2011年の東日本大震災から今年で15年。歳月の経過とともに、あの日の記憶や教訓は、少しずつ形を変えようとしています。しかし、近年、日本各地で頻発・激甚化する地震や豪雨、台風といった自然災害は、私たちに「備えに終わりはない」ことを突きつけています。
この節目の年に、「ほんのひきだし」編集部では、「命を守る新常識 防災関連本特集」を企画しました。最新の防災DX(デジタルトランスフォーメーション)から、子どもやペットを守るための具体的な行動、日々の暮らしに溶け込む防災レシピまで、万が一の瞬間に「助け」となる一冊をご紹介します。
第2弾は、祥伝社の子連れ家族のための使える防災BOOKの決定版『全災害対応!最新子連れ防災BOOK 被災ママパパ1648人と作りました』(著者:冨川万美・NPO法人ママプラグ)です。
本書は、被災ママパパの貴重な体験を元に最新の防災情報が網羅されています。例えば「防災グッズで本当に必要なものは?」「こんな場所で被災したら?」「避難所での子連れ家族の過ごし方は?」など、自分と子どもの命と心を守るために必要な防災対策だけが集められています。
被災体験をもとに検討・更新し続けたノウハウ、著者の防災講座での経験、専門家のアドバイスやお役立ちサイトも掲載されていますので、この一冊をお家に備えておけば安心です。災害時の防犯対策を扱っている姉妹版『こども防犯BOOK』と合わせてご活用ください。
全災害対応の最新版
2011年の東日本大震災、2016年の熊本地震、2024年の能登半島地震と、各地で発生する大きな地震、そして水害、雪害、台風など、今や日本のどこに住んでいても自然災害は避けられなくなってきています。
さまざまな災害への対応が迫られる中、子連れ家庭に「本当に必要なこと」をまとめた『全災害対応! 子連れ防災BOOK 1223人の被災ママパパと作りました』(2019年)に、能登半島地震の体験談などを盛り込んだ「最新版」として内容が更新されています。

被災ママパパ1,648人の声で作りました
東日本大震災の後、一緒に仕事をしていた幼い子どもを持つクリエイターらから、「子どもがいる被災地のママのために何かできないか」という声があり、2011年の夏から、ママプラグの前身となるプロジェクトが立ち上がり、ワークショップが開催されました。
そこでママやパパから被災体験が語られることも多く、その声を集め、専門家の意見などをうかがって本書の防災対策がまとめられました。
被災されたママやパパの生の声では、災害が起きた時にどんな状況や気持ちになるかの事例が豊富に掲載されており、事前に読んでおくだけで、ご家庭の防災に役立ちます。

家族に合ったオーダーメイドで防災を考える
自分と家族にとっての「本当に必要な防災を考える」考え方と工夫が多数掲載されています。
防災で大切なのは、続けていくこと。そのためには、「非常食ではなく普段食べるモノを多めに買って消費しながら備える」など、自分にとって気持ちのよい暮らしとの両立が大切となります。
「子連れは、自宅が無事なら在宅避難を。使い慣れている必要なものを必要な量だけ備えておくことが、何よりも大切」など、家族と一緒に楽しみながら「我が家らしい防災」が始められる内容となっています。


著者:冨川万美
発売日:2024年8月1日
発行所:祥伝社
定価:1,650円(税込)
ISBN:9784396618216
【章立て】
まえがき
第1章「そのとき、どうやって身を守ったか」
・こんな場所で被災したら?
・被災ママパパ体験談…ほか
【コラム】 被災証明書と罹災証明書
第2章「体験談に学ぶ本当に必要な防災とは」
・被災体験から学ぶ防災術
・被災体験に学ぶ「あれがあってよかったグッズ」
・スマホに入れておきたいアプリ…ほか
【コラム】 女性と子どもの防災
第3章「オーダーメイドで考える防災」
・本当に必要な防災を考える
・オーダーメイド防災 避難バッグの考え方
・オーダーメイド防災 調べておくと安心…ほか
【コラム】 ペットの防災
第4章「もう一歩先へ 自ら動く防災」
・体験談から実践するわが家の防災…ほか
【コラム】 高齢者の防災
第5章「医療従事者に聞く 災害時に必要なこと」
・災害医療の視点で考える …ほか
あとがき
お役立ちサイト

防災は、恐れながらストイックに行うものではありません。そして、子どもの年齢やニーズに合わせて変化していくものです。日々の生活の中で、親が子どもと一緒になって楽しみながら行うことで、子どもの生きる力、身を守る力を育ててくれます。家族のきずなは強まり、日常生活の質そのものが底上げされるでしょう。被災されたママやパパの声をご家族の防災にお役立てください。(「まえがき」より)
特定非営利活動法人ママプラグ理事、同法人アクティブ防災事業代表。東日本大震災の支援活動を機にNPO法人ママプラグの設立に携わる。子育ての当事者が自ら学び、自ら考え、自ら動く「アクティブ防災」を提唱し、防災講座、ファシリテーターの育成を行いながら、「東京防災」監修など、官公庁や自治体の防災対策への協力や、書籍、雑誌などで監修を務める。
