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12月16日(金)、日本文学振興会より第168回直木三十五賞の候補作が発表されました。
・一穂ミチ『光のとこにいてね』(文藝春秋)
・小川哲『地図と拳』(集英社)
・雫井脩介『クロコダイル・ティアーズ』(文藝春秋)
・千早茜『しろがねの葉』(新潮社)
・凪良ゆう『汝、星のごとく』(講談社)
ノミネートされた5名のうち、雫井脩介さん、凪良ゆうさんが初の候補入り。千早茜さんは3度目、一穂ミチさん、小川哲さんは2度目の候補入りとなりました。
選考会は、1月19日(水)に築地「新喜楽」にて開催。贈呈式は、2月下旬に都内で行われます。
また受賞作は、2月22日(水)発売の「オール讀物」3・4月合併号に作品の一部と選評が掲載されます。芥川賞受賞作は、2月10日(金)発売の「文藝春秋」3月号に全文と選評が掲載されます。
いちほ・みち。1978年1月生まれ。大阪府大阪市出身。関西大学卒。2007年『雪よ林檎の香のごとく』でデビュー。
〈主な作品〉
『イエスかノーか半分か』(新書館)シリーズ
『スモールワールズ』(講談社)=第43回吉川英治文学新人賞受賞、第165回直木賞候補、第12回山田風太郎賞候補
『砂嵐に星屑』(幻冬舎)=第35回山本周五郎賞候補
おがわ・さとし。1986年12月25日生まれ。千葉県千葉市出身。東京大学教養学部卒。東京大学大学院総合文化研究科博士課程中退。2015年『ユートロニカのこちら側』で第3回ハヤカワSFコンテスト大賞を受賞しデビュー。
〈主な作品〉
『ユートロニカのこちら側』(早川書房)
『ゲームの王国(上・下)』(早川書房)=第38回日本SF大賞受賞、第31回山本周五郎賞受賞
『嘘と正典』(早川書房)=第162回直木賞候補
『地図と拳』(集英社)=第13回山田風太郎賞受賞
『君のクイズ』(朝日新聞出版)
しずくい・しゅうすけ。1968年、愛知県生まれ。専修大学文学部卒。2000年、第4回新潮ミステリー倶楽部賞受賞作『栄光一途』で作家デビュー。04年に『犯人に告ぐ』が同年の「週刊文春ミステリーベスト10」で第1位となり、第7回大藪春彦賞も受賞。『火の粉』『クローズド・ノート』『ビター・ブラッド』『検察側の罪人』『仮面同窓会』『望み』『引き抜き屋1 鹿子小穂の冒険』『引き抜き屋2 鹿子小穂の帰還』など映像化された作品多数。
〈主な作品〉
『虚貌』(幻冬舎)=第4回大藪春彦賞候補
『犯人に告ぐ』(双葉社)=第7回大藪春彦賞受賞、04年版「週刊文春ミステリーベスト10」第1位
『望み』(KADOKAWA)=第7回山田風太郎賞候補
『犯人に告ぐ2 闇の蜃気楼』(双葉社)
『犯人に告ぐ3 紅の影』(双葉社)
『霧をはらう』(幻冬舎)
ちはや・あかね。1979年8月2日生まれ。立命館大学文学部卒。2008年「魚神(いおがみ)」で第21回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。
〈主な作品〉
『魚神』(集英社)=第37回泉鏡花文学賞受賞
『あとかた』(新潮社)=第20回島清恋愛文学賞受賞、第150回直木賞候補
『男ともだち』(文藝春秋)=第151回直木賞候補、第36回吉川英治文学新人賞候補
『透明な夜の香り』(集英社)=第6回渡辺淳一文学賞受賞
『ひきなみ』(KADOKAWA)=第12回山田風太郎賞候補、第38回織田作之助賞候補
『わるい食べもの』(集英社)シリーズ
『犬も食わない』(共著、新潮社)
『胃が合うふたり』(共著、新潮社)
Ⓒ講談社
なぎら・ゆう。滋賀県生まれ。2006年にBL作品にてデビューし、代表作に21年に連続テレビドラマ化された「美しい彼」シリーズなど多数。17年、文芸作品として『神さまのビオトープ』(講談社タイガ)を刊行し高い支持を得る。20年『流浪の月』で本屋大賞を受賞、同作は22年に実写映画化された。
〈主な作品〉
『流浪の月』(東京創元社)=第17回本屋大賞受賞、第41回吉川英治文学新人賞候補
『わたしの美しい庭』(ポプラ社)=第11回山田風太郎賞候補
『滅びの前のシャングリラ』(中央公論新社)=第18回本屋大賞7位、キノベス!2021第1位。
直木賞は、芥川賞と同じく日本文学振興会が昭和10年に制定。 新聞・雑誌(同人雑誌を含む)あるいは単行本として発表された短編および長編の大衆文芸作品のうち、最も優秀なものに贈られ(応募方式ではない)、無名・新進・中堅作家が対象となっている。授賞は上半期・下半期の年2回。
選考委員は、浅田次郎・伊集院静・角田光代・北方謙三・桐野夏生・髙村薫・林真理子・三浦しをん・宮部みゆきの各氏。