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「頭のよさ」は一生モノ!いろんなシーンで使える読解力・文章力・会話力が身につく習慣とは?【総合3.8】

頭のよさは国語力で決まる(大和書房)齋藤孝

頭のよさは国語力で決まる
著者:齋藤孝(教育学)
発売日:2021年12月
発行所:大和書房
価格:880円(税込)
ISBNコード:9784479308928

 

『頭のよさは国語力で決まる』の要点

1.国語力アップのポイントは、相手の思いや文脈を読み解く「読解力」、書き言葉を使う「文章力」、TPOに応じて、自分の思いや考えを表現する言葉をアレンジする「表現力」を鍛えることだ。

2.読解力を鍛えるためには、年間100冊程度名作を読むといい。優れた文章に触れることで語彙力や表現力が向上し、言葉も人生も豊かになる。

3.まとまった文章を書くためには、まずキーワードを洗い出し、優先度をつけて並べ替え、文章の構成を決めてから書くとよい。論理的な文章を書く自信がなければ、「型」を利用しよう。

 

『頭のよさは国語力で決まる』レビュー

「あなたの国語力は大丈夫ですか?」

本書はこんな見出しから始まる。自信をもって「はい」と答えるのは難しい。リモートワークの普及に伴い、チャットツールが普及すると、これまで以上にビジネススキルとしての「テキストコミュニケーションスキル」が求められるようになった。対面でのコミュニケーションが激減した結果、会議やたまの出社では居心地の悪さを覚える。書くのにも話すのにも自信がないというのが本音だ。

国語力は日常的に必要とされるが、そもそも国語力とは何か、自分の国語力がどの程度かなど考えたことがないかもしれない。言葉の専門家である本書の著者である齋藤孝氏は、こうした曖昧な認識こそが問題だと指摘する。

ビジネスパーソンには、書いて伝える「文章力」、聞いて話して伝える「会話力」の両方が必要とされる。当然、コミュニケーションをとるうえで土台となる「読解力」も欠かせない。本書では、「読解力」「文章力」「会話力」を人生に欠かせない力として、これらの力を身につけるための実践的な技法を紹介している。「齋藤式」国語力アップのポイントが惜しげもなく公開される。これだけで、日本語の基礎力がどんどん上がってきそうだ。国語力向上の第一歩として、本書をおすすめしたい。

 

『神頭のよさは国語力で決まる』が気になる方におすすめ

対話力
著者:阿川佐和子 齋藤孝(教育学)
発売日:2023年01月
発行所:SBクリエイティブ
価格:990円(税込)
ISBNコード:9784815617257