'); }else{ document.write(''); } //-->
2016年に史上最年少でプロ棋士としてデビューし、それ以降無敗で、公式戦最多連勝記録となる29連勝を成し遂げた藤井聡太四段(14)。その活躍に将棋そのものへの世間の関心も高まり、将棋教室に通う小学生が急増するなど、今将棋界は大変な盛り上がりを見せています。
そんな将棋ブームの波は、出版界にも。
日本将棋連盟が発行している月刊誌「将棋世界」は、6月2日(金)に発売された7月号が完売。7月3日(月)発売の8月号では、『聖の青春』の大崎善生さんによる藤井四段のドキュメンタリー『神を追いつめた少年-藤井聡太の夢-』の連載が始まり、こちらは事前注文が殺到したため異例の発売前増刷が行なわれました。
「将棋世界」が発売前に増刷されるのは、同誌初のこと。羽生善治さんの7冠制覇達成時にもなかったことを考えると、その反響の大きさが分かるかと思います。
売れ行きが伸びているのは「将棋世界」だけではありません。現在全国の書店では、将棋関連の書籍やグッズの販売も好調。特設コーナーを設ける店舗も増えています。
その中でも特に売れているのはどんな本なのか、さっそく調べてみました。
2017年6月26日~7月2日に売れた将棋関連本 上位10タイトル
・『羽生善治のやさしいこども将棋入門』
・『羽生流で強くなるはじめての将棋』
・『新しい詰将棋初段150題』
・『1・3・5手実戦型詰将棋』
・『おもしろいほどよくわかる羽生善治の将棋入門』
・『羽生善治の将棋を始めたい人のために』
・『羽生流勝つための将棋入門』
・『羽生善治のこども詰将棋入門』
・『9級から初段までの基本詰将棋』
・『ステップアップ詰将棋 3手・5手・7手』
※日販 オープンネットワークWIN調べ
ランキングから分かるように、子ども向けの入門書が上位を占めています。また、「藤井四段は幼少の頃から、詰将棋を解き続けることで強さを培った」と報じられたことが影響してか、詰将棋の本も売れています。
次に気になるのが、これらの将棋関連本がどれくらい売れているのかということ。
先ほどの売上ランキングで第1位だった、『羽生善治のやさしいこども将棋入門』の売れ行きを見てみましょう(日販 オープンネットワークWIN調べ)。
▼『羽生善治のやさしいこども将棋入門』週別売上
グラフを見てみると、歴代連勝記録単独トップの29連勝を決めたタイミング(6月26日週)に売上が大きく伸びていることが分かります。
また購入者を見てみると、子ども向けの将棋入門書は40代女性、詰将棋の本は60代をピークに中高年の男性に幅広く分布していました。後者に関しては、普段から将棋を趣味としてやっている方が買っているようです。
さらに本だけでなく、初心者向け将棋セットの売れ行きも好調です。
藤井四段が将棋を始めたのは、5歳の頃。彼が将棋を始めるきっかけとなったという初心者向けの将棋セット「NEWスタディ将棋」(くもん出版)は、人気のため品薄状態が続いています。
「NEWスタディ将棋」の駒は、それぞれに進み方が矢印で示されています。同じように、駒を進められる方向やルールがわかりやすい「どうぶつしょうぎ」「9マス将棋」など、ミニ将棋の売れ行きも好調です。
▼どうぶつしょうぎは3×4マス盤、9マス将棋は3×3マス盤です。
これまで将棋を指したことのない人も、当分ご無沙汰になっている人も、この機会に将棋を始めてみてはいかがでしょうか?
▼藤井四段の自戦解説をメインに連勝記録を振り返った『天才棋士降臨・藤井聡太 炎の七番勝負と連勝記録の衝撃』は8月28日(月)発売です!
「将棋世界」編集部ブログでは、藤井四段の将棋本棚の全蔵書リストが公開されています!
・藤井聡太四段の本棚 天才棋士は何を読んできたか!?
・藤井四段の集中力を育てた「モンテッソーリ教育」関連本が売行好調
・藤井四段の小学校時代の文集には何が書いてある?『藤井聡太 名人をこす少年』