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日販の「店頭売上前年比調査(12月期)」が発表されました。
これは当年・前年ともに売上データが取得できている店舗を集計対象としたもの。12月は1,835店のデータをもとに作成されています(11月は1,845店)。
12月もコミックが大きく売上を牽引し、雑誌についても、トレンドを変えるには至らなかったものの健闘。合計では前年超えの結果となりました。
なお前年を上回ったのは、2014年3月以来、実に4年9か月ぶりのこととなります。
続いて、ジャンル別の調査結果を細かく見ていきます。
12月27日(木)に発売された「otona MUSE」2019年2月号、「LEE」2019年1月号が月刊誌の売上を大きく牽引。付録はそれぞれ「DEAN & DELUCA特大デリバッグ」「L.L.Beanキャンパストート」で、発売前から注目を集めていました。
週刊誌は前年「週刊 鉄腕アトムを作ろう!」が売れ行き好調だった影響でマイナスが大きくなっています。
またムックについては、年賀状・家計簿の売上が前年に比べて減少傾向にあり、今後の動きが気になるところです。
好調が続いていた文芸書・ビジネス書が前年を割り込んだものの、児童書・学参・文庫が前年の売上を上回りました。
特に文庫はしばらく苦戦続きでしたが、11月に復調の兆しが見え、このたび2016年9月以来、2年3か月ぶりの前年クリア。佐伯泰英さんの新刊『空也十番勝負 青春篇 未だ行ならず(上・下)』が大きく売上を牽引しています。
学参ジャンルは、前年「うんこ漢字ドリル」シリーズが好調だった影響で久しく前年クリアの実績がありませんでしたが、『英単語の語源図鑑』が好調で、2017年12月以来、1年ぶりに前年を上回りました。
・2か月で8万部突破! 100の語源で1万語が身につく『英単語の語源図鑑』
・今一番売れている英単語の本! 100の語源とイラストで1万語が身につく『英単語の語源図鑑』著者・清水建二さんに聞く
また例年12月が販売ピークとなる児童書は、「おしりたんてい」シリーズ、『わけあって絶滅しました。』などが売上を牽引し、前年比100%クリア。
新書は前年比マイナスではあるものの、故・樹木希林さんの言葉を集めた『一切なりゆき』が年末に大ブレイク。今後に期待が持てます。
前年同時期に新刊が発売されなかった『ONE PIECE』『僕のヒーローアカデミア』が、売上を大きく牽引しました。
限定版やイラスト集なども売れており、コミックは全体的に盛況が続いています。
年末年始に品薄となった商品の在庫が続々投入され、ドラマの新クールもスタート。年が明け、売場に活気が戻ってきました。
今年1年がどんなスタートを切るのか、1月の売れ行きが楽しみです。