人と本や本屋さんとをつなぐWEBメディア「ほんのひきだし」

人と本や本屋さんとをつなぐWEBメディア「ほんのひきだし」

  1. HOME
  2. イベント・キャンペーン
  3. イベント・フェア
  4. 今一番面白い漫画はこれ! 「全国書店員が選んだおすすめコミック2023」ランキング発表

今一番面白い漫画はこれ! 「全国書店員が選んだおすすめコミック2023」ランキング発表

全国の書店員から「たくさんの人にすすめたい漫画」「皆に読んでほしい漫画」をアンケートで募集し、ランキング形式で発表する「全国書店員が選んだおすすめコミック」。

18回目となる今回も多くの書店員が参加し、2月2日(木)にランキング上位15作品が発表されました。

日々多くの作品に接し、店頭でお客様の反応を体感している書店員たち。彼らはどんな作品を「今一番おすすめしたい漫画」に選んだのでしょうか。さっそく第15位から見ていきましょう!

「全国書店員が選んだおすすめコミック2023」アンケート概要
・参加資格:書店員であること(1書店から複数名エントリー可)
・投票方法:1人につき3作品に投票
・投票対象:アンケート回答時点で刊行が5巻以内の作品(過去上位入賞作品は「殿堂入り」となり対象外)
・募集期間:2022年10月6日(木)~11月7日(月)

昨年のランキングはこちら

※記事の最後に、「第1位作品の描き下ろしイラストカードがもらえるキャンペーン」のお知らせを掲載しています!



 

第15位『ラーメン赤猫』(既刊2巻)

書店員のおすすめコメント
猫好きもそうじゃない人も癒されること間違いなし! ラーメンが食べたくなるので、夜中に読むのはオススメしません(笑)

あらすじ
猫が営むラーメン屋に面接をしに来た珠子。店長からの質問に「犬派」と答えて、あっさりと採用されたのだが……。仕事内容は猫の世話係!? ラーメン赤猫、癒し大盛りで始まります!!

(集英社 少年ジャンプ公式サイト『ラーメン赤猫(1)』より)

 

第14位『ガチアクタ』(既刊4巻)

書店員のおすすめコメント
先が気になるストーリー! 圧倒的な作画! ついつい引き込まれる世界観をぜひお楽しみください!

あらすじ
犯罪者の子孫たちが集められたスラム街で、差別を受けながらもゴミを拾って暮らすルド。だがある日、身に覚えのない罪を着せられ、誰もが恐れる「奈落」へと落とされてしまう。その奈落で、ルドは世界の真実を垣間見、物に命を与え力を引き出す能力を発現させる。世界がどれだけ強くても自分の価値を他人にだけは決めさせない。敵は「常識」「権力」「差別偏見」超絶怒濤のバトルアクション開幕!

(講談社コミックプラス『ガチアクタ(1)』より)

 

第13位『超人X』(既刊5巻)

書店員のおすすめコメント
圧倒的画力で描かれた超人たちによる異能バトルに引き込まれること間違いなしです! これからどんな超人が登場するのかますます気になります!

あらすじ
黒煙を上げ墜落していく飛行機が目撃された。それはどうやら“超人”によって引き起こされたものらしい。しかし、不思議なことにその事故は機体の損傷も少なく、何より生存者が「200名」もいた。高校生の黒原トキオと東アヅマは事故処理のボランティアの帰り、因縁の不良にいきなり絡まれるが……。いつもと何か様子がちがう──。

(集英社 公式サイト『超人X(1)』より)

 

第12位『正反対な君と僕』(既刊2巻)

書店員のおすすめコメント
物静かだけど意外と積極的な谷くんに拍手を送ってしまう。クラスメイトと一緒に2人を見守りたい。

あらすじ
元気いっぱいだけど周りの目を気にしてしまう鈴木は、自分の意見を言える物静か男子・谷くんに絶賛片思い中。だが周りの目が気になって普通に接せず、いつも谷くんにダル絡みばかり……。しかしある日勇気を出して、一緒に帰ろうと誘ってみたところ……!?

(集英社 少年ジャンプ公式サイト『正反対な君と僕(1)』より)

 

第11位『ホテル・メッツァペウラへようこそ』(既刊3巻)

書店員のおすすめコメント
登場人物の優しさ・温かさと北欧の自然の厳しさが素敵に表現されている。それぞれの過去や関係性にとても興味が湧く作品。

あらすじ
フィンランド・ラップランド地方。吹雪と共にやってきた、謎の刺青青年“ジュン”を迎え入れたのは老紳士たちが営む小さなホテル“メッツァペウラ”だった。新鋭・福田星良が確かな画力で描く、美しくも厳しい大自然と、その中で生きる、温かい人々の物語をお楽しみください。

(KADOKAWA 公式サイト『ホテル・メッツァペウラへようこそ(1)』より)

 

第10位『PPPPPP』(既刊6巻)

書店員のおすすめコメント
願いも苦悩も愛しさも、全てピアノにのせる彼らの演奏の一音も見逃さないで。あなたに若きピアニストたちの観客になってほしい。

あらすじ
ピアノを弾くことが大好きな7つ子は、一人を除いてみんな天才だった。月日が経ち、兄弟でたった一人の凡才・ラッキーは、余命2年の母親とピアニストになる約束をするが!? ピアノを巡る奇跡の物語、開演。

(集英社 少年ジャンプ公式サイト『PPPPPP(1)』より)

 

第9位『クジマ歌えば家ほろろ』(既刊2巻)

書店員のおすすめコメント
鳥っぽい謎の生物・クジマと、中学生・鴻田新の少し変な日常コメディ。正体不明のクジマだけど「自分の生活にもクジマがいればなぁ…」と思わされるくらい心の隙間に入るのがうまいクジマに、読後ほっこりさせられます。

あらすじ
中学1年生の秋、鴻田新は鳥っぽい姿の謎の生物・クジマと出会いました。腹ペコで家についてきたクジマはそのまま、浪人生の兄のせいでピリついた空気の流れる鴻田家に居候する事になったのです。冬を越え、暖かい春が来るまで。

(小学館 公式サイト『クジマ歌えば家ほろろ(1)』より)

 

第8位『税金で買った本』(既刊5巻)

書店員のおすすめコメント
心の綺麗なヤンキーくんを入れることでコミカルかつ、わかりやすく図書館の仕事や日々の格闘をストーリーに練り込んで展開してくれます。あるようでなかった図書館のお仕事漫画! こんな漫画がずっと読みたかった!

あらすじ
小学生ぶりに図書館を訪れたヤンキー石平くん。10年前に借りた本を失くしていたことをきっかけに、あれよあれよとアルバイトすることに! 借りた本を破ってしまった時は? 難しい漢字の読み方を調べたい時は? ルールに厳しくも図書を愛してやまない仲間と贈る、読むと図書館に行きたくなる図書館お仕事漫画、誕生です!

(講談社 ヤングマガジン公式サイト『税金で買った本(1)』より)

 

第7位『薫る花は凛と咲く』(既刊6巻)

書店員のおすすめコメント
不器用だったり、ストレートだったり、焦れったかったり、分かりにくかったり、見守ったり、いろんなかたちの「優しさ」がたくさん散りばめられた作品。ぐっと、ぐわっと掴まれるものがあります。

あらすじ
とある場所に、隣接するふたつの高校がある。バカが集まる底辺男子校・千鳥高校と、由緒正しきお嬢様校・桔梗女子。強面で物静かな千鳥高校2年・紬 凛太郎は、実家のケーキ屋の手伝い中にお客として来ていた少女・和栗薫子と出会う。薫子との時間を心地よく感じる凛太郎だったが、彼女は徹底して千鳥を嫌う桔梗女子の生徒で……!?

(講談社コミックプラス『薫る花は凛と咲く(1)』より)

 

第6位『ピンクとハバネロ』(既刊4巻)

書店員のおすすめコメント
主人公が二人とも可愛いです。高校生ならではのよくある話なのですが、胸キュン度高いです。男性にもおすすめです。

あらすじ
「私だって彼氏がほしい!」 恋愛経験ゼロで男子とのコミュ力皆無の麦が高校で出会ったのは、めっちゃイケメンなのに女子に超無愛想な黒瀬彗。あまりに失礼な態度でムカつく麦だけど、偶然、黒瀬の秘密のバイト先を知ってしまい!?

(集英社 公式サイト『ピンクとハバネロ(1)』より)

 

第5位『光が死んだ夏』(既刊2巻)

書店員のおすすめコメント
ただ怖いだけではない、複雑な感情を抱かせるホラー作品。美麗な絵も作中の薄暗く不気味な雰囲気を引き立てています。擬音が特徴的で、膜を1枚隔てたような、そっくりに似せた電子音声のような、不思議な伝わり方をしてきます。

あらすじ
ある集落で暮らす少年、よしきと光。同い年の2人はずっと一緒に育ってきた。
しかしある日、よしきが光だと思っていたものは別のナニカにすり替わっていたことに確信を持ってしまう。それでも、一緒にいたい。友人の姿をしたナニカとの、いつも通りの日々が始まる。時を同じくして、集落では様々な事件が起こっていき――。

(KADOKAWA ヤングエースUP『光が死んだ夏』より)

 

第4位『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』(既刊2巻)

書店員のおすすめコメント
今はどこへ行っても喫煙禁止。そんな中で見つけたスーパーの裏はちょっと一服するには居心地が良く。そこでヤニ吸うふたりの距離感にヤキモキしたり、ニマニマしたりと、生温かく見守りたい。読み手にも居心地の良い本です。

あらすじ
社畜街道をひた走る、くたびれ中年男性の佐々木。彼のひそやかな癒しといえば、日ごろから愛煙する煙草と、行きつけのスーパーで働く女性店員 山田さんのにこやかな接客くらい。仕事に疲れたある夜、癒しを求めてスーパーに向かうが、目当ての山田さんはおらず、今どき煙草を吸える場所もなし……。意気消沈した佐々木に「ここなら吸える」と声をかけてきたのは、すこし奇抜な服装をした田山という女性だった――。

(スクウェア・エニックス公式サイト『スーパーの裏でヤニ吸うふたり(1)』より)

 

第3位『あかね噺』(既刊4巻)

書店員のおすすめコメント
計算し尽くされた話作り、圧倒的作画力! 古典落語への解説もわかりやすく、あっという間に読み進めてしまう。かと思えば第1話から読み返したくなる展開、しかも話の見え方がまるで変わってくる……すごい!!

あらすじ
幼い頃、父の魔法の様な落語に魅せられた朱音は、父のある一席を機に自身も噺家としての道を歩み始める。17歳になった朱音が目指すのは落語界の最高位「真打」になること──。一流の技量を習得するため、様々な試練が朱音を待ち受け…!?

(集英社 少年ジャンプ公式サイト『あかね噺(1)』より)

2022年2月から『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて連載中の『あかね噺』が第3位となりました。落語家・林家けい木さんが監修を担当している本格落語漫画ですが、「落語をあまり知らなくても、老若男女楽しめる」「伝統芸能を主題としながらも、ジャンプらしく勢いある展開でするすると読ませてくれる」と、丁寧な落語描写とテンポの良いストーリー展開が書店員からも支持されています。

また第1巻の発売記念としてYouTubeに公開されたボイスコミックでは、落語家志望の主人公・朱音役を山口茜さん、朱音の父で落語家でもあった徹役を茜さんの実父でもある声優の山口勝平さんが演じた「親子共演」が話題となりました。第5巻は3月3日(金)発売予定です。

 

第2位『黄泉のツガイ』(既刊2巻)

書店員のおすすめコメント
最初からノンストップの展開に、ページをめくる手が止まらない! ストーリーの魅力、キャラクターの魅力、設定の魅力、どれをとっても今年一番です。

あらすじ
山奥の小さな村落で暮らす少年のユルは、野鳥を狩り、大自然の中で静かに暮らしていた。しかしユルの双子の妹のアサは、何故か村の奥にある牢の中で「おつとめ」を果たしているという。それはまるで幽閉されているかのように……。穏やかな村に浮かぶ不自然な謎、この村に隠された秘密とは一体……!?

(スクウェア・エニックス『黄泉のツガイ(1)』より)

『鋼の錬金術師』や『銀の匙 Silver Spoon』の作者・荒川弘さんによる『黄泉のツガイ』が第2位にランクイン! 作り込まれたストーリーに引き込まれる書店員も多く、「予測不能な展開に釘付けになります」「シリアス、アクション、コメディ……安定の面白さ!」「王道をふまえつつも王道には収まらない、さすが荒川弘先生」といったコメントが届いています。

「ツガイ」をキーワードに謎がたくさん散りばめられた本作。これからどのように伏線が回収されていくのか、目が離せませんね! 第3巻は2月10日(金)発売予定です。

 

第1位『ルリドラゴン』(既刊1巻)

書店員のおすすめコメント
ある朝頭にツノが生えていた。ドラゴンと人間のハーフという衝撃の事実。ファンタジーかと思いきやゆるゆるな女子高生の日常コメディ。色々ゆるく受け止めてしまう主人公やクラスメイトにクスッときます。

あらすじ
高校生の青木ルリは、ある朝目覚めると突然頭にツノが生えていた! 実は父親が龍だから遺伝かも? と母に言われたルリは戸惑いながらも、とりあえず学校へ……。見慣れないツノに興味津々なクラスメイト達に加えさらにもう一つのドラゴン体質が明らかに!? いつもの毎日にちょっとした異変──。ドラゴンガール・ルリの日常がゆるっと始まる。

(集英社 少年ジャンプ公式サイト『ルリドラゴン(1)』より)

第1位に輝いたのは、眞藤雅興さんの『ルリドラゴン』でした。当初は読み切り作品として掲載されながら、YouTubeに公開されたボイスコミックが累計で200万回も再生されるなどSNSを中心に話題を集めた結果、2022年6月から『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて連載が開始された本作。

「ある日突然ツノが生えた!?」「お父さんは龍!?」と出だしから怒涛の展開ですが、主人公や家族、友人たちがあっさりと受け入れる様子に、投票した書店員からは「多様性をするりと受け入れる暖かな物語。分かりあえなくとも、互いに理解し続ける描写が胸を打つ、新たな日常マンガのスタンダードです」「主人公の悩みを登場人物の優しさが包む、ゆるく優しい日常系漫画」といった声が寄せられています。

今回はアクションやコメディ、恋愛にホラーと、さまざまなジャンルの作品がランクインしました。また、Web発の作品がTOP3を占めていた前回と比較すると、今回は雑誌掲載作品が上位に入賞していることも対照的でした。

雑誌とWebが、互いに影響し合ってより素敵な作品と出合える環境になってきたのではないでしょうか。今回のランキング入賞作品はもちろんのこと、これからの話題作も見逃せません!

 

「出版社コミック担当が選んだおすすめコミック2023」同時発表!

スピンオフ企画として、出版社のコミック担当から「悔しいけど面白い他社作品」を募集しました。

アンケート結果は「出版社コミック担当が選んだおすすめコミック2023」として、上位5作品をランキング形式で発表しています。またランクインはしなかったものの、注目されている5作品をPick up作品としてあわせて紹介! 書店員とは異なる目線でのおすすめ作品をぜひご確認ください。

「出版社コミック担当が選んだおすすめコミック2023」ランキングはこちら

 

全国約1,200書店で第1位作品の描き下ろしイラストカードがもらえる!

「全国書店員が選んだおすすめコミック2023」の発表に合わせて、明日2月3日(金)より全国の約1,200書店にて、「全国書店員が選んだおすすめコミック2023」フェアがスタートします。

フェア開催期間中には、購入特典配布キャンペーンを実施します。『ルリドラゴン』を購入すると、描き下ろしイラストカードがもらえます。なくなり次第終了となりますので、ぜひお早めに!

「全国書店員が選んだおすすめコミック2023」フェア
開催期間:2023年2月3日(金)より順次
開催店舗一覧はこちら

 

受賞作品の豪華賞品が当たるTwitterプレゼントキャンペーンも!

ランキング発表を記念して、受賞作品のサイン色紙など豪華賞品が抽選で当たるTwitterプレゼントキャンペーンも実施します。

フェアやキャンペーンの詳細については、公式サイトのNEWSをご確認ください。公式サイトでは、今回のランキングも含めた歴代受賞作品をチェックできます。メディア掲載情報などの最新情報を発信しておりますので、お見逃しなく!

「全国書店員が選んだおすすめコミック」公式サイトはこちら