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三省堂書店めくる塾・夏の特別講座「これからの本、読者、書店について一緒に考えよう」を7月26日から順次開催

この夏、三省堂書店は「めくる塾」を通じて、問題提起をしたいと思います。

昨今、読書離れが語られ続けています。確かに街の書店の数が近年大幅に減り続けるなど、生活者の本離れは進んでいるように見えますが、果たして本当にそうなのでしょうか。このままで良いのでしょうか。

三省堂書店めくる塾は、すべての生活者の方々に本を通じて学び、人生を豊かなものにしていただきたい、そのお手伝いができるのが書店だと考えています。その「書店の原点」に立ち返り、参加者の皆さまと共に、読書の未来、その先を今一度考えてみたいと思い、夏の特別講座「これからの本、読者、書店について一緒に考えよう」を開催します。

このたび三省堂書店が夏の特別講座にお招きした講師の方々は、それぞれ文芸評論家、小説紹介クリエーター、作家、書店主等、それぞれの立場でさまざまな新しい取り組みをされていらっしゃいます。

この講座は、受講者と一緒に作るものです。それぞれの方々の想いを直接お聞きし、質問し、一緒に考え、そこから、これからの出版・読者・書店の未来につながる何かを見つけていくことができればと、めくる塾スタッフ一同は期待しています。

 

第1回「三宅香帆さんと考えよう 働いていても本が読める社会であるためには」

▲三宅香帆さん

新刊『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(集英社新書)が話題の三宅香帆さんにご登場いただきます。

日本の労働者と読書の歴史について振り返りながら、「なぜ今の日本の社会人は本が読めなくなったのか」「働きながら本が読める社会にするためにはどうしたら良いのか」などを一緒に考えましょう。

本を読める余裕がある社会のあり方、これからの働き方について考えることで、ご自身の読書ライフに新たな気づきが得られると思います。

特に、本に関わる仕事をされている方にとっては、よりマクロな視点で本と社会の関係を見つめ直すことができる、またとない機会になれば幸いです。

開催日時:7月26日(金)20時~21時20分 受講料2,200円(税込) お申し込みはこちら
※事前にご質問を受け付けいたします。
3回通しチケット6,600円(税込)+通しチケット特典「講座サマリーレポート」のお申し込みはこちら

参考図書『なぜ働いていると本が読めなくなるのか

なぜ働いていると本が読めなくなるのか
著者:三宅香帆
発売日:2024年04月
発行所:集英社
価格:1,100円(税込)
ISBNコード:9784087213126

進行役:ブックジャーナリスト・内田剛さん

 

第2回「けんごさんと語ろう 読書の楽しみの伝え方」

第2回は、SNSで絶大な人気を誇る小説紹介クリエーター・けんごさんにご登場いただきます。

短尺で的確に小説の魅力を伝える紹介動画は、幅広い年代から支持を得ており、それによって重版となった本も多数。けんごさんが、なぜ本の魅力に取り憑かれるようになったのか、どうして本の魅力を伝えることになったのか。どうやって伝えているか、などを伺う予定です。

現在、けんごさんほど、小説の楽しみを世の中に広く伝える努力をされている方はいないと思います。

けんごさんは、ご自身以外にも誰でも小説の魅力を周りの人に伝えて、広げてほしいと常々考えていますが、どうしたらもっと多くの人に読者の喜び方を知っていただけるのか、この永遠ともいえるテーマについて、参加者の方々と語り合っていただきます。

開催日時:8月20日(火)20時~21時30分 受講料2,200円(税込) お申し込みはこちら
※事前にご質問を受け付けいたします。
3回通しチケット6,600円(税込)+通しチケット特典「講座サマリーレポート」のお申し込みはこちら

参考図書『けんごの小説紹介

けんごの小説紹介
著者:けんご
発売日:2024年05月
発行所:KADOKAWA
価格:1,694円(税込)
ISBNコード:9784046833815


進行役:ブックジャーナリスト・内田剛さん ※お二人による最近おすすめの新刊小説もご紹介します

 

第3回 三宅玲子さん&書店主「本屋のない人生なんて-本屋さんトークセッション」

まるで世の中の流れに逆らうように、新たに本屋を開業し頑張り続けている人たちがいます。街の人たちの生活に寄り添い、愛され、本屋を続けている。

三宅玲子さんは、そんな街の本屋さんたちを全国をまわって丹念に取材し、今春に『本屋のない人生なんて』として上梓し、刊行されるや否や話題となりました。

めくる塾夏の特別セミナー最終回は、三宅玲子さんご自身がファシリテーターとして進行役を務めます。

▲三宅玲子さん

 

本屋のない人生なんて』で取材した書店主の方々にご登場いただき、なぜいま本屋を続けているのか、本屋の魅力、これからの新しい街の本屋のあり方などについて語っていただく、トークセッションとなります。

静岡県掛川市の高久書店を経営する高木久直さん、広島県庄原市のウィー東城店と「ほなび」を経営する佐藤友則さん、三省堂書店留萌ブックセンターの今拓己さん、それぞれがユニークで魅力的な活動をされており、地域の文化を支える存在となっています。

その実情や、経営のためのさまざまな工夫、取材時の裏話についてお話を伺います。街の書店主の方から直接お話を聞ける機会はなかなかありません。当日はご参加者の方々からのご質問にもお答えします。

▲高久書店・高木久直さん

 

▲ウィー東城店・佐藤友則さん

 

▲三省堂書店留萌ブックセンター・今拓己さん

開催日時:8月23日(金)20時~21時20分 受講料2,200円(税込) お申し込みはこちら
※事前にご質問を受け付けいたします。
3回通しチケット6,600円(税込)+通しチケット特典「講座サマリーレポート」のお申し込みはこちら

参考図書『本屋のない人生なんて

本屋のない人生なんて
著者:三宅玲子
発売日:2024年03月
発行所:光文社
価格:2,090円(税込)
ISBNコード:9784334102647

 

三省堂書店・亀井崇雄社長より

スマホの画面を凝視する人々の間を縫って歩く日々……。その手に持っている物をスマホから本に変えるにはどうしたら良いだろうか、と考えを巡らせるも有効な解決策を導き出せぬまま時は流れ、書店の運営は年々難しくなっています。

報じられるのは書店の閉店とそれを惜しむ人々の声。何故か閉店間際の書店は盛況になる。これだけの人を平時に集められないものか……と悶々としながらも、書店の閉店を受け入れるしかありません。

もっと本が読まれるようになればこの国はもっと元気になるはずなのに……、我々が送り届ける本には素晴らしい魅力があるはずなのに……、忸怩たる思いを胸に、我々書店ができることは何かを考え、この度は「書店の原点」に立ち返る3つの企画のご紹介をさせていただきました。

書店は好奇心が集まる場所。そんな書店が元気に輝き続けるために皆様と悩みを共有し、書店と本の未来について語り合う場を設けました。ご参加の方が本の魅力を再認識し、読書の裾野が広がるようなイベントを目指してまいります。多くの方にご参加いただけますと幸いです。

「三省堂書店めくる塾」は著者が講師となって、本には書ききれなかったことまで読者といっしょに語り合う場として、ネット上に生まれた学び場です。

本のページをめくるように好奇心をひらいてみれば、あらゆる場所で本との豊かな時間がはじまる……、そんな理念を持って取り組んでおります。これからも書店の可能性を切り開いてまいります。今後の動きにご注目ください。

 

三省堂書店めくる塾とは

三省堂書店が、クラブ三省堂会員および読者に向け2023年11月よりスタートした新サービス。日頃、三省堂書店をご愛顧いただいている読者の方々のさらなる知的好奇心に応え、著者と読者をつないだ新たな学びの場を提供する書店ならではの試みです。毎月さまざまなジャンル、テーマでオンライン講座を開催しています。

お問い合わせ先:三省堂書店 クラブ三省堂事務局:infcssd@mail.books-sanseido.co.jpまで