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11月29日、2019年の年間ベストセラー(日販調べ)が発表されました。
総合第1位を獲得したのは、『一切なりゆき 樹木希林のことば』。それではちょうど10年前、2009年にはどんな本が読まれていたのでしょうか?
まずは当時を思い出すために、主な出来事を振り返ってみましょう。
2009年は、まず1月にバラク・オバマが米国大統領に就任。アメリカ合衆国建国以来初の“非白人”の大統領として注目を集めました。
当時の日本内閣総理大臣は、麻生太郎(自由民主党)。その後政権交代があり、9月16日より鳩山由紀夫(民主党)が首相に就任しました。「政権交代」は、この年の新語・流行語大賞で年間大賞に選ばれています。
2009年の“今年の漢字”は「新」。新政権だけでなく、新型インフルエンザの大流行、イチロー選手の新記録樹立(9年連続200本安打)などがありました。
世間では世界初のノンアルコールビール「キリンフリー」が誕生し(4月)、「草食系男子」や「こども店長」、アニメ「けいおん!」などが流行。映画「おくりびと」のアカデミー外国語映画賞受賞(2月)、野球のWBCでの日本2連覇(3月)といった明るいニュースがあった一方で、マイケル・ジャクソン逝去のニュース(6月)には、世界中が悲しみに包まれました。
ちなみにこの年、今や当たり前となった薄型テレビの国内普及率が50%を超えたといわれています。
2009年の年間ベストセラー総合第1位は、7年ぶりの長編小説(当時)となった村上春樹著『1Q84』。第1巻・第2巻が5月29日に同時発売され、直後から爆発的な売上を記録しました。
発売後12日で2冊とも発行部数が50万部を超え(第1巻 8刷56万部/第2巻 8刷50万部)、これは新潮社の書籍において、最速の50万部達成だったと報じられています。第3巻は翌年4月16日に発売。こちらは発売前に初版が2度にわたって増刷され、当初50万部予定だったところを70万部でスタートしました。
同作は単行本全3巻、文庫版は全6巻で発売中です。
そのほか、2009年7月に発売された「ドラゴンクエストⅨ 星空の守り人」攻略本、2008年10月に発表され、日本映画で初めてアカデミー短編アニメ賞を受賞した「つみきのいえ」の絵本などがランクインしています。
なお絵本『つみきのいえ』は、本編をもとに、加藤久仁生監督と脚本を手がけた平田研也さんが書き下ろした一冊です。
※出版社名は当時のものです。