※本稿は『最新科学が覆す 体にいいのはどっち?』(サンクチュアリ出版)の一部を再編集したものです
長時間のデスクワークでがんになりやすいって本当?

パソコンの前に、一日中座りっぱなし。リモートワークが広がった今、そんな人も少なくないかもしれません。「座りすぎは体に悪い」とよく言われますが、まさかがんのリスクまで高めてしまうとは、というのがここでお知らせしたい悲しいニュースです。
まずあらかじめ断っておきたいのは、発がんリスクを明確に上げる喫煙のように、長時間のデスクワークが、がん全体のリスクを大幅に上げるとまでは示されていません。
ただし、いくつかの大規模な研究で、特に「大腸がん」や「乳がん」など、特定のがんのリスクを高めてしまう可能性がある、と報告されています。ちなみに、日本人を対象とした研究では、座って仕事をする時間が長いと「膵臓がん」や「肺がん」のリスクが高まる、という関連も示されています。
しかし、たとえデスクワーク中心で座っている時間が長くても、それ以外の時間でしっかり運動する習慣があれば、そのリスクは相殺される可能性も指摘されています。
長時間のデスクワークは、がんのリスクだけでなく、心臓病や脳卒中など、他のさまざまな健康リスクを高めることも分かっています。特定の病気のリスクもそうですが、そもそも私たちの体は、ある程度動くことでバランスが取れるようにできているようです。
毎日ジムに通う習慣がある私も、長いデスクワークの後にジムに行くと体が喜ぶのを肌で感じます。仕事の後の「1杯」を、ときには「ひとっ走り」に変えてみてはどうでしょうか?
書誌情報

著者:山田悠史
発売日:2025年12月
発行所:サンクチュアリ出版
定価:1,870円(税込)
ISBN:9784801401617
「ほんのひとふし」とは
「ほんのひとふし」は、話題の書籍から特に関心の高いトピックや、今こそ読みたい一節をピックアップしてご紹介する「ほんのひきだし」の連載企画です。

