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このランキングでは、そんな読書メーターで「今注目が集まっている本」を紹介します! “次に読む一冊”を見つける参考にどうぞ。
小野寺史宜さんの短編集『奇跡集』が第1位となりました。
同じ電車の同じ車両に、たまたま乗り合わせた見しらぬ男女たちがつなぐ連作小説で、小さいけれど人生を左右するかもしれない7つのミラクルを描いた作品です。
朝の満員の快速電車に偶然乗り合わせた7人の男女。そこで繋がる小さいけれど沁みる奇跡の物語。こういうの本当に小野寺さんは巧い!この世に生まれてからの日々は奇跡の連続なのだろうに、私たちはつい忘れて愚痴や不安や後悔でいっぱいになってしまう。特に印象に残った4話目、痴漢の冤罪を証言する話はドキドキしながら、且つ清々しい思いで安堵した。何気ない事が誰かを救うかもしれないよね。誰かに救われた事は確かにある。新しい気持ちで明日から頑張ろう!ってそんな気持ちになった(明日からってところが私らしい・・汗)
(ユーザー名:いつでも母さん)
そんな大それたものじゃない。同じ電車に偶然乗り合わせた7人それぞれに起こった小さな奇跡。でも当人にとっては、これからの人生を左右しかねない出来事だった。ものすごく小野寺さんらしい。それに他の作品の登場人物が何気に出てくるのも「おっ」となるね。第一話の「竜を放つ」にはあせったなー。他人事じゃない。
(ユーザー名:itico)
たまたま同じ車両に乗り合わせた7人の男女に起きた小さな奇跡の物語。もう最初の青戸くんの置かれた状況に気が気じゃなくてハラハラしてしまった。そこで起きた些細な出来事をきっかけに起こる奇跡に、こんな風に何気ない出来事が誰かを救っていたりする事ってあるのかも知れないと思う。特に痴漢の冤罪を証言するってとても大きな出来事だ。日常って気づかないだけで様々な事がきっと起こっているんだろう。黒瀬くんのその後が少し気になるけれど…。
(ユーザー名:moo)
※集計期間:2022年6月1日(水)~30日(木)
期間中の本の登録数・レビュー投稿数を集計。
第1位『奇跡集』(小野寺史宜/集英社)
第2位『スタッフロール』(深緑野分/文藝春秋)
第3位『きたきた捕物帖(2)子宝船』(宮部みゆき/PHP研究所)
第4位『チョウセンアサガオの咲く夏』(柚月裕子/KADOKAWA)
第5位『宙ごはん』(町田そのこ/小学館)
第6位『さよならに反する現象』(乙 一/KADOKAWA)
第7位『六法推理』(五十嵐律人/KADOKAWA)
第8位『ラブカは静かに弓を持つ』(安壇美緒/集英社)
第9位『夜に星を放つ』(窪美澄/文藝春秋)
第10位『二重らせんのスイッチ』(辻堂ゆめ/祥伝社)
第2位の『スタッフロール』、第9位の『夜に星を放つ』は、第167回直木三十五賞候補作品で、選考会は7月20日(水)に開催されます。
第5位『宙ごはん』は、2021年本屋大賞受賞作『52ヘルツのクジラたち』や『星を掬う』など、話題作を続々と発表している町田そのこさんの最新作。出会いと別れを重ねて成長していく母娘の成長を、食卓を通して描いています。
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