- タピオカ屋はどこへいったのか? 商売の始め方と儲け方がわかるビジネスのカラクリ
- 著者:菅原由一
- 発売日:2024年02月
- 発行所:KADOKAWA
- 価格:1,650円(税込)
- ISBNコード:9784046065124
『タピオカ屋はどこへいったのか?』の要点
1.消えたタピオカ屋は、次のブームに乗り換え、唐揚げやマリトッツォ、焼き芋の店になった。イニシャルコストを徹底的に抑えて短期で利益を回収し、ブームが去ったらすぐに見切りを付けて撤退するビジネスモデルなのだ。
2.ラーメン屋が油の量や麺の硬さを選ばせるのは、利用者の満足度が高まり、リピートしたい気持ちにつながるためだ。
3.住宅街で1個80円のコロッケを売っている精肉店は、小売とは別の収入源を持っているため、単価が低くても生き残れる。
『タピオカ屋はどこへいったのか?』レビュー
至るところにあったタピオカ屋、いったいどこへいったのだろう?
立ち飲み屋に意外と女性客が多いのはなぜ?
コロッケ1個80円のお肉屋さんはなぜ生き残れるの?
……街を歩いていて、このような疑問を抱いたことがある人は多いだろう。本書は、そんな疑問に対する答えをくれるとともに、儲かるビジネスの裏側を覗かせてくれる一冊だ。
本書の著者、菅原由一氏は、全国各地で1,000本以上の講演・セミナー講師を務め、YouTubeの登録者数は57万人を超える敏腕税理士だ。年間10億企業からインフルエンサーまで、約1万社の「儲けの仕組み」を垣間見てきたという。本書ではそんな菅原氏が、私たちが意外と知らない「儲けの仕組み」を解説してくれている。
たとえば、立ち飲み屋にはなぜ女性客が多いのか、あなたにはわかるだろうか? 理由はいくつかあるが、そのうちの一つは、安心して入店できるからだそうだ。なぜ安心して入店できるのか、ここでいったん手を止めて考えてみてほしい。ヒントは、定食チェーンの大戸屋は、まったく真逆のアプローチで女性客の“安心して入店できる”を実現しているということだ。
身近なビジネスの裏側を知るのは楽しいものだ。あなたも、読み進めながら何度も「そうだったんだ!」と感動し、誰かに話したくなるだろう。ビジネスで儲けるための具体的なヒントが詰まっているため、起業志望者やマーケティング担当者、新規事業担当者にもおすすめしたい一冊だ。
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