Chatter(チャッター) 「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法
著者:イーサン・クロス、鬼澤忍(訳)
発売日:2022年12月
発行所:東洋経済新報社
価格:1,980円(税込)
ISBN:9784492047200
『Chatter(チャッター) 「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法』の要点
1.私たちは頭の中で自分自身に話しかけ、その声に耳を傾けている。こうした「内なる声」を「チャッター」と呼ぶ。
2.ネガティブなチャッターが増大すると、不安な思考が頭の中で繰り返されてパフォーマンスが低下する。
3.チャッターのコントロールには、自分自身の問題から距離をおき、自分自身を客観的に捉え、問題を一般化することが重要だ。
4.ネガティブな感情を他人に共有しても心身にメリットはない。むしろ立ち直りを遅らせ、有害ですらある。
『Chatter(チャッター) 「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法』レビュー
「今日のプレゼン、失敗したらどうしよう」「同僚から白い目で見られるかも」「信用を失い、仕事を任せてもらえなくなるかも…」
こんなふうに、一度始まった悪い方向への想像が止められないという人は多いのではないだろうか。起きてもいないことや、実現する可能性が低いことまで心配になり、不安におしつぶされそうになる。本書はそんな人のための不安のコントロール術を指南するものだ。
タイトルにもなっている「Chatter(チャッター)」は「おしゃべり」という意味の言葉だが、本書では頭の中にあふれてくる自分自身の言葉のことを指す。私たちは言語を使って思考しており、頭の中は絶えず「チャッター」であふれている。「チャッター」は私たちの思考そのものであり、情報の保存や考察、未来のシミュレーションや創造力の礎なのだという。しかし、時に「チャッター」は暴走する。ネガティブな思考が止まらなくなり、私たちの生活に深刻な影響を及ぼす。こうした「チャッター」を適切にコントロールし、ストレスや不安感を緩和しようというのが本書のねらいだ。
本書で紹介されるテクニックはどれも簡単で、すぐに実践できるものばかりだ。どれも科学的に検証されており、理にかなっているので、説得力がある。
考えたくないのに悪いことばかり考えてしまう人や、夜も眠れない不安におしつぶされそうになっている人は、速やかに本書を手に取るべきだ。あなたの不安は、必ず取り除ける。
『Chatter(チャッター) 「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法』が気になる方におすすめ
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発売日:2023年3月
発行所:すばる舎
価格:1,540円(税込)
ISBN:9784799110935