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日販の「店頭売上前年比調査(2月期)」が発表されました。
これは当年・前年ともに売上データが取得できている店舗を集計対象としたもの。2月は1,810店のデータをもとに作成されています(1月は1,837店)。
1月期は惜しくも2か月連続での前年クリアを逃しましたが、2018年12月に続き、2月期は今年度2回目の対前年100%超えを達成! コミックは7か月連続での対前年クリアとなりました。
また2月1日(金)から実施されている「書店祭」が集客イベントとして成果を出し、店頭の活性化につながっています。
▼2018年4月以降の推移(※クリックすると新規タブで画像が開きます)
続いて、ジャンル別の調査結果を細かく見ていきます。
雑誌の売上を牽引したのは、「隔週刊 はじめてのレザークラフト」でした。
安価ということもあって1月30日(水)発売の創刊号が最も売れていますが、その後発売された第2号・第3号も好調に推移。本書の読者には、2月に創刊された「週刊 樹脂粘土でつくるミニチュアフード」とあわせ買いしている人も多く、雑誌売り場には手芸ブームが到来しています!
月刊誌では「popteen」3月号が人気。また、幼児誌の付録にも注目が集まるようになっており「めばえ」3月号などが売上を伸ばしました。
こういった結果、雑誌は前年比97.1%にまで回復しています。
1月期は大きく前年を割りましたが、2月期は99.1%まで回復! 惜しくも100%超えとはならなかったものの、復活の兆しを見ることができました。
前年クリアとなったのは、ビジネス書、専門書、学参、新書の4ジャンル。なかでも新書は、前月に続き『一切なりゆき』『妻のトリセツ』が売上を牽引し、2か月連続での前年クリアとなりました。
また前年の実績には届かなかったものの、『医者が考案した「長生きみそ汁」』が大きく売上を牽引し、しばらく苦戦が続いていた実用書ジャンルが回復しています。
書籍は全般的に、「長生き」「老後」などを考える本が活発に動いている印象です。
コミックジャンルは、前年同時期に『HUNTER×HUNTER』の新刊が発売されたことから前年クリアが危ぶまれていましたが、『僕のヒーローアカデミア』『ハイキュー!!』といったジャンプコミックスの大型新刊が売上を牽引。
前年比107.2%の結果となりました。
3月に入り、コミックでは『ONE PIECE』最新巻が発売されました。また2月末に発売された村上春樹さんの『騎士団長殺し』文庫版がどこまで文庫市場を押し上げるのかにも注目が集まります。
そして樹木希林ブーム、老後ブームはどこまで大きくなるのか。こちらも目が離せません。