2月6日(金)、本屋大賞実行委員会より、23回目となる「2026年本屋大賞」のノミネート10作品が発表されました。
ほんのひきだしでは、これらノミネート作品の中から注目作品を短期連載形式でご紹介します。第3弾は、湊かなえさんの最新作『暁星』(双葉社)です。
本作は、湊かなえさんも「29作目にして一番好きだと断言できる作品です」と語るように作家生活の集大成となる書き下ろし作品です。冒頭より第2章のラストまでの55ページが、kindle無料お試し版として配信されています。
多くの書店店頭では、ノミネート作品を集めたフェアを実施していますので、ぜひ、書店店頭に足を運んで本書を手に取ってみてください。

【Vol.3】湊かなえ『暁星』
【本書のおすすめポイント】~出版社担当編集者より~
本書は実際の事件を入り口にして宗教二世問題を描いた作品です。
宗教二世問題、殺人事件……これだけを見ると、暗く重たい物語なのではないかと思うかもしれませんが、けっしてそうではありません。
本書には犯人による「手記」というノンフィクション、事件現場に居合わせた作家による「小説」というフィクション、ふたつの物語を通して、人が人を想うことの尊さ、誰かの痛みや哀しみを受け止めようとする優しさが描かれています。作中には、大切に心にとどめておきたいと思える素敵な「言葉」がたくさん出てきます。
それらを見つけていただければ嬉しいですし、すでに読了いただいた方からも「二度、三度と読み返しました」「読み終わったあとも涙が止まらなかったのははじめてです」など感動のコメントをたくさんいただいています。
湊かなえさん史上、最大の問題作にして最高傑作です、と胸を張ってオススメできる作品です。ぜひ、ご一読ください。
『暁星』

著者:湊かなえ
発売日:2025年11月
発行所:双葉社
定価:1,980円(税込)
ISBN:9784575248562
【あらすじ】
現役の文部科学大臣で文壇の大御所作家でもある清水義之が全国高校生総合文化祭の式典の最中、舞台袖から飛び出してきた男に刺されて死亡する事件がおきた。逮捕された男の名前は永瀬暁、37歳。永瀬は逮捕されたのち、週刊誌に手記を発表しはじめる。そこには、清水が深く関わっているとされる新興宗教に対する恨みが綴られていた。また、式典に出席していた作家は、永瀬の事件を小説として描く。ノンフィクションとフィクション、ふたつの物語が合わさったとき見える景色とは!?(双葉社公式サイト『暁星』より)
著者紹介:湊かなえ

【プロフィール】
湊かなえ(みなと・かなえ)。1973年、広島県生まれ。2005年、第2回BS-i新人脚本賞で佳作入選。2007年、第35回創作ラジオドラマ大賞受賞。同年「聖職者」で第29回小説推理新人賞を受賞。2008年同作品を収録した『告白』でデビューし、「2008年週刊文春ミステリーベスト10」第1位、2009年本屋大賞を受賞。また2014年には、アメリカ「ウォール・ストリート・ジャーナル」紙のミステリーベスト10に、2015年には全米図書館協会アレックス賞に選ばれた。2012年「望郷、海の星」で日本推理作家協会賞短編部門を受賞。2016年『ユートピア』で山本周五郎賞を受賞。2018年『贖罪』がエドガー賞(ペーパーバック・オリジナル部門)にノミネートされた。近刊に『残照の頂 続・山女日記』『人間標本』『C線上のアリア』などがある。
【ノミネート10作品(書名五十音順)】
| 書 名 | 著 者 | 出版社 |
| 暁星 | 湊かなえ | 双葉社 |
| ありか | 瀬尾まいこ | 水鈴社 |
| イン・ザ・メガチャーチ | 朝井リョウ | 日経BP/日本経済新聞出版 |
| 失われた貌 | 櫻田智也 | 新潮社 |
| エピクロスの処方箋 | 夏川草介 | 水鈴社 |
| 殺し屋の営業術 | 野宮有 | 講談社 |
| さよならジャバウォック | 伊坂幸太郎 | 双葉社 |
| 熟柿 | 佐藤正午 | KADOKAWA |
| 探偵小石は恋しない | 森バジル | 小学館 |
| PRIZE―プライズ― | 村山由佳 | 文藝春秋 |
本屋大賞
「本屋大賞」は、新刊書の書店(オンライン書店も含む)で働く書店員の投票で決定するものです。過去1年の間、書店員自身が自分で読んで「面白かった」、「お客様にも薦めたい」、「自分の店で売りたい」と思った本を選び投票します。
今回で23回目となる本屋大賞ですが、2025年12月1日(月)~2026年1月4日(日)に一次投票が行われ、全国490書店・698人の書店員が投票しました。その集計の結果、上位10作品を「2026年本屋大賞」ノミネート作品として決定。2月6日(金)~3月1日(日)まで二次投票を受け付け、その投票の結果、大賞作が決定されます。大賞は4月9日(木)に発表されます。

