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日本文学振興会は1月16日(水)、第160回芥川龍之介賞・直木三十五賞の選考会を東京・築地「新喜楽」で開き、芥川賞に上田岳弘さんの「ニムロッド」(群像12月号)と町屋良平さんの「1R1分34秒」(新潮11月号)、直木賞に真藤順丈さんの「宝島」(講談社)をそれぞれ選出しました。
上田岳弘さんは3回目、町屋良平さんは2回目のノミネート、真藤順丈さんは初ノミネートでの受賞となります。
なお芥川賞受賞作「ニムロッド」「1R1分34秒」は「文藝春秋」3月号に全文が掲載、直木賞受賞作「宝島」は「オール讀物」3月号に作品の一部が掲載されます。
うえだ・たかひろ。1979年2月26日兵庫県明石市生まれ。早稲田大学法学部卒業後、法人向けソリューションメーカーの立ち上げに参画し、現在同社で役員を務める。2013年「太陽」で第45回新潮新人賞を受賞してデビュー。2015年「私の恋人」で第28回三島由紀夫賞を受賞。2016年、GRANTA Best of Young Japanese Novelistsに選出。2018年『塔と重力』で第68回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。
主な作品:
・『太陽・惑星』(新潮社刊)=「太陽」第27回三島由紀夫賞候補、「惑星」第152回芥川賞候補
・『私の恋人』(新潮社刊)=第28回三島由紀夫賞受賞
・『異郷の友人』(新潮社刊)=第154回芥川賞候補、第38回野間文芸新人賞候補
・『塔と重力』(新潮社刊)=第68回芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞
まちや・りょうへい。1983年東京都台東区生まれ。埼玉県立越ヶ谷高校卒。2016年「青が破れる」で第53回文藝賞を受賞。同年、同作を収録した『青が破れる』でデビュー。
主な作品:
・『青が破れる』(河出書房新社刊)=第30回三島由紀夫賞候補
・『しき』(河出書房新社刊)=第159回芥川賞候補、第40回野間文芸新人賞候補
第160回芥川龍之介賞ノミネート作(くわしくはこちら)
・上田岳弘「ニムロッド」(群像12月号)
・鴻池留衣「ジャップ・ン・ロール・ヒーロー」(新潮9月号)
・砂川文次「戦場のレビヤタン」(文學界12月号)
・高山羽根子「居た場所」(文藝冬季号)
・古市憲寿「平成くん、さようなら」(文學界9月号)
・町屋良平「1R1分34秒」(新潮11月号)
しんどう・じゅんじょう。1977年11月3日東京都品川区生まれ。2008年「地図男」で第3回ダ・ヴィンチ文学賞大賞を受賞してデビュー。同年「庵堂三兄弟の聖職」で第15回日本ホラー小説大賞など、新人賞4賞をそれぞれ別の作品で受賞する。2018年『宝島』で第9回山田風太郎賞を受賞。
主な作品:
・『地図男』(メディアファクトリー刊)=第3回ダ・ヴィンチ文学賞大賞受賞
・『庵堂三兄弟の聖職』(角川書店刊)=第15回日本ホラー小説大賞受賞
・『墓頭』(角川書店刊)
・『七日じゃ映画は撮れません』(実業之日本社刊)
・『しるしなきもの』(幻冬舎刊)
・『黄昏旅団』(文藝春秋刊)
・『夜の淵をひと廻り』(KADOKAWA刊)
・『宝島』(講談社刊)=第9回山田風太郎賞受賞
第160回直木三十五賞ノミネート作(くわしくはこちら)
・今村翔吾「童の神」(角川春樹事務所)
・垣根涼介「信長の原理」(KADOKAWA)
・真藤順丈「宝島」(講談社)
・深緑野分「ベルリンは晴れているか」(筑摩書房)
・森見登美彦「熱帯」(文藝春秋)
・第159回芥川賞は高橋弘希「送り火」、直木賞は島本理生「ファーストラヴ」に決定