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Twitterでコミック関連クラスタのタイムラインを眺めていると、あるテーマがたびたび話題に上がります。それは「コミックは初速が肝心」「コミックは初動が勝負」というものです。
漫画家さんの声であることが多いのですが、これは「コミックは単行本が発売された直後の売れ行きで、その後連載を継続するかや重版するかが判断されてしまう。だから、できれば発売直後に単行本を買ってほしい」という意味です。
連載継続や重版の判断がどのように行われているのか、その全貌は出版社の方にしか分かりません。なので、ここでは実際にコミックの売れ行きが発売以降どのように推移しているのかを紹介したいと思います。
下のグラフは2015年の1月から5月までに発売されたコミックの、発売後半年間の書店での売上を集計したものです(4週×6か月=24週)。
いかがですか? 想像していた以上に、売上が発売1週目に集中しているのではないでしょうか。
ただ、このグラフからだけでは「どのくらい集中しているのか」が少し分かりづらいかもしれません。そこで24週目までの累計売上冊数を100%とし、累計売上冊数がどのように推移しているかを見てみました。
ご覧のとおり、半年間の売上の約50%が発売1週目に発生しています。そして発売後1か月(4週)で約75%、残りの5か月(20週)で残りの25%が売れているということも分かります。
これを見てしまうと、コミックの売上は後伸びはあるものの初動が中心であり、初速が大事であると言えなくもありません。
しかし、今回お見せした数字は1巻目のコミックも100巻目のコミックも、少年コミックも少女コミックも全てひっくるめた数字です。そこで次回は、もう少し細かく分析した数字をお見せしたいと思います。お楽しみに!