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  • 第168回芥川賞、直木賞はともにダブル受賞!芥川賞に井戸川射子さん『この世の喜びよ』、佐藤厚志さん『荒地の家族』、直木賞に小川哲さん『地図と拳』、千早茜さん『しろがねの葉』

    2023年01月19日
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    ほんのひきだし編集部
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    日本文学振興会は1月19日(木)、第168回芥川龍之介賞、直木三十五賞の選考会を東京・築地「新喜楽」で開き、芥川賞に井戸川射子さん『この世の喜びよ』、佐藤厚志さん『荒地の家族』、直木賞には小川哲さん『地図と拳』、千早茜さん『しろがねの葉』をそれぞれ選出しました。芥川賞の2人はともに初の候補で両賞ともダブル受賞となりました。

    なお、芥川賞受賞作は、2月10日(金)発売の「文藝春秋」3月号に全文と選評を掲載。直木賞受賞作は、2月22日(水)発売の「オール讀物」3・4月合併号に作品の一部と選評が掲載されます。

    贈呈式は、2月下旬に都内で行われます。

     

    芥川賞

    井戸川射子『この世の喜びよ』(初)

    Ⓒ田中尚樹

    いどがわ・いこ。1987年兵庫県生まれ。関西学院大学社会学部卒。

    この世の喜びよ
    著者:井戸川射子
    発売日:2022年11月
    発行所:講談社
    価格:1,650円(税込)
    ISBNコード:9784065296837

    思い出すことは、世界に出会い直すこと。
    最初の小説集『ここはとても速い川』が、キノベス!2022年10位、野間文芸新人賞受賞。注目の新鋭がはなつ、待望の第二小説集。

    幼い娘たちとよく一緒に過ごしたショッピングセンター。喪服売り場で働く「あなた」は、フードコートの常連の少女と知り合う。言葉にならない感情を呼び覚ましていく表題作「この世の喜びよ」をはじめとした作品集。

    ほかに、ハウスメーカーの建売住宅にひとり体験宿泊する主婦を描く「マイホーム」、父子連れのキャンプに叔父と参加した少年が主人公の「キャンプ」を収録。

    二人の目にはきっと、あなたの知らない景色が広がっている。あなたは頷いた。こうして分からなかった言葉があっても、聞き返さないようになっていく。(本書より)

    (講談社公式サイト『この世の喜びよ』より)

    〈主な作品〉
    『する、されるユートピア』(青土社)
    『ここはとても速い川』(講談社)
    『遠景』(思潮社)
    『この世の喜びよ』(講談社)

     

    佐藤厚志『荒地の家族』(初)

    Ⓒ新潮社

    さとう・あつし。1982年2月9日宮城県仙台市生まれ。東北学院大学文学部英文学科卒業。仙台市在住、丸善仙台アエル店勤務。2017年、第49回新潮新人賞を「蛇沼」で受賞しデビュー。

    荒地の家族
    著者:佐藤厚志
    発売日:2023年01月
    発行所:新潮社
    価格:1,870円(税込)
    ISBNコード:9784103541127

    元の生活に戻りたいと人が言う時の「元」とはいつの時点か――。40歳の植木職人・坂井祐治は、あの災厄の二年後に妻を病気で喪い、仕事道具もさらわれ苦しい日々を過ごす。地元の友人も、くすぶった境遇には変わりない。誰もが何かを失い、元の生活には決して戻らない。仙台在住の書店員作家が描く、止むことのない渇きと痛み。

    (新潮社公式サイト『荒地の家族』より)

    〈主な作品〉
    「蛇沼」2017年新潮11月号
    「境界の円居」2020年小説すばる5月号=第3回仙台短編文学賞大賞受賞
    『象の皮膚』(新潮社)=第34回三島由紀夫賞候補

    第168回芥川龍之介賞候補作品(詳しくはこちら
    ・安堂ホセ「ジャクソンひとり」(文藝冬季号)
    ・井戸川射子「この世の喜びよ」(群像7月号)
    ・グレゴリー・ケズナジャット「開墾地」(群像11月号)
    ・佐藤厚志「荒地の家族」(新潮12月号)
    ・鈴木涼美「グレイスレス」(文學界11月号)

     

    直木賞

    小川哲『地図と拳』(2回目)

    おがわ・さとし。1986年12月25日生まれ。千葉県千葉市出身。東京大学教養学部卒。東京大学大学院総合文化研究科博士課程中退。2015年『ユートロニカのこちら側』で第3回ハヤカワSFコンテスト大賞を受賞しデビュー。

    地図と拳
    著者:小川哲
    発売日:2022年06月
    発行所:集英社
    価格:2,420円(税込)
    ISBNコード:9784087718010

    〈主な作品〉
    『ユートロニカのこちら側』(早川書房)
    『ゲームの王国(上・下)』(早川書房)=第38回日本SF大賞受賞、第31回山本周五郎賞受賞
    『嘘と正典』(早川書房)=第162回直木賞候補
    『地図と拳』(集英社)=第13回山田風太郎賞受賞
    『君のクイズ』(朝日新聞出版)

     

    千早茜『しろがねの葉』(3回目)

    ちはや・あかね。1979年8月2日生まれ。立命館大学文学部卒。2008年「魚神(いおがみ)」で第21回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。

    しろがねの葉
    著者:千早茜
    発売日:2022年09月
    発行所:新潮社
    価格:1,870円(税込)
    ISBNコード:9784103341949

    〈主な作品〉
    『魚神』(集英社)=第37回泉鏡花文学賞受賞
    『あとかた』(新潮社)=第20回島清恋愛文学賞受賞、第150回直木賞候補
    『男ともだち』(文藝春秋)=第151回直木賞候補、第36回吉川英治文学新人賞候補
    『透明な夜の香り』(集英社)=第6回渡辺淳一文学賞受賞
    『ひきなみ』(KADOKAWA)=第12回山田風太郎賞候補、第38回織田作之助賞候補
    『わるい食べもの』シリーズ(集英社)
    『犬も食わない』(共著、新潮社)
    『胃が合うふたり』(共著、新潮社)

     

    第168回直木三十五賞候補作品(詳しくはこちら
    ・一穂ミチ『光のとこにいてね』(文藝春秋)
    ・小川哲『地図と拳』(集英社)
    ・雫井脩介『クロコダイル・ティアーズ』(文藝春秋)
    ・千早茜『しろがねの葉』(新潮社)
    ・凪良ゆう『汝、星のごとく』(講談社)

     

    前回(第167回)の受賞作

    第167回芥川賞は高瀬隼子さんの「おいしいごはんが食べられますように」、直木賞は窪美澄さんの『夜に星を放つ』が受賞!

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