※本稿は、『脱力名言。』(三笠書房)の一部を再編集したものです。
7章.「そのまんまの自分」を抱きしめる名言
―― それでも、「明日」のことは考えず「飯食って寝る」!
悩み事やトラブルの多さに目が回るとき
【八月の鯨】
「人生の半分はトラブルで、あとの半分はそれを乗り越えるためにあるものよ。」
仕事、お金、人間関係、そして将来や老い––––私たちの人生は、次から次へと不安が押し寄せてきます。
「悩みなどひとつもない」という人は稀で、むしろ誰もが複数の悩みを抱えながら、その重さに耐えて生きているのが現実でしょう。
一人で抱え込むには、人生のトラブルはあまりに多すぎます。そんなときに、視点をふっと切り替えさせてくれる言葉を紹介します。
老姉妹の夏の日々の暮らしを淡々と描いた映画「八月の鯨」の有名なセリフです。
当時、妹役のリリアン・ギッシュは93歳、姉役のベティ・デイヴィスは79歳でした。これは姉妹を訪ねてきた友人(アン・サザーン)が発したものです。
誰だってトラブルや悩みを抱えているのは、当たり前。それらを乗り越えてきた事実の積み重ねそのものが、人生なのだといえるでしょう。
映画の中の老姉妹たちだって、たくさんのトラブルや悩みを乗り越え、そして抱えたまま、穏やかな日々を送っています。私たちも深刻になりすぎず、彼女たちのように飄々と悩みを乗り越えていきたいものです。

【ニーチェ】
「疲れきったときにする反省など、すべてウツへの落とし穴でしかない。
疲れているときは反省をしたり、振り返ったり、ましてや日記など書くべきではない」
たくさんの悩みに押しつぶされそうな夜は、どう過ごせばいいのでしょうか?
ドイツの哲学者、ニーチェの言葉を見てみましょう。彼の著作『曙光』を「超訳」した『超訳ニーチェの言葉』に収録されています。
つまり、疲れ切っているときは、悩みなどを直視するのではなく、身体を休めて寝てしまったほうがいいとニーチェは言っているのです。
ちょっと行動すれば解消してしまう他愛のない悩みでも、疲れているときにグズグズ考えていると、本来の悩みより大きく感じてしまうもの。そんなことで心を病んでしまってはいけません。疲れているときは、ゆっくりとお風呂にでも浸かり、温まって眠ってしまいましょう。
目が覚めたときは、眠る前よりも悩みが少し小さくなっているはずです。厄介な悩み事だって、「ま、どうでもいいか」という気になってくると思います。
※本稿は、『脱力名言。』(三笠書房)の一部を再編集したものです
書誌情報

『脱力名言。 しんどい毎日を「ま、なんとかなるさ」と受け流す言葉』
著者:大山くまお
発売日:2026年3月
発行所:三笠書房
定価:891円(税込)
ISBN:9784837931492
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