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【東日本大震災から15年!防災特集Vol.1】南海トラフ地震やゲリラ豪雨はいつ起こる?地震や豪雨の“仕組みと備え”がわかる『自然災害のトリセツ~地震・火山噴火・異常気象のしくみと備えがわかる本~』

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2011年の東日本大震災から今年で15年。歳月の経過とともに、あの日の記憶や教訓は、少しずつ形を変えようとしています。しかし、近年、日本各地で頻発・激甚化する地震や豪雨、台風といった自然災害は、私たちに「備えに終わりはない」ことを突きつけています。

この節目の年に、「ほんのひきだし」編集部では、「命を守る新常識 防災関連本特集」を企画しました。最新の防災DX(デジタルトランスフォーメーション)から、子どもやペットを守るための具体的な行動、日々の暮らしに溶け込む防災レシピまで、万が一の瞬間に、「助け」となる一冊をご紹介します。

第1弾は、昭文社の人気シリーズ「〇〇のトリセツ」の最新刊『自然災害のトリセツ~地震・火山噴火・異常気象のしくみと備えがわかる本~』(監修:高橋典嗣)です。

本書は、なぜ日本で自然災害が多いのか、その地理的・地質的な必然性から災害が起こるメカニズムまでを丁寧に解説しています。

また、過去の大災害がどのように起きたか、首都直下地震、南海トラフ巨大地震、富士山噴火など、今後起こるとされている大災害がどのようなものか、想定される被害や防災対策などを含めて説明しています。

それでは日本列島を頻繁に襲う2大自然災害「地震」と「豪雨」について、本書の内容を見ていきましょう。

 

なぜ日本列島には自然災害が多いのか

第1章「自然災害が多い日本列島を知る」では、東日本大震災や能登半島地震などの巨大地震、ときに人的被害が生じる火山噴火、局所的な豪雨や大雪などの異常気象など、こうした自然災害はいかにして起こるのか、まずは日本の立地などからそれらのメカニズムを概説しています。

日本では2024年に震度1以上の地震が2,237回、最大震度5以上は28回も記録されました。地震は、プレートの岩盤に大きな力がはたらくことでひずみを生じ、溜まったひずみのエネルギーが解放されるときに起こります。

日本列島周辺では、4枚ものプレートがひしめき合い、そのプレート境界で地震が多発しています。これが日本が地震列島と呼ばれる所以です。

内容1

《第1章》自然災害が多い日本列島を知る
【地球の内部構造と動く大地】プレートテクトニクスとマントル対流
【地震国・日本とプレートの深い関係】4枚のプレートがひしめき合う日本列島
【日本の火山が直線的に並ぶわけ】鍵を握るのは沈み込む海洋プレート
【日本を取り巻く気象のダイナミズム】四季がある日本の気候の特徴 ほか

 

地震のしくみと想定される巨大地震を解説

続いて、第2章「地震のしくみと想定される巨大地震」では、そもそも地震はどのようにして起こるのか、そのメカニズムと、震源によってふたつに大別される地震のタイプ、地震が引き起こすさまざまな災害、近い将来起こるとされる巨大地震について解説しています。

地震は、地中に蓄積されたひずみが解放されるときに発生します。ここでは、それがなぜ揺れを起こし、どのようにして伝わっていくのか、基本メカニズムを詳細に説明しています。

ちなみに、地震によって発生する「地震波」は、地中の石油や天然ガスを探索するのにも役立っていると、災害以外の側面にも触れています。

内容2

《第2章》地震のしくみと想定される巨大地震
【プレートの境目で起こる海溝型地震】海溝の陸側エリアで地震が多発
【列島地下の岩盤で起こる内陸型地震】活断層が関与し震源は浅め
【南海トラフ巨大地震の全貌】想定される死者は最大約30万人
【想定される首都直下地震】区部の約6割で震度6強以上 ほか

 

 

猛威を振るう気象のメカニズムを解説

近年、日本を襲う気象災害は、激甚化と頻繁化を加速させています。第4章「猛威を振るう気象のメカニズム」では、その要因を探るとともに、線状降水帯や台風のメカニズム、土砂災害、落雷、竜巻、豪雨といったさまざまな気象災害について詳しく解説しています。

天気予報でよく聞く「ゲリラ豪雨」に「線状降水帯」。ゲリラ豪雨は局地的大雨と呼ばれるもので、数十分の短時間に狭い範囲に数十ミリ程度の雨量をもたらす雨と定義されています。

一方の線状降水帯は、同じような場所で数時間にわたり強く降る雨・集中豪雨の原因の一つとされるものです。

いずれも、アスファルト化により雨水の逃げ場が少なくなっている都市部ではその被害が増幅する傾向にあります。特に線状降水帯は、発生を予測することが困難なため、こうしたことを考慮した防災行動が必要と説いています。

内容3

《第4章》猛威を振るう気象のメカニズム
【異常気象の要因】熱波・豪雨・偏西風の蛇行…
【河川の氾濫】川の状態確認は目視ではなくキキクルで!
【太平洋側でも大雪が降るしくみ】雪に慣れない地での大雪で交通困難に
【猛暑や冷害で人も自然も大弱り】農作物などにも影響大 ほか

 

自然災害のトリセツ表紙
『自然災害のトリセツ~地震・火山噴火・異常気象のしくみと備えがわかる本~』
監修:高橋典嗣
発売日:2026年2月13日
発行所:昭文社
定価:1,870円(税込)
ISBN:9784398148612

【章立て】
大地に刻まれた自然の力
【第1章】自然災害が多い日本列島を知る
【第2章】地震のしくみと想定される巨大地震
【第3章】火山噴火のしくみと噴火による災害
【第4章】猛威を振るう気象のメカニズム
避難! 基本マニュアル
おもな自然災害の歴史年表

 

【高橋典嗣(たかはし・のりつぐ)さんのプロフィール】
武蔵野大学教育学部客員教授。日本スペースガード協会理事長、日本学術会議天文学国際共同観測専門委員、日本学術観測団団長、学校科目「地学」関連学会協議会議長、天文教育普及研究会副会長などを歴任。著書に『知れば得する宇宙図鑑』(ワニブックス)や『宇宙の謎と不思議大事典』(洋泉社)、監修書に『日本列島誕生のトリセツ』(昭文社)など多数。