春休みに読んでおきたい! 子どもの「安全」について学べるおすすめ本
春は卒業や進級を控えた子どもたちにとって、新しい環境へ一歩を踏み出す重要な時期です。一方でSNSを通じたコミュニケーションや行動範囲が拡大し、親の目が行き届かない場所で思わぬトラブルが発生することも少なくありません。わが子がいじめや性被害などのトラブルに巻き込まれる前に、親子で危険から身を守る方法を学んでおくことが大切です。
そこで「ほんのひきだし」では、子どもの防犯や性教育に役立つ本を短期連載形式でご紹介します。
今回ご紹介するのは、『こども六法 第2版』(弘文堂)です。本書では刑法や少年法といった、子どもの権利にかかわる主要な法律が、子ども向けに平易な言葉でわかりやすく解説されています。ぜひ書店店頭で手に取ってみてください。

『こども六法 第2版』
著:山崎聡一郎、絵:伊藤ハムスター
発売日:2024年3月
発行所:弘文堂
定価:1,650円(税込)
ISBN:9784335359903
【章立て】
第1章 刑法
第2章 刑事訴訟法
第3章 少年法
第4章 民法
第5章 民事訴訟法
第6章 憲法
第7章 こども基本法
第8章 いじめ防止対策推進法
付録 いじめで悩んでいるきみに
子どもを守る法律がやさしくわかる
法律は、私たちの安心な生活を守るためのルールです。「法律」「六法」と聞くと大人でも難しい印象がありますが、本書では、子どもにも関係する法律をピックアップし、難しい言葉を使わずイラストとともにやさしく解説しています。漢字にはフリガナが付いており、小学生から読むことができます。法律の基本を知ることで、「何がよくて何がいけないのか」を自ら考えるときにも役立ちます。また、社会のルールを学ぶ最初の一冊としてもおすすめです。

身近なトラブルを法律の視点で学べる
いじめ、暴力、インターネットやSNSでのトラブル……子どもの身近にはさまざまな問題が潜んでいます。本書では、そうした出来事に関係する法律を取り上げながら、「どんな行為が問題になるのか」「社会ではどのように考えられているのか」をわかりやすく解説しています。2024年刊行の第2版では、子どもにも密接にかかわる刑法・刑事訴訟法の重要な法改正(不同意わいせつ罪・不同意性交等罪への改正など)に対応し、内容がさらにブラッシュアップされました。本書を親子で一緒に読むことで、社会のルールについて深く対話するきっかけを作れるはずです。

自分の権利と自分を守る知識が学べる
子どもが犯罪やトラブルに巻き込まれないためには、ルールを知るだけでなく、「自分は守られる存在である」という意識を持つことが何よりも大切です。本書では、体や心の尊重、プライバシー、いじめや暴力から守られる権利などを、法律に基づいて紹介しています。いじめや性被害などのトラブルに直面したときに、「これはおかしい」と気づく力を育てることにもつながります。自分の権利を知り、困ったときに声を上げるための知識を身につけられる点も、本書の大きな魅力です。

著者プロフィール
山崎聡一郎
やまさき・そういちろう。教育研究者、ミュージカル俳優、写真家。合同会社Art&Arts社長。慶應義塾大学総合政策学部卒業、一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了、東京大学大学院学際情報学府在学中。修士(社会学)。小中学校・図書館でいじめ防止授業、講演会、教員研修を担当。法教育を取り入れた学習塾「こども六法スクール」を運営、いじめ問題解決の研究と実践に取り組む。(2026年3月現在)
編集部からのコメント
「自分を守る力」は、一生の財産になります。大人でも知らないことがたくさんある法律の世界を、親子で一緒に本書を読みながら、「これはどう思う?」「こんなときはどうする?」と話し合ってみませんか?
