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第63回菊池寛賞贈呈式が、12月4日、東京・千代田区のホテルニューオータニで開催された(主催:文藝春秋、日本文学振興会)。菊池寛賞は、文学、演劇、映画、新聞、放送、雑誌・出版などの文化活動においてその年度で最も創造的業績をあげた、個人・団体に贈られるものである。今年の受賞者と受賞理由は以下の通り。
(写真:受賞者の皆さん)
半藤一利
『日本のいちばん長い日』などの著作を通じ、常に「戦争の真実」を追究し、数々の歴史的ノンフィクションで読者を啓蒙してきた
〈受賞コメント〉
歴史の面白さを教えてくれたのは坂口安吾さん。勝手に弟子をもって任じており、歴史探偵を続けている。また、戦史家の伊藤正徳氏には、昭和史、太平洋戦争の奥深さを教えてもらった。そして、文藝春秋の社員であったが、二足のわらじを履いて、勝手に仕事をさせてくれた文藝春秋というおおらかな社風に御礼を言い、最後に執筆を支えてくれた家内に感謝したい
吉永小百合
長年にわたる女優としての活躍はもちろん、広島、長崎の原爆詩の朗読会を30年にわたって続けており、東日本大震災についても被災者の詩の朗読を通して復興支援に尽くしてきた
〈受賞コメント〉
すてきな皆さんと一緒に、この賞をいただけて大変、うれしい。中学に入学して演劇部で劇をやったが、その時の作品が「父帰る」で、私は帰って来るお父さんの娘の役だった。そんな縁を、今、感じている
NHKスペシャル「カラーでよみがえる東京」「カラーでみる太平洋戦争」
歴史的に貴重なモノクロ映像を、徹底的な時代考証を行い、最新のデジタル技術でカラー化に成功し、視聴者に近現代史を体感させた
〉NHKスペシャル「カラーでよみがえる東京」
http://www.nhk.or.jp/special/phoenix/
〉NHKスペシャル「カラーでみる太平洋戦争」
http://www.nhk.or.jp/special/70years/channel01.html
本の雑誌
従来の書評誌になかったエンタテインメント中心の書評やユニークな特集、個性的な執筆陣などで日本の出版文化に独自の存在感をアピールし、今年で創刊40周年を迎えた
〉WEB 本の雑誌
http://www.webdoku.jp/
〈受賞コメント〉
40年前、印刷屋から届いた創刊号を「出来たよ」と、私に差し出した椎名誠の子供のような笑顔を覚えている。もしも、タイムトラベルができるなら、あの時の二人の青年に、「この雑誌は40年後に素敵な賞をもらうよ」そう伝えたい(目黒考二氏)
国枝慎吾
車いすテニスのシングルスで、5度の年間グランドスラムなどの輝かしい実績に加え、いち早くプロに転向しての活躍は、障害者スポーツに関わる人々に夢を与えた