今回の文庫ランキング第1位は、3週連続で東野圭吾さんの『白鳥とコウモリ』上巻で、下巻も第2位となりました。本作は、東野さんの作家生活35周年を記念して書かれたミステリーで、本人が「今後の目標はこの作品を超えることです」とコメントしている作品です。
- 白鳥とコウモリ 上
- 著者:東野圭吾
- 発売日:2024年04月
- 発行所:幻冬舎
- 価格:880円(税込)
- ISBNコード:9784344433700
2017年、東京竹芝で善良な弁護士、白石健介の遺体が発見された。
捜査線上に浮かんだ倉木達郎は、1984年に愛知で起きた金融業者殺害事件と繋がりがある人物だった。
そんな中、突然倉木が二つの事件の犯人と自供。事件は解決したと思えたが。
「あなたのお父さんは嘘をついています」。
被害者の娘と加害者の息子は、互いの父の言動に違和感を抱く。(幻冬舎公式サイト『白鳥とコウモリ(上)』より)
第4位と第6位には、『三体2 黒暗森林』の上・下巻がそれぞれ初登場しました。本作は、2019年時点で全世界でのシリーズ累計発行部数が2,900万部を突破した中国発のSF作品で、文庫版のシリーズ続巻は6月に発売される予定です。また、Netflix版のドラマが3月より配信されています。
主人公は、尊敬する物理学者の父・哲泰を文化大革命で亡くし、人類に絶望した中国人エリート女性科学者・葉文潔。彼女が宇宙に向けて秘密裏に発信した電波は惑星〈三体〉の異星人に届き、驚くべき結果をもたらすことになり……という物語です。
- 三体 2
- 著者:劉慈欣 大森望 立原透耶 上原かおり 泊功
- 発売日:2024年04月
- 発行所:早川書房
- 価格:1,100円(税込)
- ISBNコード:9784150124427
第5位には、松岡圭祐さんの『高校事変』第19巻が初登場しました。本作は、平成最大のテロ事件を起こして死刑になった犯罪集団のリーダーの次女・優莉結衣が主人公の物語です。彼女が通う武蔵小杉高校で起こるテロから始まり、やがて日本の運命を左右する国家侵略に立ち向かっていく、最後の戦いが描かれます。
本シリーズは、2022年3月に発売された第12巻で大団円を迎えましたが、2023年3月に発売された第13巻から新章として再始動しました。
- 高校事変 19
- 著者:松岡圭祐
- 発売日:2024年04月
- 発行所:KADOKAWA
- 価格:924円(税込)
- ISBNコード:9784041148600
東京一帯が焦土と化す!? 絶体絶命の危機は回避できるのか――
矢幡が総理に復帰して、前政権が悲劇的な最後を迎えた。新年度が始まり、多くの人が気持ちも新たに春を迎える中――下町にある人気の展望塔が正体不明の武装勢力に占拠された。新聞部の取材でここを訪れていた日暮里高校2年生の鈴山たちは身柄を拘束されてしまう。一報を聞き、元クラスメイトの瑠那は凜香と共に彼らの救出に向かうが……。襲撃側の目的は一体? その正体は? またしても日本に存亡の危機が迫る、緊迫の19巻!
(KADOKAWA公式サイト『高校事変(19)』より)
文庫売上ランキング TOP10
※日販調べ
※TOP10のみ前回との順位比較を記載
※★印は集計期間中(2024年4月22日~4月28日)に発売された新刊です
第11位~第20位
第21位~第30位
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・有川ひろ『みとりねこ』がTOP10入り、堂場瞬一『沈黙の終わり』が初登場|週間文庫ランキング(2024年4月23日調べ)