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日販の「店頭売上前年比調査(10月期)」が発表されました。
これは当年・前年ともに売上データが取得できている店舗を集計対象としたもの。10月は1,776店のデータをもとに作成されています(9月は1,761店)。
10月期も台風や増税の影響を大きく受け、店頭売上前年比は全体で94.0%となりました。特に10月12日(土)は、台風19号の影響で首都圏・東北エリアの店舗を中心に休業が相次ぎ、また10月25日(金)も、低気圧による豪雨の影響で売上前年比が大きく落ち込んでいます。
その一方で『ONE PIECE』『鬼滅の刃』といった人気タイトルの新刊発売もあり、コミックは前年を上回る結果に。新書も前年超えとなりました。
続いて、ジャンル別の調査結果を細かく見ていきます。
雑誌の売上前年比は92.8%。通常版(表紙:SixTONES)と表紙違い版(表紙:Snow Man)の2パターンで刊行された「Myojo」12月号(集英社)がともに完売となり、売上を牽引しました。
週刊誌では、9月に創刊された「隔週刊 JAL旅客機コレクション」(デアゴスティーニ・ジャパン)が売れ行き好調です。
書籍全体の売上前年比は90.2%。唯一前年売上を上回った新書ジャンルは(前年比106.6%)、『鬼滅の刃 片羽の蝶』と『ケーキの切れない非行少年たち』が売上を牽引しました。
また前年超えとはなりませんでしたが、児童書ジャンルでは『こども六法』『おしりたんてい ラッキーキャットは だれのてに!』が好調に推移しています。
好調が続いていたなか8月期・9月期に前年を割り込んでいたコミックジャンルは、10月期は103.2%で、前年クリアとなりました。冒頭でも触れたとおり、『ONE PIECE』第94巻、『鬼滅の刃』第17巻が大きく売上を伸ばしています。
『鬼滅の刃』は9月にTVアニメの放送が終了しましたが、劇場版の制作決定、コラボカフェ、舞台版の続報などニュースが続いており、衰え知らずの勢いを見せています。
10月は消費増税に加え天候の不安が続きましたが、荒天のなかでも本を求める人の姿が話題になるなど、キラーコンテンツの強さが垣間見えた一面もありました。11月も『十二国記』続巻の発売、そして年末の定番商品が週間ベストセラーにランクインし始めるなど、年末商戦の本格化へ向けて着実に動き出しています。おおいに盛り上げていきましょう。