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2018年6月18日(月)、日本文学振興会より第159回直木三十五賞の候補作が発表された。
今回直木賞にノミネートされたのは、湊かなえ「未来」、島本理生「ファーストラヴ」、木下昌輝「宇喜多の楽土」など6作。選考会は7月18日(水)に築地「新喜楽」にて開催。贈呈式は、8月下旬に都内にて行なわれる。
・上田早夕里「破滅の王」(双葉社)
・木下昌輝「宇喜多の楽土」(文藝春秋)
・窪美澄「じっと手を見る」(幻冬舎)
・島本理生「ファーストラヴ」(文藝春秋)
・本城雅人「傍流の記者」(新潮社)
・湊かなえ「未来」(双葉社)
1964年、兵庫県神戸市生まれ。神戸海星女子学院卒。2003年「火星ダーク・バラード」で、第4回小松左京賞を受賞しデビューした。
主な作品:
・『火星ダーク・バラード』(角川春樹事務所刊)
・『魚舟・獣舟』(光文社刊)
・『華竜の宮』(早川書房刊)=第32回日本SF大賞受賞
・『リリエンタールの末裔』(早川書房刊)
・『深紅の碑文』(早川書房刊)
・『薫香のカナピウム』(文藝春秋刊)
・『夢みる葦笛』(光文社)
1974年9月1日、大阪府大阪市生まれ。近畿大学卒。2012年「宇喜多の捨て嫁」で第92回オール讀物新人賞を受賞。2014年、同作を収録した『宇喜多の捨て嫁』でデビューした。
主な作品:
・『宇喜多の捨て嫁』(文藝春秋刊)=第152回直木賞候補
・『人魚ノ肉』(文藝春秋刊)=第6回山田風太郎賞候補
・『天下一の軽口男』(幻冬舎刊)=第38回吉川英治文学新人賞候補
・『戦国24時 さいごの刻』(光文社刊)
・『敵の名は、宮本武蔵』 (KADOKAWA刊)=第30回山本周五郎賞候補、第157回直木賞候補
・『秀吉の活』(幻冬舎刊)
・『兵』(講談社刊)
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1965年、東京都稲城市生まれ。フリーの編集ライターを経て、2009年「ミクマリ」で第8回「女による女のためのR-18文学賞大賞」を受賞しデビュー。2011年、受賞作を収録した『ふがいない僕は空を見た』で第24回山本周五郎賞を受賞。同作は本屋大賞第2位、「本の雑誌が選ぶ2010年度ベスト10」第1位となる。
主な作品:
・『ふがいない僕は空を見た』 (新潮社刊)=第32回野間文芸新人賞候補、第24回山本周五郎賞受賞
・『晴天の迷いクジラ』(新潮社刊)=第29回織田作之助賞候補、第3回山田風太郎賞受賞
・『クラウドクラスターを愛する方法』(朝日新聞出版刊)
・『アニバーサリー』(新潮社刊)
・『雨のなまえ』(光文社刊)
・『よるのふくらみ』(新潮社刊)
・『水やりはいつも深夜だけど』(KADOKAWA刊)
・『さよなら、ニルヴァーナ』(文藝春秋刊)
・『アカガミ』(河出書房新社刊)
・『すみなれたからだで』(河出書房新社刊)
・『やめるときも、すこやかなるときも』(集英社刊)
1983年5月、東京都板橋区生まれ。都立新宿山吹高等学校に在学していた2001年に、「シルエット」で第44回群像新人文学賞の優秀作を受賞しデビュー。2006年、立教大学文学部日本文学科中退。2010年12月に作家・佐藤友哉と2度目の入籍をした。2011年に第1子を出産。
主な作品:
・「ヨル」=1998年「鳩よ!」掌編小説コンクール第2期10月号当選、年間MVP受賞
・「シルエット」(2001年群像6月号)=第44回群像新人文学賞優秀作受賞
・『リトル・バイ・ リトル』(講談社刊)=第128回芥川賞候補、第25回野間文芸新人賞受賞
・「生まれる森」(2003年群像10月号)=第130回芥川賞候補
・『ナラタージュ』(角川書店刊)=第18回山本周五郎賞候補
・「大きな熊が来る前に、おやすみ。」(2006年新潮1月号)=第135回芥川賞候補
・「Birthday」(2006年群像10月号)=第33回川端康成文学賞候補
・『アンダスタンド・メイビー』(中央公論新社刊)=第145回直木賞候補
・『Red』(中央公論新社刊)=第21回島清恋愛文学賞受賞
・『夏の裁断』(文藝春秋刊)=第153回芥川賞候補
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1965年6月19日、神奈川県藤沢市生まれ。明治学院大学卒。新聞社勤務を経て、2009年『ノーバディノウズ』でデビュー。
主な作品:
・『ノーバディノウズ』(文藝春秋刊)=第16回松本清張賞候補、第1回サムライジャパン野球文学賞大賞受賞
・『嗤うエース』(幻冬舎刊)
・『スカウト・デイズ』(PHP研究所刊)
・『球界消滅』(文藝春秋刊)
・『誉れ高き勇敢なブルーよ』(東京創元社刊)
・『LIFE』(双葉社刊)
・『トリダシ』(文藝春秋刊)=第18回大藪春彦賞候補、第37回吉川英治文学新人賞候補
・『贅沢のススメ』(講談社刊)
・『紙の城』(講談社刊)
・『英雄の条件』(新潮社刊)
・『ミッドナイト・ジャーナル』(講談社刊)=第38回吉川英治文学新人賞受賞
・『監督の問題』(講談社刊)
・『代理人(エージェント)』(実業之日本社刊)
1973年1月、広島県因島(現・尾道)市生まれ。武庫川女子大学家政学部卒。アパレルメーカー、青年海外協力隊、高校講師などを経て、2007年に「聖職者」で第29回小説推理新人賞を受賞。2008年、同作を収録した『告白』でデビューした。
主な作品:
・『告白』(双葉社刊)=第6回本屋大賞受賞
・『少女』(早川書房刊)
・『贈罪』(東京創元社刊)=英語版が2018年エドガー賞候補(ベスト・ペーパーバック・オリジナル部門)
・『Nのために』(東京創元社刊)
・『夜行観覧車』(双葉社刊)
・『往復書簡』(幻冬舎刊)
・『望郷』(文藝春秋刊)=第149回直木賞候補(※収録作「望郷、海の星」は第65回日本推理作家協会賞 短編部門受賞)
・『豆の上で眠る』(新潮社刊)
・『山女日記』(幻冬舎刊)
・『リバース』(講談社刊)
・『ユートピア』(集英社刊)=第29回山本周五郎賞受賞
・『ポイズンドーター・ホーリーマザー』(光文社刊)=第155回直木賞候補
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直木賞は、芥川賞と同じく日本文学振興会が昭和10年に制定。 新聞・雑誌(同人雑誌を含む)あるいは単行本として発表された短編および長編の大衆文芸作品のうち、最も優秀なものに贈られ(応募方式ではない)、無名・新進・中堅作家が対象となっている。授賞は上半期・下半期の年2回。選考委員は、浅田次郎・伊集院静・北方謙三・桐野夏生・髙村薫・林真理子・東野圭吾・宮城谷昌光・宮部みゆきの各氏となっている。