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犬は賢い。でも、めちゃくちゃアホ。でも、やっぱり愛おしい!『まじイヌ』

犬は賢い。でも、めちゃくちゃアホである。

犬は賢い。
災害救助犬、警察犬、盲導犬――社会で活躍する姿を見るたびに、「犬って本当にすごい」と思わされます。

でも、犬と暮らしている人たちは知っているはずです。
彼らはめちゃくちゃアホである、と……!

その“愛おしいアホさ”を全力で描いたのが、『まじイヌ』です。
SNSでは「うちの犬すぎる」「既視感しかない」と、読者から我が子の写真が続々投稿されるほど共感の嵐。本作は今、犬漫画界でじわじわと存在感を放っている一作なんです。

 

犬たち、飼い主のいないところで自由すぎる

メインとなるのは、シベリアン・ハスキーのハス山、トイプードルのぷう、チワワのちわの3匹。

飼い主の留守中、ポップコーンを貪り、小籠包を食べ、やりたい放題。「犬ってそんなことする!?」と思うような展開も多いのですが、不思議と全部“犬っぽい”。

この作品がすごいのは、犬のアホさを誇張して描いているようでいて、ふとした表情や仕草、テンション感が異様にリアルなところです。

例えば、飼い主のアイスを食べてしまったハス山。
「怒られる!」と焦った彼が取った行動は、証拠隠滅……ではなく、“もっと大きなイタズラをする”こと。

飼い主が帰宅して放った「悪い子でちゅね~」の一言に、犬飼いの感情がすべて詰まっている気がします。
もしかすると世の犬たちも、ハス山のように“計算の上で”あのイタズラ顔をしているのかもしれません。

 

イキるチワワ、最高すぎる

個人的なお気に入りは、チワワのちわ。

チワワって、小さくてプルプルしていて、本当にかわいいですよね。でも同時に、「自分が一番強い」と信じているような謎の気迫もある。それを完璧に体現しているのがちわなんです。

高いところに登ってはオラオラとイキり倒し、他の犬たちに強気な態度を見せる。でも、いざ地面に降りると……。

この“強気なのに弱い”チワワ解像度の高さがたまりません。
犬種ごとの“あるある”を、ここまで愛情たっぷりに、しかも笑いへ昇華しているのが本作の魅力だと思います。

 

犬飼いの「あるある」が止まらない

さらに、動物病院回も最高です。

待合室で元気をアピールする子。
診察台で必死に目で訴える子。
急に“世界で一番かわいそうな犬”みたいな顔になる子。

きっと犬と暮らしている人なら、「わかる~!!!」と叫びたくなる表情ばかり。

本作はギャグ漫画でありながら、“犬ってこういう生き物なんだよな……”という解像度がとにかく高いんです。

ただかわいいだけではなく、ちょっとアホで、自由で、でも愛おしい。
そんな犬という存在の魅力が、ページいっぱいに詰まっています。

 

犬派の心が、完全に呼び起こされる

本作は、おのあまね先生がSNSで発信していたマンガを単行本化したもの。SNSで読んでいた方も、単行本限定の描き下ろしエピソードがたっぷり収録されているので必見です。

また、本作でハス山たちの虜になった方は、ぜひSNSで彼らの活躍(?)も追いかけてみてください。きっと気づけば、犬を求めて犬動画を延々と漁る日々が始まります。

ここ数年、猫漫画の勢いに押され(あくまで筆者比)、すっかり猫派になりかけていました。でも、本作を読んで思い出したんです。

私、ずっと犬派だった……!

犬に会いたい。
犬を吸いたい。

あのちょっとアホで、まっすぐで、愛おしい生き物を撫で回したい。
そんな気持ちを全力で呼び起こしてくれる、犬好き必読の一冊です。

(レビュアー:Micha)

まじイヌ 1
著者:おのあまね
発売日:2026年04月
発行所:講談社
価格:1,430円(税込)
ISBNコード:9784065433263

 

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※本記事は、講談社|今日のおすすめ(コミック)に2026年5月20日に掲載されたものです。
※この記事の内容は掲載当時のものです。