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2018年6月18日(月)、日本文学振興会より第159回芥川龍之介賞の候補作が発表された。
今回芥川賞にノミネートされたのは、古谷田奈月「風下の朱」、北条裕子「美しい顔」、松尾スズキ「もう「はい」としか言えない」など5作。選考会は7月18日(水)に築地「新喜楽」にて開催。贈呈式は、8月下旬に都内にて行なわれる。
・古谷田奈月「風下の朱」(早稲田文学初夏号)
・高橋弘希「送り火」(文學界5月号)
・北条裕子「美しい顔」(群像6月号)
・町屋良平「しき」(文藝夏号)
・松尾スズキ「もう「はい」としか言えない」(文學界3月号)
1981年10月5日、千葉県我孫子市生まれ。2013年に「今年の贈り物」で第25回日本ファンタジーノベル大賞を受賞、同作を『星の民のクリスマス』と改題しデビューした。
主な作品:
・『星の民のクリスマス』(新潮社刊)
・『ジュンのための6つの小曲』(新潮社刊)
・『リリース』(光文社刊)=第34回織田作之助賞受賞
・『望むのは』(新潮社刊)
・「無限の玄」(2017年早稲田文学増刊女性号)=第31回三島由紀夫賞受賞
1979年12月8日、青森県十和田市生まれ。2014年「指の骨」にて第46回新潮新人賞を受賞。
主な作品:
・『指の骨』(新潮社刊)=第152回芥川賞候補、第28回三島由紀夫賞候補
・『朝顔の日』(新潮社刊)=第153回芥川賞候補
・「短冊流し」(2016年新潮1月号)=第155回芥川賞候補
・『スイミングスクール』(新潮社刊 ※「短冊流し」併録)=第30回三島由紀夫賞候補
・『日曜日の人々(サンデー・ピープル)』(講談社刊)=第31回三島由紀夫賞候補、第39回野間文芸新人賞受賞
1985年10月4日、山梨県中巨摩郡白根町(現・南アルプス市)生まれ。青山学院大学卒。2018年「美しい顔」で第61回群像新人文学賞を受賞。
主な作品:
・「美しい顔」(2018年群像6月号)
1983年、東京都台東区生まれ。埼玉県立越ヶ谷高校卒。2016年「青が破れる」で第53回文藝賞を受賞。同年、同作を収録した『青が破れる』でデビューした。
主な作品:
・『青が破れる』(河出書房新社刊)=第30回三島由紀夫賞候補
1962年12月15日、福岡県北九州市生まれ。九州産業大学卒。1988年に「大人計画」を旗揚げし、1997年に「ファンキー! ~宇宙は見える所までしかない~」で第41回岸田國士戯曲賞を受賞した。2001年にミュージカル「キレイ ~神様と待ち合わせした女~」で第38回ゴールデン・アロー賞演劇賞を受賞。2008年、映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」で第31回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞。
主な作品:
・『宗教が往く』(マガジンハウス刊)
・『クワイエットルームにようこそ』(文藝春秋刊)=第134回芥川賞候補
・『老人賭博』(文藝春秋刊)=第142回芥川賞候補
・『私はテレビに出たかった』(朝日新聞出版刊)
芥川賞は、直木賞と同じく日本文学振興会が昭和10年に制定。新聞・雑誌(同人雑誌を含む)に発表された純文学短編作品のうち最も優秀なものに贈られ(応募方式ではない)、主に無名もしくは新進の作家を対象としている。授賞は上半期・下半期の年2回。選考委員は、小川洋子・奥泉光・川上弘美・島田雅彦・髙樹のぶ子・堀江敏幸・宮本輝・村上龍・山田詠美・吉田修一の各氏。
※【2018/7/6更新】日本文学振興会より、第158回(前回)の選考を最後に、村上龍さんが選考委員を退任することが発表されました。