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まずはこの本を読んで、堂々と本を積もう。 『積読こそが完全な読書術である』【総合3.8】

積読こそが完全な読書術である

積読こそが完全な読書術である
著者:永田希
発売日:2020年04月
発行所:イースト・プレス
価格:1,870円(税込)
ISBNコード:9784781618647

 

『積読こそが完全な読書術である』の要点

1.膨大な情報が流通している現代は「情報の濁流」の状況にある。すでに「積読環境」に生きていると言っていい。このような状況で読書をするには、自律的な積読環境を構築する必要がある。

2.バイヤールは著書『読んでいない本について堂々と語る方法』のなかで、完全な読書など存在せず、ほとんどの読書は「未読」だと書いている。読書の不完全性は当然のことであり、それを受け入れたうえで、読書に臨むべきである。

3.自分なりのテーマを決めて、興味のある本を無数に集めていくこと。それが、「ビオトープ的な積読環境」を作るコツである。

 

『積読こそが完全な読書術である』レビュー

「積読(つんどく)」は、読書をたしなむ多くの人にとって、切っても切れないものである。

ふらりと本屋へ行って、平積みにされた新刊の書影に興味をそそられ、そのままレジへ行く。しかし、家にはまだ読んでいない本がたくさんあった……! それに気がつくのは、支払いを済ませたあとだ。読もうと思って買った本が、高々と積みあがっている――。この状況に、少なからず居心地の悪さを感じるものだ。

本書はそうした、そこはかとない罪悪感を伴う積読を肯定するものだ。正確には、肯定できるように「積読を構築していく手法」を紹介していると言った方がいいかもしれない。高く積みあがった、読んでいない本に対して肯定的な気持ちを持つのは難しい。しかしいったん立ち止まり「積読の何が悪いのか」と自問自答してみると、意外な真実が見えてくるだろう。

積まれた本は物理的に消失しない限り、永遠にそこにある。つまり、それらは有益か無益か分からない「膨大な情報の束」だと言える。それは加工されないまま地層に埋もれた鉱石のごとく、まだ見ぬ価値をたずさえていても不思議ではない。

こうした資産のような「積読」をどう考え、どう構築し、そしてどのように「読めば」いいのか。読書家にとって積み重なった罪悪感を心地よい自己肯定の環境へと変える旅路――。それを、本書から始めるのも悪くはないのではないだろうか。

『積読こそが完全な読書術である』のもっと詳しい要約はこちらで公開中!

 

『積読こそが完全な読書術である』が気になる方におすすめ

東大発!1万人の子どもが変わったハマるおうち読書
著者:笹沼颯太
発売日:2024年05月
発行所:ディスカヴァー・トゥエンティワン
価格:1,760円(税込)
ISBNコード:9784799330210