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約100万人のユーザーを抱え、2,900万件以上の感想・レビューが投稿されている「読書メーター」。
このランキングでは、そんな読書メーターで「今注目が集まっている本」を紹介します! “次に読む一冊”を見つける参考にどうぞ。
『赤と青とエスキース』で「2022年本屋大賞」第2位となった青山美智子さんの最新作、『マイ・プレゼント』が第1位でした。
本書は、新進気鋭の水彩作家・U-kuさんのアートから受けるインスピレーションをもとに、青山さんが短い物語を綴った作品集で、青い水彩画のアートとショート・ショートがコラボレーションした一冊です。
読書メーターユーザーからは、次のようなレビューが寄せられました。
青を基調とした水彩画と短いけれど優しく紡がれた言葉たち、落ち込んだ時、進むべき道を見失った時、そして心がささくれだった時、まさに、誰かに、そして自分に贈りたいプレゼントのような一冊でした。「赤と青とエスキース」のように、この中のいくつかの絵から、広がっていく、もう少し長めの物語も読みたいとも思いましたが、ポエムのような短い言葉だからこそ、読者のそれぞれの物語となり、想像が広がっていくのかもしれない。
(ユーザー名:ウッディ)
暑い夏にみずみずしい青い水彩画が一服の清涼剤のように心に沁み渡りました。お気に入りの詩もいくつか見つかって、手元に置いておきたくなるような素敵な一冊になりました。お誕生日おめでとうから始まる「流」の一編がとても好きです。ほんと、がんばって生まれてきたんだな、私たち。あとは文字もぐるぐるしてる「いったりきたりまわりみち」もいいなーって思いました。小説を読んでる時よりも心の深い部分に触れたようで、今までより青山さんを身近に感じ、もっと好きになりました。
(ユーザー名:シナモン)
青という色の成せる技なのか、全てのショートショートから、想いが伝わるような作品だった。ショートショートというよりはポエムのような感じではあるが、喜び、もどかしさ、切なさ、優しさ、とにかくいろいろな感情のような表現が見事に水彩画と融合してた。読んでて『赤と青とエスキース』も思い出すが、鈴木祥子の“言葉”という歌も思いだした。鈴木祥子の『HOURGLASS』を久しぶりに聴きたくなった。
(ユーザー名:しんごろ)
※集計期間:2022年8月1日(月)~31日(水)
期間中の本の登録数・レビュー投稿数を集計。
第1位『マイ・プレゼント』(青山美智子/PHP研究所)
第2位『両手にトカレフ』(ブレイディみかこ/ポプラ社)
第3位『よって件のごとし 三島屋変調百物語八之続』(宮部みゆき/KADOKAWA)
第4位『怪談小説という名の小説怪談』(澤村伊智/新潮社)
第5位『先祖探偵』(新川帆立/角川春樹事務所)
第6位『信仰』(村田沙耶香/文藝春秋)
第7位『その本は』(ヨシタケシンスケ、又吉直樹/ポプラ社)
第8位『幽霊絵師火狂 筆のみが知る』(近藤史恵/KADOKAWA)
第9位『とんこつQ&A』(今村夏子/講談社)
第10位『カレーの時間』(寺地はるな/実業之日本社)
第2位には、『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の著者・ブレイディみかこさんの『両手にトカレフ』がランクインしました。
14歳の少女の「世界」を描いた長編小説で、ブレイディみかこさんが「『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』には出てこないティーンたちがいました。ノンフィクションの形では書けなかったからです。あの子たちを見えない存在にしていいのかというしこりがいつまでも心に残りました。こうしてある少女の物語が生まれたのです」と語っている作品です。
寒い冬の朝、14歳のミアは、短くなった制服のスカートを穿き、図書館の前に立っていた。そこで出合ったのは、カネコフミコの自伝。フミコは「別の世界」を見ることができる稀有な人だったという。本を夢中で読み進めるうち、ミアは同級生の誰よりもフミコが近くに感じられた。一方、学校では自分の重い現実を誰にも話してはいけないと思っていた。けれど、同級生のウィルにラップのリリックを書いてほしいと頼まれたことで、彼女の「世界」は少しずつ変わり始める――。
(ポプラ社公式サイト『両手にトカレフ』より)
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