中国の家庭で愛され続けてきた「本当の中華」のレシピが話題の料理本『手軽 あっさり 毎日食べたい あたらしい家中華』(酒徒・マガジンハウス)がこのほど、第11回料理レシピ本大賞の「プロの選んだレシピ賞」と「料理部門入賞」のダブル受賞を果たしました。
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- 手軽あっさり毎日食べたいあたらしい家中華
- 著者:酒徒
- 発売日:2023年10月
- 発行所:マガジンハウス
- 価格:1,650円(税込)
- ISBNコード:9784838732517
著者プロフィール:酒徒(しゅと)
初中国で本場の中華料理に魅入られてから四半世紀、中国各地の食べ歩きをライフワークとしている。北京、広州、上海に10年間駐在し、2019年帰国。本場で知った手軽に作れる本格中華料理レシピを紹介するnoteの「おうちで中華」マガジンは、発行部数1万部超。SNSに投稿する料理写真がちょくちょくバズり、dancyuの中華特集にも呼ばれるほど人気に。美味しいもの好き著名人が激推しの、知る人ぞ知る「吃貨酒鬼(食いしん坊の飲んだくれ)」。
本書は、noteのマガジン1万部を発行する「おうちで中華」で人気の中華料理愛好家・酒徒さん待望の初料理本です。
「中華料理」と日本人が聞くと、「こってりしてる」「味が濃い」「調味料が多い」「油っぽい」「胃がもたれる」などのイメージが先行しますが、中国の食卓に並ぶ家庭料理はすべてが「逆」です。
あっさりして、やさしい味で、調味料も少なく、油も少ないから、毎日食べても身体が楽。まさに日本人としては、目から鱗の、まだ知られていない「本当の家中華」のレシピが78品も掲載されています。
以下、本書に掲載された代表的な本場の家中華の料理写真やコメントなどを抜粋しています。すべてが「あたらしい」、そして、まだ知られていない「おうち中華」の真の美味しさを、ぜひ、書店店頭で本書をお求めいただき、その味をご賞味ください!
とびきりおいしい『あたらしい家中華』のレシピ3選
爽快な刺激!ペロリといける生ズッキーニの冷菜
涼拌意大利瓜(千切りズッキーニの冷菜)
生のズッキーニを千切りにして和えるだけでこの旨さ、最強すぎる。唐辛子の辛味やにんにくの香りに背を押され、一気にズビズバ―! たっぷり作って豪快に食べよう。
色気あふれる油そば!沸き起こる本能に身をゆだねよう
陝西油潑麺(陝西式・油そば)
陝西省の名物料理。いや、陝西人のソウルフードである。茹でたて熱々の麺にカンカンに熱した油をかけ回すと、華やかな香りが竜巻のように立ち昇る。
天下無敵の里芋中華!
葱油芋艿(里芋の葱油炒め)
毎年、里芋の旬が来たら真っ先に作る最強の里芋料理です。とろりとした葱油がねっとりした里芋にからみつき、とんでもない美味に化けるのだ。
著者・酒徒さんの中国全省巡り!掲載レシピをチェック
北京の紫禁城と北京料理
北京の景山公園から望む紫禁城です。
学生時代、中国史を志していた僕にとって、紫禁城はあこがれの場所でした。初めて訪れたのは十八の夏。抜けるように青い空の下、果てしなく続く黄金色の甍に思わず息を吞みました。それ以来ずっと大好きな場所で、これは息子を初めて北京へ連れて行ったときに撮った写真です。
北京料理は、とにかく酒を呼びます。地味な色合いの料理ばかりですが、甘味の少ない硬派な味付けは、実に酒飲み好み。合わせる酒は、もちろん白酒(50度超の蒸留酒)です。手前の茄泥(胡麻だれ茄子)と奥の乾隆白菜(胡麻だれ白菜)は、簡単で旨いので、我が家でも大人気。白酒と共に、舌で北京を懐かしんでいます。
広東料理「飲茶」
広州での生活は、飲茶三昧でもありました。週末の茶楼には、朝から多くの広州市民が集まります。僕もあちこちの茶楼に通い詰め、様々な点心に舌鼓を打ちました。ポイントは、茹で野菜を頼むこと。粉モノや肉が主体の点心の中で、良い箸休めになってくれるのです。白灼生菜(レタスの湯引き)は、この頃からの大好物です。
雲南料理「檸檬鶏」
雲南省西双版納の傣(ダイ)族の名物料理・檸檬鶏は、茹でた鶏を細かく割き、様々な香草や生唐辛子と和え、キーライムをたっぷり絞り入れます。爽やかな香り、程よい酸味、強烈な辛味が食欲をグイグイ刺激して、箸が止まらなくなりました。夏になると、我が家でもよく作ります。コツは、できる限り旨い鶏肉を使うこと!
四川の「青空茶館」
四川省成都の茶座。成都の公園や寺院には、茶座と呼ばれる青空茶館が併設されています。茶葉入りの蓋碗(蓋付きの湯飲み)を持って好きな席に座れば店員が湯を注いでくれるシステムで、竹製の椅子に腰かけて、熱々の緑茶やジャスミン茶をすすりつつ、会話やトランプに興じるのが成都市民の憩いのスタイル。僕も大好きです。
上海料理「葱油拌麺」
上海の街角で食べた開洋葱油拌麺(干し海老と葱油の和え麺)には、瞬時に心を奪われました。見た目は地味ですが、混ぜると印象が一変。麺の熱で温められた葱油と醤油だれの香りが立ち昇り、「単純にして至高」の和え麺が爆誕します。下世話で、シンプルで、パワフル。今も作るたびにあっという間に食べ終えてしまいます。
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