- 「日経平均10万円」時代が来る!
- 著者:藤野英人
- 発売日:2024年01月
- 発行所:日経BP
- 価格:1,650円(税込)
- ISBNコード:9784296119325
『「日経平均10万円」時代が来る!』の要点
1.堅調に推移する日本株市場の背景には、日本企業の本質的な変化がある。
2.10年後は「日経平均株価10万円」も夢じゃない。ただしその実現には、インフレの進展、大企業の変化、新興企業の台頭が必要だ。
3.投資のリターンはお金だけではない。真面目な会社に投資をすることで、世の中がよくなり「明るい未来」というリターンを受け取れる。
4.生成AIの普及によって、個人投資家が短期投資で勝つことは難しくなる。
『「日経平均10万円」時代が来る!』レビュー
2024年2月、日経平均株価が史上最高値を更新した。今後も株価の上昇は続くのか。投資をしている人は注目していることだろう。
一方で「投資は怖い」「リスクがあるからやりたくない」という人も少なくない。そういったイメージを持っている人たちにこそ、本書を読んでいただきたい。
著者は投資信託「ひふみ」シリーズの最高責任者で、ファンドマネージャーとして33年のキャリアを持つ藤野英人氏だ。著者は大胆にも「10年後には日経平均が10万円になる」と予測を立てる。荒唐無稽にも聞こえるが、本書を読むとそれは十分起こりうる未来だと納得できる。
その理由の1つが、日本がインフレ経済に突入したことだ。インフレ下では物価が上がり、株式や不動産も値上がりする。逆に現金の価値が下がるため、「資産は現預金だけ」という人は大きなダメージを受けるだろう。「投資は危険」という考えは、これからの時代はむしろリスクになるのである。
本書では、「日経平均10万円」時代に向けて今どう動くべきかを解説する。小手先のノウハウや商品紹介というより、「どんな観点で投資先を選ぶべきか」という本質的な部分にページを割く。投資とは本来「企業を応援すること」であり、目指す未来をつくる企業に投資をし、そのリターンとしてお金を受け取ることである。儲けることばかりが話題になるが、投資本来の意義も知っておくべきではないだろうか。激変する時代の「転ばぬ先の杖」として、本書の一読を勧めたい。
『「日経平均10万円」時代が来る!』が気になる方におすすめ
- お金は寝かせて増やしなさい 改訂版
- 著者:水瀬ケンイチ
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- 発行所:フォレスト出版
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