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  • 今話題の『一〇三歳になってわかったこと』を読み解く

    2015年06月12日
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    仕入窓口のさっかー小僧(日販 仕入部)
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    篠田桃紅さんの魅力にせまる

    一〇三歳になってわかったこと
    著者:篠田桃紅
    発売日:2015年04月
    発行所:幻冬舎
    価格:1,100円(税込)
    ISBNコード:9784344027534

    この1か月、週間ランキングでも上位にランクインし続けている幻冬舎『一〇三歳になってわかったこと』の著者・篠田桃紅さんに注目が集まっています。本日放送のTBS系列「ぴったんこカン★カン」でも、安住アナが本書を持って桃紅さんのお宅を訪問し、書や硯、本の話をされる模様が放送されるようです。今回はその『一〇三歳になってわかったこと』の魅力に迫りたいと思います。

     

    100年という時間が積み重ねた人生の年輪

    さて、まずは本書の購買層を見てみましょう。

    (日販WIN+調べ)

    ご覧のとおり、60代以上の方の購買がメインです。世間でいうところの、いわゆる「シニア層」ではあるものの、桃紅さんからすれば30歳も下の世代、まだまだ若僧なのでしょうね(笑)。逆に言えば、60代・70代の方にとってもだいぶ上の世代で、考え方や生き方の指南書として受け入れられているのでしょうね。いくつかご紹介しましょう。

    「面白がる気持ちがなくなると、この世は非常につまらなくなります。」
    「一つなにか自分が夢中になれるものを持つと、生きていて、人は救われるのだろうと思います。」

    まさに箴言ですね。

     

    100歳だからこその「創造的な生き方」が、人の心に響くのか

    何より心に響くのが、100歳を超えてなお衰えない桃紅さんの探究心です。本書の中には「歳とるということは、クリエイトするということです」という言葉が出てきます。100歳を過ぎるということ自体、前例が少なく、生き方のお手本もなくなっていくそうです。当然といえば当然ですよね。その中で桃紅さんは「全部、自分で創造して生きていかなければなりません」と仰います。そして、毎日を創造的に生きることは「楽しいことではありませんが、マンネリズムはありません」と続けます。

    歳をとることをこれほど前向きにとらえた文章があったでしょうか。この文章を読んだ時に私は、「あ、この本はとんでもない本だな」と確信しました。

    本当はもう全文紹介したいくらい、本書の言葉の数々は心に響きます。日販として、今最も世間にお薦めしたい一冊です!

    それではまた~。

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