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日販の「店頭売上前年比調査(5月期)」が発表されました。
これは当年・前年ともに売上データが取得できている店舗を集計対象としたもの。5月は1,991店のデータをもとに作成されています(4月は2,002店)。
週刊誌は、単価の高い「週刊 鉄腕アトムを作ろう!」5月29日号が発売された影響もあり前年を上回る結果に。しかし、前年同月に発売された『日本一楽しいかん字ドリル うんこかん字ドリル』シリーズに影響を受けた学習参考書ジャンルや、前年を2桁割れした文庫ジャンルの影響により、合計は94.6%に留まりました。
続いて、ジャンル別の調査結果を細かく見ていきます。
「Vジャンプ」7月号が売れ行き好調、「BAILA」6月号は完売! 人気の付録号が爆発的な売上を見せました。
週刊誌は前年比100%超。100%超えは、なんと2016年9月以来のできごとです!
冒頭で触れたとおり単価の高い「週刊 鉄腕アトムを作ろう!」が発売されたほか、「エアファイターコレクション」「ピーターラビットキルト」の2誌が創刊されたことが大きく影響しています。
また『名探偵コナン』のスピンオフ「ゼロの日常(ティータイム)」の連載が始まったことで、「週刊少年サンデー」はほぼ品切れ状態に! 今後に期待が持てる展開です。
・安室透スピンオフ『ゼロの日常』で話題!完売店続出のサンデーが3日間限定で無料公開中!
・安室透表紙で売切続出!「少年サンデーS」6月号・7月号の特別重版が決定
ちなみに「Vジャンプ」7月号の付録は、「遊戯王オフィシャルカードゲーム」の〈闇鋼龍ダークネスメタル〉と、「スーパードラゴンボールヒーローズ」の〈孫悟空〉〈孫悟空:ゼノ〉。「BAILA」6月号の付録は「GUCCI マイ スクラップブック」でした。
書籍では、文芸書が100%超え。前年は『劇場』が大きく売れていましたが、今年は本屋大賞を受賞した『かがみの孤城』が好調に動いているほか、『漫画 君たちはどう生きるか』も衰え知らずの勢いを見せています。
また好調なのが、ビジネス書ジャンル。落合陽一さん・堀江貴文さんの共著である『10年後の仕事図鑑』に牽引され、落合さん、堀江さん両名の著書の売れ行きが全体的によくなっています。
学参・文庫は大きく数字を落としていますが、これはそれぞれ、前年に『うんこ漢字ドリル』(学参)、『君の膵臓をたべたい』(文庫)が発売されたことが影響しています。
前年に『ONE PIECE』など大型商品が発売された影響で、コミックは大きく数字を落としました。そんななかでも、書籍扱いコミックとして発売された『劇場版「ゼロの執行人」ガイド 名探偵コナン 安室透/バーボン/降谷零 シークレットアーカイブスPLUS』が好調です。
6月は『ONE PIECE』の最新巻発売に始まり、バスケ漫画の金字塔『SLAM DUNK』の新装再編版が登場し、コミックランキングを独占しています。
読者クラスタを見てみても、この漫画で育った世代が“買い直し”をしているようす。これらの漫画がコミック売り場をどう牽引していくのか、そして書籍・雑誌については、サッカーW杯ロシア大会の影響がどうなるのか? 目が離せません。