暑い夏休みこそ本を読もう!夏の児童書特集2026
待ちに待った夏休みシーズンが始まりました。夏は各出版社から大型新刊や夏休み向けの書籍などが発売され、児童書売場がもっとも充実する時期です。本記事では、今年の夏、読んで間違いなしの各出版社の注目商品を詳しくご紹介します。
第2弾は『井上ひさしの 子どもにつたえる日本国憲法』(講談社)をご紹介します。
作家の井上ひさしが、小学生に語りかけたお話で、平和憲法の精神を表している「前文」と「第九条」を、子どもにも読める言葉に「翻訳」しました。
ぜひ書店店頭で手に取ってみてください。

『井上ひさしの 子どもにつたえる日本国憲法』
著者:井上ひさし、絵:いわさきちひろ
発売日:2006年7月
発行所:講談社
定価:1,320円(税込)
ISBN:9784062135108
【章立て】
【絵本】憲法のこころ
日本国憲法のなかでも、「これだけは読んでおいてほしい」と思う、前文と第九条を、小学生にも読めるようにやさしくしてみました。いわさきちひろさんの絵が加わると、なんだか詩の絵本のような感じがするからふしぎです。ひろげて眺めて、憲法のいちばん大事なところを、つかんでいただけたらうれしいです。(章トビラより)【お話】憲法って、つまりこういうこと
日本国憲法をやさしく説明するのは、なかなかむずかしいものです。この章は、私がじっさいに、「朝日小学生新聞」の読者の子どもたちに話した内容をもとにしています。私は憲法の専門家ではありませんが、憲法の考え方や、条文の内容について、これだけは伝えたいと思うことを、できるかぎりわかりやすく話したつもりです。(章トビラより)
憲法について知らないでは済まされない時代に「まず、ここから」の入門書
戦後80年を過ぎ、世界情勢が緊迫するなか、多くの人々にとって「日本国憲法」を無視できなくなりつつあります。しかし、それを知ろうとSNSにあたってみると、「護憲」なのか「改憲」なのかを迫るかのような極端な言説があふれています。
この本は「憲法とは何なのか」というそもそもの話が、絵本だからこその平易な文章で書かれています。子どもでも、大人でも、「まず、憲法を知る」うえでの好テキストです。

一人で読んでも、親子で読んでもOK。大人と子どもがいっしょに学べる絵本
「絵本」という体裁であるがゆえに、この本は読み手の年齢を選びません。小学生でも、大人でも、読みこなすことができます。ということは、家庭や教育現場で大人と子どもがいっしょに読むというシーンにも対応できます。
子どもから「憲法ってなに?」と問われて、印字された答えを正確に伝えるより、「同じ本を読んでいっしょに学んでみよう」と言えるのも、この本の特色のひとつです。

憲法を覚えさせることを目的とせず、知ったうえでどう活かすかを考えさせる書
中学校の授業で、憲法についてディベートが行われているのをご存じですか?
これからの時代、知識偏重型ではなく、論理的思考力やコミュニケーション能力を問う学びが主流になりつつあります。
この本は、平易な文章で憲法とは何かを伝えていますが、それを暗記させるためのものではありません。憲法に書かれている権利や義務を、今の時代に生きる私たちが、どう活用するのかを考えさせるきっかけを与えてくれます。
【編集者のコメント】
この国の根幹はどうなっていくのでしょう? 今が「日本国憲法」そのものを知っておくべきタイミングです。
著者プロフィール
井上ひさし・文
いのうえ・ひさし。作家、劇作家。1934年山形県生まれ。上智大学外国語学部フランス語科卒業。主な著作に『ブンとフン』(朝日ソノラマ社)、『四千万歩の男』『ふふふ』(ともに講談社)など。2010年没。
いわさきちひろ・絵
いわさき・ちひろ。画家。1918年、福井県生まれ。子どもを生涯のテーマとして描く。代表作の絵本に『おふろでちゃぷちゃぷ』(童心社)、『ことりのくるひ』(至光社)など。『窓ぎわのトットちゃん』(講談社)の挿絵でも知られる。1974年没。
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