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2018年12月17日(月)、日本文学振興会より第160回直木三十五賞の候補作が発表された。
今回直木賞にノミネートされたのは、真藤順丈「宝島」、今村翔吾「童の神」、森見登美彦「熱帯」など5作。
選考会は1月16日(水)に築地「新喜楽」にて開催。贈呈式は、2月下旬に都内にて行なわれる。
・今村翔吾「童の神」(角川春樹事務所)
・垣根涼介「信長の原理」(KADOKAWA)
・真藤順丈「宝島」(講談社)
・深緑野分「ベルリンは晴れているか」(筑摩書房)
・森見登美彦「熱帯」(文藝春秋)
いまむら・しょうご。1984年6月18日京都府木津川市生まれ。ダンスインストラクター、作曲家、埋蔵文化財調査員を経て、2016年「蹴れ、彦五郎」で第19回伊豆文学賞受賞、同年「狐の城」で第23回九州さが大衆文学賞笹沢左保賞を受賞。2017年、文庫書下ろし『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』でデビュー。2018年「童神」(のち「童の神」に改題)で第10回角川春樹小説賞を受賞。
主な作品:
・『火喰鳥 羽州ぼろ鳶薦組』(祥伝社文庫刊 ※シリーズほか6冊)=第7回歴史時代作家クラブ賞・文庫書き下ろし新人賞
・『くらまし屋稼業』(ハルキ文庫刊 ※シリーズほか2冊)
・『童の神』(角川春樹事務所刊)=第8回本屋が選ぶ時代小説大賞候補
・『ひゃっか!』(文響社刊)
かきね・りょうすけ。1966年4月27日長崎県諫早市生まれ。筑波大学卒。2000年「午前三時のルースター」で第17回サントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞しデビュー。「信長の原理」は2018年にKADOKAWAより刊行され、第9回山田風太郎賞の候補作となった。
主な作品:
・『午前三時のルースター』(文藝春秋刊)
・『ヒートアイランド』(文藝春秋刊)
・『ワイルド・ソウル』(幻冬舎刊)=第6回大藪春彦賞、第25回吉川英治文学新人賞、第57回日本推理作家協会賞受賞
・『君たちに明日はない』(新潮社刊)=第18回山本周五郎賞受賞
・『光秀の定理』(角川書店刊)=第4回山田風太郎賞候補
・『室町無頼』(新潮社刊)=第156回直木賞候補、第7回山田風太郎賞候補、第6回本屋が選ぶ時代小説大賞受賞
しんどう・じゅんじょう。1977年11月3日東京都品川区生まれ。2008年「地図男」で第3回ダ・ヴィンチ文学賞大賞を受賞してデビュー。同年「庵堂三兄弟の聖職」で第15回日本ホラー小説大賞など、新人賞4賞をそれぞれ別の作品で受賞する。2018年『宝島』で第9回山田風太郎賞を受賞。
主な作品:
・『地図男』(メディアファクトリー刊)=第3回ダ・ヴィンチ文学賞大賞受賞
・『庵堂三兄弟の聖職』(角川書店刊)=第15回日本ホラー小説大賞受賞
・『墓頭』(角川書店刊)
・『七日じゃ映画は撮れません』(実業之日本社刊)
・『しるしなきもの』(幻冬舎刊)
・『黄昏旅団』(文藝春秋刊)
・『夜の淵をひと廻り』(KADOKAWA刊)
・『宝島』(講談社刊)=第9回山田風太郎賞受賞
ふかみどり・のわき。1983年10月生まれ、神奈川県厚木市出身。神奈川県立海老名高等学校卒。2010年短篇「オーブランの少女」で第7回ミステリーズ!新人賞の佳作入選。2013年、同作を収録した短篇集『オーブランの少女』でデビュー。現在「別冊文藝春秋」にて「スタッフロール」、「文芸カドカワ」にて「この本を盗む者は」を連載中。
主な作品:
・『オーブランの少女』(東京創元社刊)
・『戦場のコックたち』(東京創元社刊)=第154回直木賞候補
・『分かれ道ノストラダムス』(双葉社刊)
もりみ・とみひこ。1979年1月6日奈良県生駒市生まれ。京都大学農学部卒業、同大学院修士課程修了。2003年、「太陽の塔」で第15回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。
主な作品:
・『太陽の塔』(新潮社刊)
・『夜は短し歩けよ乙女』(角川書店刊)=第20回山本周五郎賞受賞、第137回直木賞候補
・『ペンギン・ハイウェイ』(角川書店刊)=第31回日本SF大賞受賞
・『夜行』(小学館刊)=第156回直木賞候補
直木賞は、芥川賞と同じく日本文学振興会が昭和10年に制定。 新聞・雑誌(同人雑誌を含む)あるいは単行本として発表された短編および長編の大衆文芸作品のうち、最も優秀なものに贈られ(応募方式ではない)、無名・新進・中堅作家が対象となっている。授賞は上半期・下半期の年2回。選考委員は、浅田次郎・伊集院静・北方謙三・桐野夏生・髙村薫・林真理子・東野圭吾・宮城谷昌光・宮部みゆきの各氏となっている。