新社会人必読! 頼れる“仕事の教科書”をご紹介
4月から始まる新生活に向けて、着々と準備が進む時期になりました。
この春から社会人として新たな一歩を踏み出す方の中には、ビジネスマナーや仕事の進め方など、初めての場面に不安を覚えることも多いのではないでしょうか。
「メールや報連相の正しいやり方は?」「仕事で失敗しないためのコツは?」
「ほんのひきだし」では、こうした新社会人の疑問に応え、日々の業務に役立つ本を短期連載でご紹介します。
今回は、『ドリルを売るには穴を売れ』(青春出版社)をご紹介します。廃業の危機に立たされたレストランの復活ストーリーを通して、マーケティング理論とその実践方法をエンタテインメントとして楽しみながら学べる、マーケティング初心者必携の解説書です。ぜひ書店店頭で手に取ってみてください。

『ドリルを売るなら穴を売れ』
著:佐藤義典
発売日:2006年12月
発行所:青春出版社
定価:1,572円(税込)
ISBN:9784413036238
【章立て】
序章 “マーケティング”脳を鍛える
第一章 あなたは何を売っているのか?――ベネフィット
第二章 誰があなたの商品を買ってくれるのか?――セグメンテーションとターゲット
第三章 あなたの商品でなければならない理由をつくる――差別化
第四章 どのようにして価値を届けるか?――4P
第五章 強い戦略は美しい――まとめ
閉店寸前のレストランを舞台にした物語で、理論をリアルに体感できる
本書の最大の特徴は、マーケティング理論の解説と並行して、新人社員の真子がイタリアンレストランの経営危機に立ち向かうサブストーリーが展開されるという構成にあります。真子が怒鳴られ、悔し涙を流しながらも顧客アンケートに奔走する場面は、読者に強い感情移入を生んでいるのではないでしょうか。また、それによって理論書にありがちな「わかったつもり」で終わりではなく、「自分ならこの店でどう戦略を立てるか」と自然に考えさせられる構成になっています。読者レビューでも「ストーリーのおかげでマーケティング理論がすんなり頭に入った」という声が多く、単なる入門書を超えた没入感が本書の強みです
必要最小限のマーケティング理論に絞っているので、全体像を一気に掴める
マーケティングというと難しそうに聞こえるかもしれませんが、本書が提示するのは「ベネフィット→ターゲティング→差別化→4P」という4つだけ。「ドリルを買う人はドリルが欲しいのではなく、穴が欲しい」という冒頭の問いかけに始まり、顧客の価値(ベネフィット)を出発点に、誰に売るかを絞り(セグメンテーション・ターゲット)、なぜ選ばれるかを考え(差別化)、どう届けるかで完結させる(4P)。この論理的に一本筋が通った流れで、まず全体の骨格をつかむことができます。その意味で、初めてマーケティングを学ぶ人にとっての最良の地図です。

「日常のあらゆる買い物」が学び! マーケティング脳の鍛え方を伝授
序章で著者は「自分が何かを買ったとき、なぜその店を選んだかを振り返ることがマーケティング」と説きます。マーケティングとは教室で学ぶものではなく、日々の体験の中にこそあるという主張は、読了後に読者の日常を一変させるかもしれません。コンビニの棚、ランチの選択肢、街の看板……すべてが「売り手の戦略」を読み解く教材に見えてくる。13万部超のロングセラーとなった理由はここにあり、実務でもすぐに使える「思考の習慣」を身につけさせてくれます。

著者プロフィール
佐藤義典
さとう・よしのり。早稲田大学政治経済学部卒業後、NTTに入社。電話機や電話サービスの営業、マーケティング、関連会社のコンサルティングなどを経験したのち、ペンシルバニア大ウォートン校(2005年「Financial Times」紙 MBAランキング世界第1位)に留学。マーケティングと経営戦略を専攻し、MBAを取得する。帰国後ワーナー・ランバート(現キャドバリー・ジャパン)でプロダクトマネジメントを経験。「クロレッツ」ブランドのマーケティング戦略、営業戦略、製品開発戦略を統括。現在は、中小企業診断士の資格やディベートの経験も生かし、マーケティングコンサルタントとして独立。規模や業種を問わずさまざまな会社のマーケティング戦略を企画・立案している。
編集部からのコメント
2006年の刊行以来、おかげさまで版を重ね続けて異例のロングセラーになっています。また、2年前のカバーリニューアルを機に、新たな読者層にも広く届くようになりました。職種や業種にかかわらず、モノを売るすべての人に手に取ってほしい一冊です。
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