人と本や本屋さんとをつなぐWEBメディア「ほんのひきだし」

人と本や本屋さんとをつなぐWEBメディア「ほんのひきだし」

  1. HOME
  2. ニュース
  3. アワード
  4. 第170回芥川賞候補5作が発表!川野芽生さんが初の候補入り、安堂ホセさん、九段理江さん、小砂川チトさん、三木三奈さんは2度目の候補

第170回芥川賞候補5作が発表!川野芽生さんが初の候補入り、安堂ホセさん、九段理江さん、小砂川チトさん、三木三奈さんは2度目の候補

170回芥川賞

12月14日(木)、日本文学振興会より第170回芥川龍之介賞の候補作が発表されました。

 

芥川賞とは:優秀な「純文学短編作品」に対して贈られる賞

芥川賞は、直木賞と同じく日本文学振興会が昭和10年に制定。新聞・雑誌(同人雑誌を含む)に発表された純文学短編作品のうち最も優秀なものに贈られ(応募方式ではない)、主に無名もしくは新進の作家を対象としている。授賞は上半期・下半期の年2回。

選考委員は、小川洋子・奥泉光・川上弘美・島田雅彦・平野啓一郎・堀江敏幸・松浦寿輝・山田詠美・吉田修一の各氏。

 

第170回芥川龍之介賞候補作品

・安堂ホセ「迷彩色の男」(文藝秋季号)
・川野芽生「Blue」(すばる8月号)
・九段理江「東京都同情塔」(新潮12月号)
・小砂川チト「猿の戴冠式」(群像12月号)
・三木三奈「アイスネルワイゼン」(文學界10月号)

ノミネートされた5名のうち、川野芽生さんが初の候補入り、安堂ホセさん、九段理江さん、小砂川チトさん、三木三奈さんは2度目の候補入りとなりました。

選考会は、2024年1月17日(水)に築地「新喜楽」にて開催。贈呈式は、2月下旬に都内で行われます。また受賞作は、2月9日(金)発売の『文藝春秋』3月号に全文と選評を掲載。直木賞受賞作は、2月22日(木)発売の『オール讀物』3・4月合併号に作品の一部と選評が掲載されます。

 

安堂ホセ「迷彩色の男」(2回目)

安堂ホセさん

Ⓒ平松市聖

あんどう・ほせ。1994年東京都生まれ。2022年「ジャクソンひとり」で第59回文藝賞を受賞しデビュー。

〈主な作品〉
『ジャクソンひとり』(河出書房新社)=第168回芥川賞候補
『迷彩色の男』(河出書房新社)=第45回野間文芸新人賞候補

 

川野芽生「Blue」(初)

かわの・めぐみ。1991年12月7日生まれ。神奈川県秦野市出身。東京大学大学院博士課程在籍・大学非常勤講師。2018年短歌連作「Lilith」で第29回歌壇賞を受賞。2020年、本作品を収録した歌集『Lilith』刊行。

〈主な作品〉
『Lilith』(書肆侃侃房)=第65回現代歌人協会賞受賞
『無垢なる花たちのためのユートピア』(東京創元社)
『月面文字翻刻一例』(書肆侃侃房)
『奇病庭園』(文藝春秋)
「不死者の物語肖像画家」(紙魚の手帖vol.9)
「サカナと、サカナでないもの」(スピン3号)
「Blue」(すばる2023年8月号)

 

九段理江「東京都同情塔」(2回目)

九段理江さん

Ⓒ森清

くだん・りえ。1990年9月27日埼玉県浦和市(現さいたま市)生まれ。2021年、「悪い音楽」で第126回文學界新人賞を受賞しデビュー。

〈主な作品〉
「悪い音楽」(文學界2021年5月号)
『Schoolgirl』(文藝春秋、「悪い音楽」併録)=第166回芥川賞候補、令和4年度(第73回)芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞
「しをかくうま」(2023年文學界6月号)=第45回野間文芸新人賞受賞
「東京都同情塔」(2023年新潮12月号)

 

小砂川チト「猿の戴冠式」(2回目)

小砂川チト

Ⓒ大坪尚人

こさがわ・ちと。1990年岩手県盛岡市生まれ。慶應義塾大学文学部卒業、同大学院社会学研究科心理 学専攻修了。2022年「家庭用安心坑夫」で第65回群像新人文学賞を受賞しデビュー。

〈主な作品〉
『家庭用安心坑夫』(講談社)=第167回芥川賞候補
「猿の戴冠式」(2023年群像12月号)

 

三木三奈「アイスネルワイゼン」(2回目)

みき・みな。1991年埼玉県生まれ。2020年「アキちゃん」で第125回文學界新人賞を受賞しデビュー。

〈主な作品〉
「アキちゃん」(2020年文學界5月号)=第163回芥川賞候補
「アイスネルワイゼン」(2023年文學界10月号)

 

直木賞候補作はこちら