今回の文庫ランキング第1位は、コミカライズを含めたシリーズ累計発行部数が2,400万部を突破している『薬屋のひとりごと』の第14巻でした。中世の宮中で下働きをする少女・猫猫(マオマオ)が、薬師としての知識を活かしながら事件を解決していくミステリーで、10月21日(土)からTVアニメが放送されます。
- 薬屋のひとりごと 14
- 著者:日向夏 しのとうこ
- 発売日:2023年10月
- 発行所:主婦の友社
- 価格:792円(税込)
- ISBNコード:9784074557752
第2位は池井戸潤さんの『半沢直樹 アルルカンと道化師』(前回第1位)、第3位は伊岡瞬さんの『残像』(前回第18位)でした。
『残像』は、アパートの一室で共同生活を送る女性住人全員が“元犯罪者”というサスペンスミステリーで、著者の伊岡さんが「信頼、裏切り、後悔、敬愛、憎悪、憧れ、友情、希望。そんなあれこれをぎっしり詰め込みました」と語る文庫書き下ろし作品です。
- 残像
- 著者:伊岡瞬
- 発売日:2023年09月
- 発行所:KADOKAWA
- 価格:1,056円(税込)
- ISBNコード:9784041137222
浪人生の堀部一平は、バイト先で倒れた葛城に付き添い、自宅アパートを訪れた。
そこでは、晴子、夏樹、多恵という年代もバラバラな女性3人と小学生の冬馬が、共同生活を送っていた。
他人同士の生活を奇妙に感じた一平は冬馬から、女性3人ともに前科があると聞く。
一方、政治家の息子・吉井恭一は、執拗に送られてくる、過去を断罪する写真に苦悩していた。
身を寄せ合う晴子たちの目的、そして水面下で蠢く企ての行方は――。(KADOKAWA公式サイト『残像』より)
第4位には、『Re:ゼロから始める異世界生活』第35巻が初登場しました。小説投稿サイト「小説家になろう」で2012年4月から連載されている作品で、突如異世界に召喚されたひきこもり高校生の少年ナツキ・スバルが、死して時間を巻き戻す「死に戻り」という力で過酷な運命に立ち向かう物語です。
- Re:ゼロから始める異世界生活 35
- 著者:長月達平 大塚真一郎
- 発売日:2023年09月
- 発行所:KADOKAWA
- 価格:748円(税込)
- ISBNコード:9784046828637
ヴォラキア帝国との同盟を結び、屍人の軍勢たる『大災』と戦う決意を固めるナツキ・スバル。合流したアナスタシアたちを加え、襲いくる屍人の追撃を躱す一行にもたらされる光明、それは災いの訪れさえ予見した『星詠み』の天命だった。天命を切っ掛けに、向き合うときがきた。スバルとレム、そしてルイとの三人で始まった帝国での物語に。赦されざる罪人と蘇りし死者、一度は外れたモノたちに願いを抱く権利があるか、その瞳に資格を問う――。
「――これは、過去に取り残された私たちと、あなたたちとの絶滅戦争なのよぉ」(KADOKAWA公式サイト『Re:ゼロから始める異世界生活(35)』より)
文庫売上ランキング TOP10
※日販調べ
※TOP10のみ前回との順位比較を記載
※★印は集計期間中(2023年9月25日~10月1日)に発売された新刊です
第11位~第20位
第21位~第30位
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・西條奈加の直木賞受賞作『心淋し川』、「VIVANT」ノベライズ下巻が初登場|週間文庫ランキング(2023年9月26日調べ)