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TVプロデューサー佐久間宣行が「マジで天才なんじゃないの?」と思った作家とは?「#木曜日は本曜日」プロジェクト第5弾

「#木曜日は本曜日」プロジェクト

10月6日(木)に始動した、週に1回本屋へ足を運ぶ習慣づくりを目指す新プロジェクト「#木曜日は本曜日」(主催:東京都書店商業組合)。毎週木曜日に本屋と本を愛する著名人やインフルエンサー、作家などの十数人が、「人生を変えた本」をテーマに実際に本屋で語るインタビュー動画を公開するとともに、彼らが選んだ人生を変えた本10冊を東京都内の約180店舗で販売するという試みです。

第1弾となる俳優・歌手の上白石萌音さんから第4弾のお笑いコンビ・ラランドのニシダさんが紹介する人生を変えた本については、特設サイトおよび東京都書店商業組合公式YouTubeチャンネル「東京の本屋さん~街に本屋があるということ~」にて動画を公開中です。

11月3日(木)からの第5弾は、TVプロデューサーの佐久間宣行さんが担当します。

■佐久間宣行さんプロフィール
1999年テレビ東京に入社。「TVチャンピオン」などで経験を積みながら、入社3年目に異例の早さでプロデューサーとして抜擢される。
「ゴッドタン」「あちこちオードリー」のプロデュース・演出を務めるほか、「ピラメキーノ」「NEO決戦バラエティキングちゃん」「ウレロ☆未確認少女」、テレビ東京開局50周年記念企画「トーキョーライブ24時〜ジャニーズが生で悩み解決できるの!?~」などのプロデュースを担当。2021年3月にテレビ東京を退社し、フリーランスに。
以降は、Netflix「トークサバイバー」の演出やプロデュース、ビジネス書『佐久間宣行のずるい仕事術』の出版、「オールナイトニッポン0」水曜日のパーソナリティを務めるなど、幅広く活躍中。



 

佐久間宣行さんの人生を変えた10冊

子どものころから、SFとミステリーが好きだったという佐久間さん。選書した10冊も、SFやミステリー作品が中心となっています。その中から、選書コメント(動画より抜粋)とともに3冊を紹介します。本棚のデザインをあしらった限定しおり(写真)も開催書店で配布しています。

レベルE 上
著者:冨樫義博
発売日:2010年09月
発行所:集英社
価格:726円(税込)
ISBNコード:9784086191524

『HUNTER×HUNTER』の冨樫義博が世に問う異色の連作集! 宇宙一の天才的な頭脳と美貌、そして最悪な性格の持ち主・ドグラ星第一王子…人呼んで「バカ王子」。その魔の手から地球を守るのは…熱血健康優良野球少年7番レフト・筒井雪隆。襲い来る魔物の群れに…不承不承立ち向かう悪ガキ5人組。その智略を尽くした剣・棒・術・策! 塾があるのに…。塾か? 世界平和か? そして…廊下は走るな!

(集英社公式サイト『レベルE(上)』より)

選書コメント:高校生か大学生のころにリアルタイムで読んで以来大好きで、ちょっと汚れると買い直しながら、ずっと本棚にある作品。4話から始まる「From the darkness」という、人間を食べてしまう異星人の話を読んだときは、「マジで天才なんじゃないの?」と思ってしまいました。

 

フィフティ・ピープル
著者:チョン・セラン 斎藤真理子
発売日:2018年10月
発行所:亜紀書房
価格:2,420円(税込)
ISBNコード:9784750515649

痛くて、おかしくて、悲しくて、愛しい。
50人のドラマが、あやとりのように絡まり合う。
韓国文学をリードする若手作家による、めくるめく連作短編小説集。

(亜紀書房公式サイト『フィフティ・ピープル』より)

選書コメント:50人の登場人物の短い物語が、少しずつ重なり合って一つの事件に到達する物語。現代社会における、生きていくことの辛さや息苦しさ、それでもそこに見える希望が描かれています。登場人物が50人いるので、誰が読んでも(いずれかの物語に)引っ掛かる。好きな短編の部分に折り目を入れていたら、最終的には折り目だらけになっていました。

 

ナナメの夕暮れ
著者:若林正恭
発売日:2021年12月
発行所:文藝春秋
価格:759円(税込)
ISBNコード:9784167918057

オードリー若林の6年間の集大成エッセイ
「おじさん」になって世界を肯定できるようになるまで

書き下ろし17,000字!「明日のナナメの夕暮れ」収録

恥ずかしくてスタバで「グランデ」を頼めない。ゴルフに興じるおっさんはクソだ!――そんな風に世の中を常に”ナナメ”に見てきた著者にも、四十を前にしてついに変化が。体力の衰えを自覚し、没頭できる趣味や気の合う仲間との出会いを経て、いかにして世界を肯定できるようになったか。「人見知り芸人」の集大成エッセイ。

(文藝春秋公式サイト『ナナメの夕暮れ』より)

選書コメント:若林君が体験した言葉を刻み付けているようで、笑えるものから真面目なエッセイまで、本当に文章がすごく好きです。「人見知り芸人」ということをお笑いにしたことも面白く思っていましたが、そういった世の中に受け入れられたキャラクターを捨てて変わっていくことも笑いにしている。それがかっこいいなと思った本です。

■佐久間さんの人生を変えた10冊はこちら
■本の購入、店頭限定しおりがもらえる書店はこちら

 

動画の紹介

 

プロジェクトの背景

近年、電子書籍の台頭・書籍のネット購入率の増加などを受け全国の本屋の数が激減しています。2000年には21,495店舗存在した本屋が2020年には11,024店舗(出版科学研究所調べ)と約半数にまで落ち込み、東京都にある中小書店(街の本屋)を中心に組織する東京都書店商業組合の加盟店舗数もまた、2022年1月時点で287店とピークだった1984年の1,426店から8割程度減少しています。

こうした苦境を受け同組合では、お客様の忙しい日々の中でゆっくり本と向き合う時間として、週の真ん中に位置する“木曜日”に目を向け、週に1回本屋へ足を運ぶ習慣づくりを目指して「#木曜日は本曜日」プロジェクトを開始しました。

同プロジェクトは東京都中小企業団体中央会の特別支援「デジタル技術活用による業界活性化プロジェクト」として、同中央会より委託を受け、東京都書店商業組合が運営しています。

■「#木曜日は本曜日」特設サイトはこちら