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  • 第161回芥川賞は今村夏子「むらさきのスカートの女」、直木賞は大島真寿美「渦 妹背山婦女庭訓 魂結び」に決定

    2019年07月17日
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    ほんのひきだし編集部
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    日本文学振興会は7月17日(水)、第161回芥川龍之介賞・直木三十五賞の選考会を東京・築地「新喜楽」で開き、芥川賞に今村夏子さんの「むらさきのスカートの女」(小説トリッパー春号)、直木賞に大島真寿美さんの「渦 妹背山婦女庭訓 魂結び」(文藝春秋)をそれぞれ選出しました。

    令和初の受賞作発表であり、また、直木賞候補作家が史上初の全員女性ということも大きく報じられた今回。今村夏子さんは3回目、大島真寿美さんは2回目のノミネートでの受賞となります。

    なお芥川賞受賞作「むらさきのスカートの女」は8月10日(土)発売の「文藝春秋」9月号に全文と選評が掲載、直木賞受賞作「渦 妹背山婦女庭訓 魂結び」は8月22日(木)発売の「オール讀物」9・10月合併号に作品の一部と選評が掲載されます。

     

    芥川賞

    今村夏子「むらさきのスカートの女」(小説トリッパー春号)

    いまむら・なつこ。1980年2月20日広島県広島市生まれ。2010年「あたらしい娘」(のちに「こちらあみ子」に改題)で第26回太宰治賞を受賞。2011年『こちらあみ子』でデビュー。

    むらさきのスカートの女
    著者:今村夏子
    発売日:2019年06月
    発行所:朝日新聞出版
    価格:1,430円(税込)
    ISBNコード:9784022516121

    ※関連記事※
    これほど読む人によって読み方が変わる作品は、めったにない―今村夏子『むらさきのスカートの女』

    主な作品:
    ・『こちらあみ子』(筑摩書房刊)=第24回三島由紀夫賞受賞
    ・『あひる』(書肆侃侃房刊)=第155回芥川賞候補、第5回河合隼雄物語賞受賞
    ・『星の子』(朝日新聞出版刊)=第157回芥川賞候補、第39回野間文芸新人賞受賞
    ・『父と私の桜尾通り商店街』(KADOKAWA刊)

    第161回芥川龍之介賞ノミネート作くわしくはこちら
    ・今村夏子「むらさきのスカートの女」(小説トリッパー春号)
    ・高山羽根子「カム・ギャザー・ラウンド・ピープル」(すばる5月号)
    ・古市憲寿「百の夜は跳ねて」(新潮6月号)
    ・古川真人「ラッコの家」(文學界1月号)
    ・李琴峰「五つ数えれば三日月が」(文學界6月号)

     

    直木賞

    大島真寿美「渦 妹背山婦女庭訓 魂結び」(文藝春秋)

    おおしま・ますみ。1962年生まれ、愛知県名古屋市出身。1992年「春の手品師」で第74回文學界新人賞を受賞しデビュー。

    著者:大島真寿美
    発売日:2019年03月
    発行所:文藝春秋
    価格:2,035円(税込)
    ISBNコード:9784163909875

    主な作品:
    ・『チョコリエッタ』(角川書店刊)
    ・『ふじこさん』(講談社刊)※「春の手品師」併録
    ・『ビターシュガー』(小学館刊)
    ・『ピエタ』(ポプラ社刊)=第9回本屋大賞第3位
    ・『あなたの本当の人生は』(文藝春秋刊)=第152回直木賞候補
    ・『モモコとうさぎ』(KADOKAWA刊)

    第161回直木三十五賞ノミネート作くわしくはこちら
    ・朝倉かすみ「平場の月」(光文社)
    ・大島真寿美 「渦 妹背山婦女庭訓 魂結び」(文藝春秋)
    ・窪美澄「トリニティ」(新潮社)
    ・澤田瞳子「落花」(中央公論新社)
    ・原田マハ「美しき愚かものたちのタブロー」(文藝春秋)
    ・柚木麻子「マジカルグランマ」(朝日新聞出版)

     

    前回(第160回)の受賞作

    第160回芥川賞は上田岳弘「ニムロッド」・町屋良平「1R1分34秒」の2作、直木賞は真藤順丈「宝島」に決定




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