師によるホームルームでの告白から、この物語は始まる。語り手が「級友」「犯人の家族」「犯人」と次々と変わり、次第に事件の全体像が浮き彫りにされていく。衝撃的なラストを巡り物議を醸した、デビュー作にして、第6回本屋大賞受賞のベストセラー。

(双葉社公式サイト『告白』より)

 

第5位『豆の上で眠る』

豆の上で眠る
著者:湊かなえ
発売日:2017年07月
発行所:新潮社
価格:737円(税込)
ISBNコード:9784101267722

小学校一年生の時、結衣子(ゆいこ)の二歳上の姉・万佑子(まゆこ)が失踪した。スーパーに残された帽子、不審な白い車の目撃証言、そして変質者の噂。必死に捜す結衣子たちの前に、二年後、姉を名乗る見知らぬ少女が帰ってきた。喜ぶ家族の中で、しかし自分だけが、大学生になった今も微(かす)かな違和感を抱き続けている。――お姉ちゃん、あなたは本物なの? 辿り着いた真実に足元から頽(くずお)れる衝撃の姉妹ミステリー。

(新潮社公式サイト『豆の上で眠る』より)

 

第6位『花の鎖』

花の鎖
著者:湊かなえ
発売日:2013年09月
発行所:文藝春秋
価格:814円(税込)
ISBNコード:9784167860011

両親を亡くし、愛する祖母もガンで入院中、さらに講師として働いていた英会話スクールが破綻し金銭的に困っている梨花。
建設会社で働いていたが、伯父夫婦のすすめで営業職の和弥と結婚した美雪。
公民館で水彩画教室の講師をしつつ、和菓子屋でバイトをしている紗月。
そして、3人の女性の人生に影を落とす謎の男・K――。
大ベストセラー「告白」でのデビューから進化し続ける作家・湊かなえが放つ、感動のミステリー。

(文藝春秋BOOKS『花の鎖』より)

 

第7位『Nのために』

Nのために
著者:湊かなえ
発売日:2014年08月
発行所:双葉社
価格:693円(税込)
ISBNコード:9784575517040

超高層マンション「スカイローズガーデン」の一室で、そこに住む野口夫妻の変死体が発見された。現場に居合わせたのは、20代の4人の男女。それぞれの証言は驚くべき真実を明らかにしていく。なぜ夫妻は死んだのか? それぞれが想いを寄せるNとは誰なのか? 切なさに満ちた、著者初の純愛ミステリー。

(双葉社公式サイト『Nのために』より)

 

第8位『人間標本』

人間標本
著者:湊かなえ
発売日:2023年12月
発行所:KADOKAWA
価格:1,870円(税込)
ISBNコード:9784041142233

蝶が恋しい。蝶のことだけを考えながら生きていきたい。蝶の目に映る世界を欲した私は、ある日天啓を受ける。あの美しい少年たちは蝶なのだ。その輝きは標本になっても色あせることはない。五体目の標本が完成した時には大きな達成感を得たが、再び飢餓感が膨れ上がる。今こそ最高傑作を完成させるべきだ。果たしてそれは誰の標本か。――幼い時からその成長を目に焼き付けてきた息子の姿もまた、蝶として私の目に映ったのだった。イヤミスの女王、さらなる覚醒。15周年記念書下ろし作品。

(KADOKAWA公式サイト『人間標本』より)

 

第9位『サファイア』

サファイア 新装版
著者:湊かなえ
発売日:2022年08月
発行所:角川春樹事務所
価格:748円(税込)
ISBNコード:9784758445078

あなたに、いつか「恩返し」をしたかった――「二十歳の誕生日プレゼントには、指輪が欲しいな」わたしは恋人に人生初のおねだりをした。「やっと、自分から欲しいものを言ってくれた」と喜んでくれた彼は、誕生日の前日、待ち合わせ場所に現れなかった……(「サファイア」)。人間の不思議で切ない出逢いと別れを、己の罪悪と愛と希望を描いた珠玉の物語。表題作他「真珠」「ルビー」「ダイヤモンド」「猫目石」「ムーンストーン」「ガーネット」全七篇。

(角川春樹事務所公式サイト『サファイア』より)

 

第10位『白ゆき姫殺人事件』

白ゆき姫殺人事件
著者:湊かなえ
発売日:2014年02月
発行所:集英社
価格:726円(税込)
ISBNコード:9784087451580

化粧品会社の美人社員が殺害された。容疑者は同僚!? ネットで飛び交う憶測と無責任な週刊誌報道。噂話の矛先は、一体誰に刃を向けるのか。

(集英社公式サイト『白ゆき姫殺人事件』より)

 

著者のプロフィール

湊かなえ

みなと・かなえ。2007年「聖職者」で第29回小説推理新人賞を受賞。同作を収録したデビュー作『告白』は「週刊文春2008年ミステリーベスト10」で第1位、第6回本屋大賞を受賞。また2014年には、アメリカ「ウォール・ストリート・ジャーナル」紙のミステリーベスト10に、2015年には全米図書館協会アレックス賞に選ばれた。2012年「望郷、海の星」で第65回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。2016年『ユートピア』で第29回山本周五郎賞受賞。2018年『贖罪』がアメリカのエドガー賞〈ペーパーバック・オリジナル部門〉にノミネートされた。ほかの著書に『新装版 サファイア』『ドキュメント』『残照の頂 続・山女日記』『湊かなえのことば結び』などがある。

 

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