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前回のランキングでは、佐伯泰英さんの『異郷のぞみし』が第1位、湊かなえさんの『ユートピア』が第2位でした。

今回も、人気作家による作品が多数ランクインしています。さっそく見ていきましょう。（※今回の集計期間：2018年6月25日～7月1日／日販 オープンネットワークWIN調べ）。括弧内は前回の順位との比較です。

 

文庫売上ランキング トップ3

順位	書名	著者	発売日
1（↑）	集英社文庫 ユートピア	湊かなえ	2018/6/21
2（↑）	幻冬舎文庫 人魚の眠る家	東野圭吾	2018/5/30
3（↓）	双葉文庫 空也十番勝負　青春篇　異郷のぞみし	佐伯泰英	2018/6/14

今回の第1位は、湊かなえさんの『ユートピア』となりました！

本作品は、どこにでもあるような田舎町で、立場の異なる女性3人がそれぞれのユートピアを求めて交錯していく心理サスペンス。読者からは「嫉妬心や懐疑心の描き方が生々しい」「思いがけない結末に驚いた」という声が上がっており、「イヤミス」の女王である湊かなえさんらしい雰囲気が味わえる1冊になっています。

東野圭吾さんの『人魚の眠る家』は、今回第2位となりました。5週連続でトップ3にランクインしています。

 

第4位～第10位

順位	書名	著者	発売日
4（→）	角川文庫 過ぎ去りし王国の城	宮部みゆき	2018/6/15
5（↑）	中公文庫 あの家に暮らす四人の女	三浦しをん	2018/6/22
6（↓）	文春文庫 羊と鋼の森	宮下奈都	2018/2/9
7（NEW）	角川スニーカー文庫 この素晴らしい世界に祝福を！（14）	暁なつめ	2018/6/30
8（→）	角川文庫 未来のミライ	細田守	2018/6/15
9（再）	中公文庫 老後の資金がありません	垣谷美雨	2018/3/23
10（↑）	集英社文庫 我が家のヒミツ	奥田英朗	2018/6/21

第4位は、宮部みゆきさん『過ぎ去りし王国の城』となりました！

本作品は、中学生の主人公が黒板に描いた絵の中の世界に入り込む冒険ファンタジー。ネグレクトやいじめなどの社会問題や、人生における暗い側面が描かれており、子どもだけでなく大人からも共感を呼んでいます。今年本屋大賞を受賞した辻村深月さんの『かがみの孤城』が好きな方には特におすすめの作品です。

第5位には、ドラマ化が決定している三浦しをんさんの『あの家に暮らす四人の女』が前回より順位を上げてランクイン！

谷崎潤一郎の名作『細雪』をベースにして、4人の女性によるほのぼのとした同居生活が描かれています。「ただの心温まるヒューマンドラマ」ではなく、予想外のアクシデントが発生する展開が大きな特徴。三浦しをんさんによる遊び心がたっぷりと織り込まれた作品です。

第7位は、暁なつめさんによる『この素晴らしい世界に祝福を！』第14巻。

累計発行部数650万部を突破し、TVアニメも放映された異世界コメディ・通称「このすば」シリーズの最新刊です。このたび、TVアニメのキャスト・スタッフが結集し、本シリーズが初めて映画化されることが決定しました。

〉映画「この素晴らしい世界に祝福を！」公式サイトはこちら

第8位には7月20日（金）に公開される、細田守監督の映画「未来のミライ」原作小説がランクイン。7月25日（水）より体感型大規模展覧会「未来のミライ展」も開催されます。

＞＞第11位～第20位にランクインしたのは……？