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  • 書店員に対する「働き方」アンケートの調査結果が発表 「今後も働きたい」が最多も「給与面」「業界への不安」が課題に

    2019年09月26日
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    ほんのひきだし編集部
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    9月25日(水)、日販 出版流通学院による「書店で働く方々へのマインドアンケート」の調査結果が発表されました。

    同アンケートの目的は、書店スタッフの仕事や働き方、出版業界に対する考え方・意識を明らかにすること。書店店頭および本部に勤務する計156名が、「書店員になった動機」「やりがいを感じていること」「勤務におけるストレス・悩み」などについて回答しました。

    ▼設問1:書店員になった動機

    書店員になった動機(設問1)は、「本を読むのが好き」が76.6%で最多。

    本に関わることのできる仕事ということで書店員を選んだ人が多い一方、「給与条件が良い」は0.6%と低く、これは書店で勤務する上での悩み(設問5)とも一致しています。

    ▼設問4:書店で働いていて良かったこと

    ▼設問7:書店勤務を続けるモチベーション

    「働いていて良かったこと(設問6)」だけでなく、「書店勤務を続けるモチベーション(設問7)」の結果も同様。「本と接する機会が増え、興味が広がる(設問6 最多回答/75.3%)」「仕事内容が好きで続けている(設問7 最多回答/61.8%)」という声が多い一方で、給与に対する満足度は高くないことがわかります。

    設問6については「自分が面白いと思った本が売れた」「お客様と本の話題で盛り上がった」という回答も。

    また別の設問で、回答者の7割以上は「今勤めている書店で今後も長く働きたい」と回答していました(70.5%)。

    アンケートによると、8割以上の書店員が勤務においてなんらかのストレスを感じており、複数選択可の「書店での勤務で悩んでいること(設問5)」については「給料」「業界への不安」が過半数を占める結果に。

    業務内容が多岐にわたり多忙のイメージが強いなか、「仕事が忙しいこと」に悩んでいる人は全体の3割程度となりました。

    ▼設問5:書店での勤務で悩んでいること

    また、政府が重要政策の一つに位置づけている「働き方改革」については、書店業界でも92.9%が今年4月の関連法施行開始を「知っている」と回答。

    調査時は施行から4か月ほどしか経っていなかったことから、多くの書店員が「特に取り組みは行なわれていない」「1年前と比べて勤務時間に変化はない」と回答しましたが、「店長や上司によって、有給取得の働きかけが行なわれた」「有給休暇の取得がスケジュール化された」「仕事の見直しや削減が図られた」との声も。

    しかし「時給が上がり、離職が抑制された」「従業員が増えた」との回答は2~3%とかなり少数で、依然環境整備には課題が残っているようです。

    中小企業においては、2020年から「時間外労働の上限規制」が導入されます。

    そもそも書店数が減少している背景には、“本が売れないこと”以外にも経営者の高齢化や後継者不足がありますが、書店員の働く環境はどう変化していくのか注視していきたいところです。

    なお出版流通学院では、今回の「書店で働く方々へのマインドアンケート」のすべての調査結果が公開されています。

    ※アンケート概要
    調査目的:全国の書店に勤めるスタッフの、仕事や業界に対する意識を明らかにし、各種セミナーや発行物の企画・運営等に活用するため
    調査期間:2019年8月1日(木)~26日(月)
    調査対象:2019年8月時点で、書店店頭や書店本部に勤務中の方
    調査方法:WEB調査
    回答人数:156名

    ※出版流通学院 公式サイト
    https://www.nippan.co.jp/ryutsu-gakuin/

    出版流通学院とは……
    日本出版販売(略称:日販)が運営する教育機関。書店経営者・幹部候補向けのセミナー「出版流通学院」をはじめとした各種セミナー・刊行物を通して書店運営に必要なナレッジ・スキルを習得する機会を提供しているほか、「書店経営指標」「出版物販売額の実態」といった統計資料、「書店員ハンドブック」など書店の具体的な実務を網羅したマニュアルの編纂・発行も行なっている。




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