香川県を中心に全国に店舗を構える宮脇書店が、2015年にスタートした「ミヤボン」。これは、宮脇書店直営店の全従業員(パート・アルバイト含む)が推薦文つきで1人につき3冊へ投票し、選考委員の厳選によって、宮脇書店としての「今、あなたに一番読んでほしい本」を決めるものです。
9回目となる今年は、応募総数1,668件から、得票数の多い20作品を選出。その中から選考委員が「今、読んでほしい作品」5作を選出しました。すべてが自信をもっておすすめできる一冊なので、順位はついていません。
「ミヤボン2023」に選ばれた本は、宮脇書店直営店や明林堂書店にて、2023年12月15日(金)から2024年2月下旬ごろまでフェア展開されています。ぜひ店頭で、「今、一番読みたい本」を探してみてください。
『すべての恋が終わるとしても 140字のさよならの話』 (冬野夜空/スターツ出版)
- すべての恋が終わるとしても 140字のさよならの話
- 著者:冬野夜空
- 発売日:2023年04月
- 発行所:スターツ出版
- 価格:1,485円(税込)
- ISBNコード:9784813792307
この人を好きになってよかった――140字で綴られる、出会いと別れ、そして再会。(以下、本文『別れの挨拶』引用)「またね」それが彼とお決まりの挨拶だった。また次の機会にね、そんな意味を込めて。互いに進路が変わっても、恋人ができても、いつだって次があると思ってた。でも。「ずっと好きでした」「ごめん、俺結婚するんだ」一歩踏み出そうとした日、彼との距離を誤って。その日最後の挨拶は「さようなら」
(スターツ出版公式サイトより)
書店員コメント
・140字で描かれた恋の切なさ楽しさに心奪われました。(宮脇書店 松本店/20代女性)
・140字とは思えない満足感。読書後の余韻に思わず浸りました。(宮脇書店 ゆめシティ店/20代女性)
・この本を読んだ後、きっとあなたも恋をしたくなる!(宮脇書店 木津川店/20代女性)
・終わるとしても、また恋してしまうんだなあ。(宮脇書店 岡北店/30代女性)
・共感の嵐! 泣かずにはいられない……。(宮脇書店 岡山本店/20代女性)
・30秒で読める文章の中に、一生モノの愛を感じた。(宮脇書店 石川シティ店/20代女性)
・凝縮が出来ない、気持ちの溢れる作品集。(宮脇書店 児島店/30代女性)
・溺れてしまうほどの切なさと、一匙の勇気が貰える一冊です。(宮脇書店 木の葉モール橋本店/20代女性)
『近畿地方のある場所について』 (背筋/KADOKAWA)
- 近畿地方のある場所について
- 著者:背筋
- 発売日:2023年08月
- 発行所:KADOKAWA
- 価格:1,430円(税込)
- ISBNコード:9784047375840
背筋と名乗るライターの主人公は友人であり編集者である小沢と一緒にオカルト雑誌を作っていた。そして幾つかの不気味な怪談に近畿地方のある場所がかかわっているのではないかという仮説を立てた二人は調査、考察を進めていく。しかし、ある日小沢は現地へ行くと言い残して失踪してしまうのだった。背筋は行方不明になった小沢の目撃情報を募るため、雑誌記事を中心に様々な媒体・メディアから引用抜粋した――少女失踪事件に関する週刊誌報道、ネットの匿名掲示板に投稿された怖い話、おかしな読者からの手紙等を『近畿地方のある場所について』というタイトルでまとめ、WEB上で情報提供を呼びかけていく。だが、これらの怪談と近畿地方のある場所には恐ろしい事実が隠されていて――。
(KADOKAWA公式サイトより)
書店員コメント
・全てが一つに繋がったとき、なんとも言えない恐怖に襲われました。(宮脇書店 本店/20代女性)
・これは虚構か現実か これぞ新たなホラーの世界。(明林堂書店 日向店/20代男性)
・ホラーか? ミステリーか? 背筋の凍る展開が待っている。(明林堂書店 フジグラン宇部店/30代男性)
・断片的な情報を読み解き考察していくモキュメンタリーホラー。(明林堂書店 益田店/30代男性)
・どうかこの本を手に取って、著者の友・小沢さんを探して下さい!(宮脇書店 具志川店/40代女性)
・読んでいるのか読まされているのか、気付いた頃にはもう遅い。(宮脇書店 原尾島店/30代)
・継ぎ接ぎの情報はやがて恐怖に姿を変える……。(宮脇書店 北谷店/20代男性)
・我々は何を見つけてしまったのか。ありがとうございますの真意は?(宮脇書店 総本店/30代女性)
『くもをさがす』 (西加奈子/河出書房新社)
- くもをさがす
- 著者:西加奈子
- 発売日:2023年04月
- 発行所:河出書房新社
- 価格:1,540円(税込)
- ISBNコード:9784309031019
カナダで、がんになった。「私は弱い。徹底的に弱い」。でも――あなたに、これを読んでほしいと思った。祈りと決意に満ちた著者初のノンフィクション。
(河出書房新社公式サイトより)
書店員コメント
・波乱万丈なんて無縁とおもっていた。平凡こそが、一番難しい。(明林堂書店 フジグラン宇部店/50代女性)
・著者の強く前向きな考えに勇気をもらえた。(明林堂書店 日向店/40代女性)
・私の体のボスは私。どんな自分も肯定でき受け入れられたら幸せだ。(宮脇書店 志度店/40代女性)
・心と体が抱きしめられたような温かい気持ちと強さをもらった。(宮脇書店 イオン高松東店/30代女性)
・がんと闘う作者の力強さを、心から鮮やかに感じました。(宮脇書店 経塚シティ店/30代男性)
・大切に大切に綴られた言葉に思わずはっとさせられました。(宮脇書店 ゆめシティ店/20代女性)
・平和な日々が一変する。誰でも起こりうる出来事に涙。(宮脇書店 仙台卸町店/40代女性)
・まるで筆者がハグをしてくれるような、勇気をもらえる闘病記。(宮脇書店 岡北店/30代女性)
『鏡の国』 (岡崎琢磨/PHP研究所)
- 鏡の国
- 著者:岡崎琢磨
- 発売日:2023年09月
- 発行所:PHP研究所
- 価格:2,200円(税込)
- ISBNコード:9784569855578
大御所ミステリー作家・室見響子の遺稿が見つかった。それは彼女が小説家になる前に書いた『鏡の国』という私小説を、死の直前に手直ししたものだった。「室見響子、最後の本」として出版の準備が進んでいたところ、担当編集者が著作権継承者である響子の姪に、突然こう告げる。「『鏡の国』には、削除されたエピソードがあると思います」――。
削除されたパートは実在するのか、だとしたらなぜ響子はそのシーンを「削除」したのか、そもそも彼女は何のためにこの原稿を書いたのか……その答えが明かされた時、驚愕の真実が浮かび上がる。
(PHP研究所公式サイトより)
書店員コメント
・ミステリーの中でミステリーに出会う、ルッキズムという闇の物語。(宮脇書店 青森店/40代女性)
・鮮やかな反転! 読後感満点!(宮脇書店 ロイネット和歌山店/30代女性)
・作中作『鏡の国』の違和感。見えていたものが鮮やかに反転する!(宮脇書店 イオン高松東店/40代女性)
・幾重にもひっくり返る真実に最後まで騙されました。(宮脇書店 松本店/20代女性)
・仕掛けに驚き踊らされ、鏡の国に迷い込んでしまったようでした。(宮脇書店 韮崎店/30代男性)
・読み返し必須。「外見」に悩む人に贈るミステリー。(宮脇書店 南風原店/20代女性)
・再度読むと、なんでこんなに見え方が変わるの? 不思議……。(宮脇書店 宇多津店/50代女性)
・削除されたエピソードとは? 犯人は誰? 先の読めないミステリー。(宮脇書店 志度店/30代女性)
『名探偵のままでいて』(小西マサテル/宝島社)
- 名探偵のままでいて
- 著者:小西マサテル
- 発売日:2023年01月
- 発行所:宝島社
- 価格:1,540円(税込)
- ISBNコード:9784299037633
「認知症の老人」が「名探偵」たりうるのか? 孫娘の持ち込む様々な「謎」に挑む老人。日々の出来事の果てにある真相とは――? 認知症の祖父が安楽椅子探偵となり、不可能犯罪に対する名推理を披露する連作ミステリー!
(宝島社公式サイトより)
書店員コメント
・孫にとっての祖父、祖父にとっての孫、お互いに特別な存在です。(宮脇書店 新居浜本店/50代女性)
・孫娘が語る日常の謎に名探偵おじいちゃんが挑む。(明林堂書店 延岡店/30代女性)
・こういう本格派だけど心温まるミステリを待ってました。(宮脇書店 新鳴門店/20代男性)
・いつまでもそのままでと切に願う、紫煙の中の安楽椅子探偵。(宮脇書店 青森店/40代女性)
・小気味よい会話と人情味溢れる登場人物が魅力的。(宮脇書店 ロイネット和歌山店/20代女性)
・探偵は「認知症の祖父」、在りし日の祖父を思い出す。(宮脇書店 ゆめタウン飯塚店/30代男性)
・認知症の安楽椅子探偵!? これが本格ミステリなの、痛快すぎる!(宮脇書店 経塚シティ店/30代男性)
・謎が解けた時、じんわりと感動が広がる温かなミステリーです。(宮脇書店 南本店/40代男性)
過去のランキング
・宮脇書店が選ぶ、今一番読んでほしい本「ミヤボン2022」 『傲慢と善良』『ハヤブサ消防団』など5作品が決定!