暑い夏は、ホラーミステリー本を読んで乗り切ろう!
夏になると、少し怖い話が読みたくなりますよね。
ひんやりと背筋が凍る恐怖や、最後まで結末が読めない謎は、暑い季節だからこそ味わいたい読書体験です。
ほんのひきだしでは、じわじわと恐怖が迫るホラー作品から、思わずページをめくる手が止まらなくなるミステリーまで、夏にぴったりの一冊を集めた特集をお届けします。
今回は『エゴサ厳禁』『スワイプ厳禁』(双葉社)の2作品をご紹介します。医療ミステリーのヒットメーカー・知念実希人さんによるモキュメンタリー・ホラーで、どちらもスマホサイズの書籍で持ち運びやすいのが特徴です。
ぜひ書店店頭で手に取ってみてください。

『エゴサ厳禁』
著者:知念実希人
発売日:2026年5月
発行所:双葉社
定価:770円(税込)
ISBN:9784575248913

『スワイプ厳禁 変死した大学生のスマホ 』
著者:知念実希人
発売日:2025年8月
発行所:双葉社
定価:499円(税込)
ISBN:9784575248333
圧倒的な没入感
この2作品は、実際のスマートフォンとほぼ同じ大きさに作られた特殊な判型が最大の特徴です。見開きの左ページに小説の本文、右ページには作中の登場人物が見ている「スマホ画面」の画像がそのまま配置されており、ページをめくるごとにリアルタイムで物語が進行していきます。普段私たちがSNSやメッセージアプリをスクロールしている日常の動作がそのまま読書体験とシンクロし、気がつけば物語の奥深くへと引きずり込まれる圧倒的な没入感を味わえます。

「体験型」恐怖
文字を追うだけの従来の読書とは一線を画し、視覚的なギミックによって恐怖をダイレクトに五感へ訴えかけてくる「体験型」のホラーミステリーです。作中の人物が受け取る通知や、不気味なメッセージ画面を読者も同時に目撃することになるため、客観的な「観客」ではいられなくなります。まるで自分自身のスマホが何かに乗っ取られてしまったかのような、あるいは自分が事件の渦中に放り込まれた当事者になったかのような、リアルな戦慄が押し寄せます。

30分で読破
総ページ数はそれぞれ144ページ/136ページとコンパクトで、およそ30分もあれば一気に読破できるボリュームです。しかし、その短い時間の中に知念実希人さんならではの緻密な伏線と、背筋が凍るような仕掛けが限界まで凝縮されています。長編小説を読む時間はないけれど、質の高いスリルや驚きを味わいたいという、タイムパフォーマンス(タイパ)を重視する忙しい現代人に最適です。読了後には、短時間とは思えないほどの強烈な満足感と余韻が残ります。

【編集者のコメント】
これまで数多の大ヒットミステリーを上梓してきた知念さんが『スワイプ厳禁』で初のモキュメンタリー・ホラーに挑みました。これまでにない読書体験をできるスマホ本の仕掛けには脱帽です。スワイプするたびに迫りくる恐怖は『閲覧厳禁 猟奇殺人犯の精神鑑定報告書』へと続きますので、こちらも合わせてお楽しみください。『エゴサ厳禁』は『スワイプ厳禁』の進化系。より探偵ミステリー感が強く、ページをめくる手が止まりません!
著者プロフィール
知念実希人
ちねん・みきと。1978年、沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒。2011年『レゾン・デートル』でデビュー。『仮面病棟』『ムゲンのi』『硝子の塔の殺人』などで本屋大賞に5度ノミネート。本格ミステリーからホラーまで、常に時代の最先端を行くストーリーテーラー。
