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約100万人のユーザーを抱え、3,000万件以上の感想・レビューが投稿されている「読書メーター」。
このランキングでは、そんな読書メーターで「今注目が集まっている本」を紹介します! “次に読む一冊”を見つける参考にどうぞ。
イヤミスの旗手・真梨幸子さんの最新作『さっちゃんは、なぜ死んだのか?』が第1位となりました。公園で殺害されたホームレスの女性を巡るミステリで、事件の謎に迫るうちに、被害者の人生に隠された秘密が暴かれていきます。
読書メーターユーザーからは、次のようなレビューが寄せられました。
さっちゃんが死んだ。公園で寝起きしながらも優雅なホームレス生活を送っていた公賀沙知、バブル世代。かつての知人らによって語られる彼女の人生の足跡。いけすかないヤツなのか不運が重なったのか。さっちゃんの正体は二転三転しながらもその死の真相にやがてたどり着く。負の角度からフィーチュアすれば、清々しく生きてる人でも悪者に見えたりします。出てくる人物それぞれの毒気にあてられた感じ。このたっぷりのイヤミス感は真梨さんならでは…です。
(ユーザー名:とん大西)
公園で殺害されたホームレス女性・沙知。彼女を見知っていたフリーターの女性・祐子はなぜ殺されたかに興味を持つ。すると不思議に縁があり、次々と彼女自身を知る人物と出会うことになり…。視点が多いが会話メインで動くストーリーは読みやすく次々と頁をめくった。おひとりさま、親ガチャ、SNS等、最近よくあるテーマも含んでいるが、今回重いのは時代ガチャというフレーズだろう。終盤、やるせなさ、気持ち悪さ、不可解さを一気に飲み込んでいたとき、ふと紹介されていたハッシュタグが響いた。#さっちゃんはわたしだったかもしれない
(ユーザー名:aquamarine)
ホームレスの女性殺害事件。犯人も動機も不明。彼女はなぜ、殺されたのか? 真梨ワールド全開。会話文が中心で読みやすく、次第に明らかになっていく真相に途中でやめられなかった。複雑に絡み合った偶然による偶然。ちょっとした勘違いと、またはちょっとした正義感が引き起こしてしまった悲劇。誰でも陥りそうな展開にゾッとした。
(ユーザー名:むらさき)
※集計期間:2022年12月1日(木)~31日(土)
期間中の本の登録数・レビュー投稿数を集計。
第1位『さっちゃんは、なぜ死んだのか?』(真梨幸子/講談社)
第2位『月の立つ林で』(青山美智子/ポプラ社)
第3位『無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記―』(山本文緒/新潮社)
第4位『光のとこにいてね』(一穂ミチ/文藝春秋)
第5位『ちはやふる(50)』(末次由紀/講談社)
第6位『老人ホテル』(原田ひ香/光文社)
第7位『ばくうどの悪夢』(澤村伊智/KADOKAWA)
第8位『烏の緑羽』(阿部智里/文藝春秋)
第9位『教誨』(柚月裕子/小学館)
第10位『タクジョ! みんなのみち』(小野寺史宜/実業之日本社)
第2位には、青山美智子さんの『月の立つ林で』がランクインしました。長年勤めた病院を辞めた元看護師、売れないながらも夢を諦めきれない芸人、娘や妻との関係の変化に寂しさを抱える二輪自動車整備士、親から離れて早く自立したいと願う女子高生、仕事が順調になるにつれ家族とのバランスに悩むアクセサリー作家……。つまずいてばかりの日常の中、それぞれが耳にしたのはタケトリ・オキナという男性のポッドキャスト「ツキない話」でした。それぞれの物語が重なり合い、ラストは読者の胸を打つ展開となります。
“こういうのを目が離せなくなると言うのだろう” 幼き日に出会った2人の少女の四半世紀を描いた『光のとこにいてね』が第1位|読書メーター 2022年11月の注目本ランキング