- 頭に来てもアホとは戦うな! 賢者の反撃編
- 著者:田村耕太郎
- 発売日:2023年04月
- 発行所:朝日新聞出版
- 価格:1,540円(税込)
- ISBNコード:9784022518958
『頭に来てもアホとは戦うな! 賢者の反撃編』の要点
1.アホとの戦いは何も生み出さないばかりか、精神を消耗する。アホに絡まれてもスルーして「いたぶりがいがない」と思わせつつ、自分の人生の目標達成に集中しよう。
2.アホと正面から戦わないために、時には「戦略的なちょいギレ」が必要だ。これなら、直接対決を避けられるし、相手からコントロールされずに済む。
3.日本社会は、いったん所属した組織から抜け出しにくいうえ、同調圧力が強く、目上の人に反論しづらいという特徴がある。これこそ、日本にアホが蔓延する原因だ。
4.日本社会では「嫌われない技術」が重要だ。誰に対しても謙虚に対応し、アホに目を付けられないようにしよう。
『頭に来てもアホとは戦うな! 賢者の反撃編』レビュー
あなたのまわりに「アホ」はいるだろうか。
ここで言うアホとは、組織や個人の成果や成長に興味がなく、「気に入らない」といった理由で他者の足を引っ張る人物だ。おそらくあなたのまわりにも、一人はアホがいるだろう。
上の立場の人物がアホである場合は、調和を重んじる人々がそれに同調し、ますますアホが増殖する。「あの人、アホだ」と思っていても、相手からの報復を恐れ、反論できない――。多くの組織で、このようなことが起こっているのではないだろうか。アホに染まらず、それでいて無駄な真っ向勝負はせず、自分の道を進む。そんな方法があるなら、ぜひ知りたいと思うだろう。
本書は、2014年に発売されてベストセラーとなった『頭に来てもアホとは戦うな!』の続編である。著者の田村耕太郎氏によると、前著は「おもに個人の処世術として」書かれた。書名の通り、アホと戦わないことの重要性が強調された一冊だ。一方で本書は、「より衰退し窮屈になっていく可能性が高い日本社会で、上手にアホと戦うコツ」についても言及されている。加えて、自分がアホ化しない方法や、アフターコロナ時代の世界でアホに目を付けられず、幸せに生きていくための考え方など、時代に即した内容が満載である。
いつの時代にも、他人にちょっかいを出すアホはいるだろう。本書を参考に、華麗にアホからの攻撃をかわし、実りある人生を送ろうではないか。
『頭に来てもアホとは戦うな! 賢者の反撃編』が気になる方におすすめ
- 地政学が最強の教養である
- 著者:田村耕太郎
- 発売日:2023年01月
- 発行所:SBクリエイティブ
- 価格:1,870円(税込)
- ISBNコード:9784815617684