今回の文庫ランキングは、池井戸潤さんの『半沢直樹 アルルカンと道化師』が前回の第4位からランクアップして第1位となりました。「半沢直樹」シリーズ第5弾となる本作では、第1作『オレたちバブル入行組』の半年前の出来事が描かれています。
- 半沢直樹 アルルカンと道化師
- 著者:池井戸潤
- 発売日:2023年09月
- 発行所:講談社
- 価格:935円(税込)
- ISBNコード:9784065330715
東京中央銀行大阪西支店の融資課長・半沢直樹のもとにとある案件が持ち込まれる。
大手IT企業ジャッカルが、業績低迷中の美術系出版社・仙波工藝社を買収したいというのだ。
大阪営業本部による強引な買収工作に抵抗する半沢だったが、やがて背後にひそむ秘密の存在に気づく。
有名な絵に隠された「謎」を解いたとき、半沢がたどりついた驚愕の真実とは――。(講談社BOOK倶楽部『半沢直樹 アルルカンと道化師』より)
ランキング集計期間に発売された新刊では、第4位に西條奈加さんの『心淋し川』、第6位に澤村御影さんの『准教授・高槻彰良の推察EX2』、第7位に『日曜劇場 VIVANT』下巻が初登場しました。
第4位の『心淋し川』は、2021年に第164回直木賞を受賞した連作短編小説で、江戸の千駄木周辺が舞台の作品です。一つの長屋に不美人な妾を4人も囲っている男を描いた「閨仏(ねやぼとけ)」など、全6話が収録されています。
- 心淋し川
- 著者:西條奈加
- 発売日:2023年09月
- 発行所:集英社
- 価格:704円(税込)
- ISBNコード:9784087445657
「誰の心にも淀みはある。でも、それが、人ってもんでね」
江戸の片隅、どぶ川沿いで懸命に生きる人々の哀しみと喜びが織りなす感動連作。江戸、千駄木町の一角を流れる、小さく淀んだ心淋し川。そこで生きる人々も、人生という川のどん詰まりでもがいていた――。悪戯心から張形に仏像を彫りだした、年増で不美人な妾のりき。根津権現で出会った子供の口ずさむ唄に、かつて手酷く捨てた女のことを思い出す飯屋の与吾蔵。苦い過去を隠し、長屋の住人の世話を焼く差配の茂十……。彼らの切なる願いが胸に深く沁みる、第164回直木賞受賞作。
(集英社公式サイト『心淋し川』より)
第7位の『日曜劇場 VIVANT』下巻は、9月17日(日)に最終回を迎えたTVドラマ「VIVANT」(TBS系)のノベライズで、第6話から第10話(最終話)までの内容が収録されています。
張り巡らされた伏線や謎解き要素が多いドラマのノベライズであるため、ドラマでは気付かなかった描写を発見するなど、改めて「VIVANT」を振り返ることもできます。
8月30日(水)に発売された上巻も第13位に再浮上しており、併せ買いされていることがうかがえます。
- 日曜劇場 VIVANT 下
- 著者:福澤克雄 蒔田陽平
- 発売日:2023年09月
- 発行所:扶桑社
- 価格:1,100円(税込)
- ISBNコード:9784594095697
- 日曜劇場 VIVANT 上
- 著者:福澤克雄 蒔田陽平
- 発売日:2023年09月
- 発行所:扶桑社
- 価格:1,100円(税込)
- ISBNコード:9784594095673
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※日販調べ
※TOP10のみ前回との順位比較を記載
※★印は集計期間中(2023年9月18日~9月24日)に発売された新刊です
第11位~第20位
第21位~第30位
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