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昨日4月1日(月)、平成に代わる新元号が「令和(れいわ)」となることが発表されました。
安倍晋三首相によれば、「令和」には〈人々が美しく心を寄せ合い、文化が育つ〉という意味が込められているのだそう。さっそく公式・非公式含め“令和グッズ”が続々とリリースされていますね。
また、特に出版業界においては、新元号が中国の古典ではなく、初めて日本の古典「万葉集」から引かれたものであるという点でも話題になっています。
学生時代に授業で習うなどして広く親しまれてはいても、いきなりブームになるという印象はなかった「万葉集」。しかし発表当日から各社で重版・増刷が続々決定しており、書店店頭でも品薄が相次いでいます。
具体的には何が売れたのか? 今回は4月1日(月)発表当日について調べてみました。
第1位:
『ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 万葉集』(角川ソフィア文庫)
第2位:
『万葉集(2)』(佐竹昭広ほか/岩波文庫)
第3位:
『万葉集(1)』(佐竹昭広ほか/岩波文庫)
第4位:
『万葉秀歌(上・下)』(斎藤茂吉/岩波書店)
第5位:
『新版 万葉集(1)現代語訳付き』(伊藤博/角川ソフィア文庫)
第6位:
『万葉集(3)』(佐竹昭広ほか/岩波文庫)
『原文 万葉集(上)』(佐竹昭広ほか/岩波書店)
第7位:
『口訳万葉集(上)』(折口信夫/岩波現代文庫)
『NHK「100分 de 名著」ブックス 万葉集』(佐佐木幸綱/NHK出版)
第8位:
『万葉集(4・5)』(佐竹昭広ほか/岩波文庫)
『原文 万葉集(下)』(佐竹昭広ほか/岩波書店)
第9位:
『マンガで楽しむ古典 万葉集』(井上さやか/ナツメ社)
第10位:
『口訳万葉集(中)』(折口信夫/岩波現代文庫)
『まんがで読む 万葉集・古今和歌集・新古今和歌集』(渡まかなほか/学研プラス)
『万葉手帳』(上野誠ほか/東京書籍)
昨日1冊以上売れた本のなかから、「万葉集」に関連するものを売上冊数順に並べてみました(※日販 オープンネットワークWIN調べ)。
新元号発表当日に各8,000部の緊急重版を決定した『ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 万葉集』『新版 万葉集(1)現代語訳付き』が上位に。なかでも前者はダントツの売上をみせています。
『ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 万葉集』は累計20万部。『新版 万葉集 現代語訳付き』は全4巻で刊行されており、シリーズ累計6万部となっています。
データ全体をみたときに最も点数が多かったのは、岩波書店刊行の書籍。なかでも新元号「令和」に引用された歌の序文が収められている文庫『万葉集』第2巻がよく売れ、今回のランキングでは第2位となりました。
同書も発表直後から書店店頭で品薄になり、注文が殺到したことから増刷が決定したそう。
同シリーズのほかの巻もトップ10入りしています。
また、ランキング入りは逃しましたが、発表翌日には筑摩書房が『万葉の秀歌』『万葉集から古代を読みとく』の同時重版(各5,000部)を決定。
『万葉の秀歌』の著者である日本文学者・中西進さんは、一部で“新元号の考案者”と報じられており、これからの新元号フィーバーの影響を大きく受けそうです。
新元号特需に沸く出版業界。これからも各社に動きがありそうです。
ちょっと気が早いですが、4月期の売上推移の結果を楽しみに待ちたいと思います。