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出版科学研究所の調査では2006年以降、書籍の売上は12年連続でジリジリと下がり続けています(「出版月報」販売指標:推定販売部数より)。
しかしそんななか、コンピュータ出版販売研究機構(以下、CPU)の独自調査では、「コンピュータ関連の書籍(以下、コンピュータ書籍)の売上冊数は、3年連続で伸び続けている」というデータがあります。
「書籍全体」(出版科学研究所調べ)、「コンピュータ書籍」(CPU独自調査)それぞれの売上前年比。コンピュータ書籍の書店店頭売上前年比は、3年連続で上回っている。
ご存じでない方のために説明すると、CPUとは、コンピュータ書籍の販売促進やインフラ整備を会員各社で行なうために、30年前に設立された業界団体です。
インプレス、SBクリエイティブ、技術評論社、秀和システム、翔泳社、マイナビ出版と、今年の4月に加盟したソシムの7社で活動しています。もちろん、コンピュータ書籍はCPU以外の出版社からも刊行されていますが、書店の在庫占有率からすると加盟出版社のシェアは9割弱になると思われます。
なお先ほどのグラフの「コンピュータ書籍」の売上前年比実績は、年度区切り(4月~翌3月)で、CPU加盟7社から刊行されているすべてのコンピュータ書籍の売上冊数から算出しています(※年賀状を除く)。
また「出版月報」は、公益社団法人全国出版協会のなかにある「出版科学研究所」が刊行している業界誌です。1月~12月の区切りで、取次ルートを経由した出版物を対象に、その流通動態を推察した数字を発表しています(翌年1月号に特集で掲載)。
そのため、CPUの調査と「出版月報」の対比は、大雑把なトレンドとして見ていただければ幸いです。
コンピュータ書籍の棚は「こどもプログラミング」「スマホの使い方」から「人工知能の作り方」まで、子ども、ビジネスマン、技術者、デザイナーなど、職業も年代も多様な方向けの構成になっています。
そこでは、何が売れているのでしょうか。CPUの棚分類コードから7つのジャンルをピックアップして、それぞれの売上前年比を出してみました(※CPU独自調査による)。
ピックアップした7ジャンルを売上前年比の伸長率順に見ると、「Python」「人工知能」の伸び率が高く、それぞれ159.8%と151.5%。この2つは、主にITエンジニアやITサービスに関わる人たちを対象としたジャンルです。
「クリエイティブ」には、Photoshop、Illustrator、ペイントドローなどお絵かき系のジャンルをまとめています。前年比は150.58%で、絵を描きたい、画像を加工したい方々のエネルギーを感じる結果となっています。
「JavaScript」は、ブラウザ上でプログラムを動かすためのプログラミング言語。プログラムを書けるWebデザイナーが増えていること、当然ITエンジニアも購入しているであろうということ、そもそも、プログラミングを始める際にJavaScriptから始める人も増えていることから、123.2%という数字を叩き出しています。
2020年に初等教育義務化がスタートする「こどもプログラミング」は、117.9%。「ITパスポート」の119.9%は、国家資格ということもあり、ITリテラシーを会社全体で上げるため必須にしている企業が増えているからではないかと、考えられます。
コンピュータ書籍で一番売れているジャンルである「Excel」は、前年比こそ94.4%ではありますが、ピックアップした7ジャンルでは最多となる年間46万冊を売り上げています。ビジネス教養としてたくさんの方に購入いただいていると推測できます。
コンピュータ書籍が3年前から売れ始めたのには、いくつか理由が考えられます。
① 第4次産業革命に備え、勉強する人が増えている
② 絵を描きたい人、デザインしたい人が増えている
③ 学校や企業がITをビジネス教養として位置づけるようになり、裾野が広がった
この流れは、働き方改革にも後押しされ、今後も続くのではないでしょうか。
書籍平均価格が1,000円台前半であるなかで、コンピュータ書籍の平均価格は2,000円を超えてきています。こういった観点からも、書店店頭を利益面から支える商材といえます。
本でコンピュータの勉強をする人がいるからこそ、この数字が出ています。コンピュータ書籍は書店の売上も、未来も作っているといって過言ではないでしょう。
自分の未来を切り開こうとしている読者のために、よりいっそうコンピュータ書籍売場を充実させる時期なのです。
CPUでは、コンピュータ書の担当の書店員の方々に役に立つ情報を発信しています。お気軽に、加盟出版社にお声がけください。
コンピュータ出版販売研究機構
http://www.computerbook.jp/
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