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日販の「店頭売上前年比調査(9月期)」が発表されました。
これは当年・前年ともに売上データが取得できている店舗を集計対象としたもの。9月は1,906店のデータをもとに作成されています(8月は1,927店)。
9月は『ONE PIECE』第90巻、『SLAM DUNK 新装再編版』第15巻~第20巻といった大物新刊の発売ラッシュからスタート。日曜・祝日も前年より日数が多かったのですが、度重なる台風上陸、そして北海道地震が発生し、天災に苦しめられた月となりました。
しかしそのなかでも、書店店頭は頑張っています。
文芸書・ビジネス書・児童書は2か月連続で前年超え。コミックも今年3度目の前年超えを記録しました。
続いて、ジャンル別の調査結果を細かく見ていきます。
雑誌ジャンルではずっと低空飛行が続いていましたが、月刊誌が2017年6月以降、久しぶりに前年比97%まで回復しました。
好調を牽引したのは、安室奈美恵さんが表紙を飾った「sweet」10月号。また、MARY QUANTのトートバッグが付録の「InRed」10月号も好調な売れ行きをみせました。
災害の影響で発売遅延も続きましたが、遅延が発生した地域も復調しつつあります。
冒頭で紹介したとおり、書籍ジャンルでは文芸書・ビジネス書・児童書がそれぞれ前年比100%をクリア。いずれも前月から2か月連続での前年比100%超えとなりました。
なかでも大きな伸張を見せたのがビジネス書。『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』『学びを結果に変えるアウトプット大全』といったベストセラーが売上を牽引しています。
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一方で文庫は苦戦が続いています。最も大きな要因は、前年同月に池井戸潤さんの『銀翼のイカロス』『花咲舞が黙ってない』が文庫化されたこと。この2作は当時の月間ベストセラーでいずれもトップ10に入っています。
池井戸潤作品に関しては、10月14日(日)より『下町ロケット ゴースト』を原作としたドラマシリーズ続編が放送開始、そして来年2月には、映画「七つの会議」が公開となります。勢いをうまくいかして、復調につなげたいところです。
・池井戸潤『下町ロケット ゴースト』が文庫化 10月よりTVドラマ化も決定
・「宇宙から大地」編がクライマックスへ 『下町ロケット ヤタガラス』発売 ドラマは10月14日(日)スタート
『ONE PIECE』第90巻、『SLAM DUNK 新装再編版』第15巻~第20巻が大きく売上を牽引しました。
コミックジャンルは今年に入ってから、6月、8月に続き3回目の前年超え達成。上半期の累計も、前年比100%を超えています。
10月も、文芸書の大型新刊やメディア化作品の新刊発売が待ち受けています。
10月4日(木)には久しぶりの新刊となる『HUNTER×HUNTER』第36巻が発売、そして18日(木)には『名探偵コナン』『名探偵コナン ゼロの日常』の最新巻がスタンバイ中。
天候の好転を祈りながら、10月の結果を楽しみに待ちたいと思います。
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